無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

何て事のない週末

2017年7月29日(土)曇り。

 

今日も相変わらず上手く眠れず、夜中の3時から起きています。

特に抗がん剤治療を行なった日の夜は、全くダメですね。

 

前日の夕食に手羽中ばっかり食べた事が影響したのか、今日の昼食は、蕎麦が食べたくなりました。

妻も娘も「賛成」だとの事なので、行きつけの(ってほどじゃないかも知れませんが、たまに伺う)お蕎麦屋さんへ向かいます。

 

僕は、特に食べ歩き等をしている訳でもありませんが、それでも、蕎麦に関しては比較的、色々な所で食べている方だと思います。

で、こちらのお店は、個人的には「人生で一番好き」なお蕎麦屋さんですね。

 

実は、妻も蕎麦が大好きで、色々とこだわりがある方なんですが、妻としても、この店は「自分が知っている店で一番」だとの事。

 

さらに、僕なんかより、よほど舌の肥えた娘も、ここの蕎麦と天ぷらは無限食いをしますので、きっと本当に美味しいのだと思います。

 

接客と言うか、お店の雰囲気も本当に気持ち良く、最高のお店の一つですね。

 

尚、店名を明らかにしようか迷ったんですが、今回は控えます。

確認はしていないものの、ご主人は、そういう事をあまりして欲しくなさそうな感じがしますんで「神宮前のお店」とだけ。

 

今日も本当に美味しかったです。

ご馳走様でした。

 

蕎麦屋さんを出て、次は趣味車のディーラーのショールームへ向かいます。

 

実は前日の金曜日、以前の記事「小田原へ」でも紹介したKさんから電話を頂き、富士スピードウェイで行なわれるイベント3連発へのお誘いがありました。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

電話を貰った時は病院にいて、あまり長くは話せなかったので、今日、詳細を聞きに伺う事にしていました。

 

実は娘は、こちらのディーラーのショールームが大好きなのですが、最近はあまり伺っていなかったせいもあり、久し振りに大興奮で走り回っています。

 

Kさんから改めて内容を聞きますが、どれも非常に面白そうなイベントです。

正直、フルフルで参加したい所なんですが・・・さすがに現在の状況だと、色々と不安がありますね・・・。

 

Kさんには、僕の病気の事はハッキリとは伝えませんでしたが「ちょっと体調の事もありまして、今回は遠慮させて下さい」と答えました。

 

いつもなら、もう少し強めに誘われるんですが、今回Kさんはニッコリと微笑みながら「かしこまりました」とだけ。

Kさんとしても、今回の僕の様子からは「何か」を感じ取ったんでしょうかね。

 

ディーラーを後にして帰宅。

さすがに眠くなり、2時間ほど昼寝した後、夕食を頂きます。

 

さて、夕食後は、昨日買って来た牛すじを煮込む事に。

前回の課題から、今回は以下の手順とレシピに変更します。

 

【材料】※牛すじ肉500gあたり

・牛すじ肉:500g

 

【煮汁】

<A>

・煮干し:10g(頭とワタは取り除いた物)

・昆 布:2枚(5cm四方)

・水  :850ml

<B>

・白だし:100ml

・酒  :50ml

 

【作り方】

①<A>の材料を鍋に入れ、10~30分ほど置く。

 

②中火以下でゆっくりと煮立て、ぬめりが出る直前に昆布は取り除く。

 

③火をやや強目の中火にして、アクを取りながら15分ほど煮立てた後、火を止め、粗熱が取れたら煮干しを取り除き<B>の材料を加える。

 

④大き目の鍋に熱湯を沸かし、牛すじ肉を入れ、表面の色が変わるまで湯通しした後、流水で良く洗う。

 

⑤牛すじ肉を大きめに切る。

 

⑥煮汁に牛すじ肉を加えて中火にかけ、煮立ったらアクを取り除く。

 

⑦粗方のアクが取れたら、圧力鍋で40分加圧して火を止め、40分放置して出来上がり。

※僕の使っている圧力鍋は比較的、圧力が低目(最高でも1.8気圧)の物なので、加圧時間は少し長目ですね。

 

僕としては、前回よりも出来は良いと思います。

我が家のレシピとしては、これで確定かなと。

 

今日は、妻と娘は先に寝てしまったので、明日以降、評価を聞いてみないと分かりませんが。

抗がん剤治療その④ ABVD療法2クール目後半

2017年7月28日(金)晴れ。

ここのところ、ずっと天気が悪かったので、久しぶりの晴れですね。

 

さて、今日はAVBD療法4回目。

とりあえず、これで抗がん剤治療は終了です。

 

いつもの様に、総合受付を済ませ、まずはオンコロジーセンターへ。

これまでの血管痛の経過等を考慮し、ラインを取ってもらうのは、前回に引き続き、右腕を選択しました。

  

採血を終え、血液内科へ。

主担当医からは、これまでの経過としては、データ的には順調と言って良いが

 

・好中球の数値は注意が必要なレベルである事

・今回の採血データとしては炎症に関する値が少し気になる事

 

を懸念点として伝えられます。

 

炎症の数値に関しては、数日前に38℃近い発熱があった事を伝えると、主担当医は

「好中球が少ない状態が影響しているのかも知れませんね」

と納得した様子(でしたが、この見立ては後に恐らく誤りであった事が判明します)。

 

今後の治療予定としては、当初の予定通り、ABVD療法終了後、まずはPET-CTを撮影して治療の奏功具合を確認し、問題が無ければ放射線治療に移行するとの事。 

仮に、治療があまり奏功していない場合はどうするのか、一応確認してみましたが、その場合は、やはり「救援化学療法になるだろう」との事。

 

そうなったら仕方無いのですが、正直、それは勘弁して欲しいんですよね・・・

とにかく、上手く奏功しててくれと願うしかありません。

 

診療の最後に、抗がん剤治療の2回目と3回目の際の血液検査結果を貰っていない事を伝え、出して貰います。

血液検査の数値にしてもそうなんですが「病気の事を勉強するのは非常に興味深い」と伝えると、主担当医は非常に嬉しそうな様子。

 

やっぱり「自分の仕事に理解や共感を得られると、人は嬉しいのだな」と改めて思いました。

 

今日は、抗がん剤治療終了後に放射線科に寄って、必要書類を受け取って帰るよう言われ、診察室を出ます。

 

再度オンコロジーセンターへ行き、いつも通りの治療を開始。

ダカルバジンによる血管痛が出た事について、オンコロジーセンターの先生や看護師さん、また薬剤師さんには相当に気を遣って頂いているのが良く分かり、本当に感謝しかありません。

 

最後の滴下を終えると、看護師さんから

「これでAVBD療法終了ですね。本当にお疲れ様でした」

と言われます。

 

僕としても、何だか少し名残惜しいような、変な気分です。

皆さん、ありがとうございました。

 

オンコロジーセンターでの治療を終えると、言われた通り放射線腫瘍科へ向かいます。

ここに行くのは初めてですね。

 

S病院の放射線腫瘍科は、何と言うか、独特の雰囲気があります。

場所が地下にあるという事も多分に影響しているとは思うのですが、はっきり言えば、ちょっと「陰鬱な感じ」ですね・・・。

とりあえず、今日は診察等は無く、単に必要書類を貰っただけで帰ります。

 

尚、PET-CTは8月10日、放射線治療は(PET-CTの結果が良好であれば)8月14日から開始予定との事。

世間一般的には「お盆休み」の期間ですが、病院も大変ですね。

まぁ、僕も休みではありませんが。

 

帰宅すると、妻と娘が、これまでの事を色々と労ってくれました。

娘の(申し訳無いけど良く分からないw)歌とダンスに、とても癒されました。

本当にありがとうね。

 

妻に、今日の夕食は何が食べたいかを聞かれます。

妻としては、どこか美味しいお店で、抗がん剤治療が終了した事を労ってくれるつもりだったようですが、少し考えた結果、僕の結論は

「妻特製の手羽中のスパイシー唐揚げ(だけ)をお腹一杯食べたい」

でした。

 

妻は少々面喰らったようでしたが

「それで良いの?じゃあ買い出しだね!」

って事で、スーパーへ向かいます。

 

鶏肉のコーナーで大量の手羽中をカゴに入れた後、ふと牛肉のコーナーを見ると、良さそうな牛すじも発見。

牛すじ煮には宿題もありますので、こちらも併せて購入しました。

この週末にレシピを確定させようと思います。

 

家に帰って、早速「手羽中のスパイシー唐揚げ」を作って貰いますが、調理の都合もあり、今回は一般的な「甘辛煮」も同時に作って貰う事にしました。

 

全部で50本ほど作って貰いましたが、家族で軽〜く完食です。

 

いや、美味しかったですね。

ごちそうさまでした。

病気のせいで

2017年7月24日(月)曇り。

 

前回の闘病系の記事から約1週間が経過しています。

その間、色々とあったと言えばありましたし、何も無かったと言えば無かったですね。

迷ったんですが、この間の事は、とりあえずは記事にしない事にします。

 

さて、この日の朝なんですが、どうしても上手く起きられませんでした。

熱があるように感じたましたので、測ってみると37.8℃。

一応、熱が38℃を超えた場合、病院に知らせる事になっているのですが、これは微妙ですね・・・。

 

今日に関しては、ちょっとオフィスに行かなくては具合が悪い用事もありましたので、何とか頑張って出掛けます。

 

あまり本調子ではありませんでしたが、何とか仕事を終え、帰宅したのは22時30分頃。

が、驚いた事に、娘がまだ起きています。

聞くと、今日一日、妻と娘は何かとケンカしてして、まだ夕食も済んでいないとの事。

 

一体何があったのか、妻から聞きますが、話の内容からは、何と言うか、何故そこまで揉めたりしないといけないのか、今ひとつピンと来ません。

実際の所、妻も訳が分からないらしく、かなりイラついています。

娘は、ずっとベソをかいており、雰囲気は最悪です・・・。

 

こういう場合、往々にして正確な理由等は分からないものなので

「とにかく皆でゴハンを食べで、今日のところはグッスリ寝よう」

と提案します。

一晩寝る事で解決される事もあると思うんですよ、本当に。

それでも解決出来なければ、改めて考えましょう。 

 

妻が食事の用意をしてくれている間、まずは娘と、何も言わずに遊びます。

しばらく遊んでいるうちに、娘も段々と落ち着いて来た様子。

そこで、今日、何があったのか、娘にも少し聞いてみました。

最初のうちは何も喋ってくれなかったのですが、しばらくすると出て来たのは

 

「幼稚園に行けないのが嫌なの」

そして

「お友達と遊べないのが嫌なの」

という言葉。

 

ここからは僕の勝手な想像なので、何の確証もありません。

 

現在の家は、娘の幼稚園の隣にあり、お友達が水遊びをしている様子等が窓から見える環境です。

で、この日、妻と娘は都内某所のプールに行っており、そこで2人とも不機嫌になるような事があったのだという事は、妻から聞きました。

 

あくまで想像でしかありませんが、楽しそうに水遊びしているお友達と、そこに参加出来ない自分や、水遊びが全く楽しくなかった自分を比べて、溜まっていたフラストレーションが爆発したのではないでしょうか。

 

この想像が正しかろうが正しくなかろうが、娘が幼稚園に行けていないのは100%僕の病気が理由であり、本当に申し訳無いとしか言えません。

 

その事について落ち込んでいると、突然、娘がリビングを走って出て行きました。

何事かと思っていると、小さな身体で、寝室から扇風機を抱えて戻って来ます。

 

「え?どうしたの?」と聞くと

「おととが暑くて元気が無くなっちゃったのかなと思って」と。

 

・・・・・不覚にも涙が。

妻も丁度、一連のやり取りを傍から見ており、やはり泣いています。

 

どんな理由があるにせよ、子どもを不安にさせたり、気を遣わせたりするような事があってはいけませんね。

少なくとも、笑顔でいなくては。

 

その後、みんなで夕食を食べ、一緒に寝ます。

 

ただ、実は現在、口内炎の影響で食事に支障が出て来ており、正直、あまり楽しい感じで食事は出来ません。

食後は、久し振りにデキサルチンの軟膏を使用。

この薬、あんまり効く感じがしないんですが、これしか無いので仕方ありませんね。

 

また、この日初めて、先日処方してもらった睡眠薬を飲んでみました。

・・・・・結論として、全く効きません。

 

僕は割とアルコールに強く、そういうタイプの人間には睡眠薬が効きにくいと聞きますが、そのせいなんでしょうかね。

 

薬の処方時、主担当医は

「最初は1錠ではなく、半分でも良いと思いますよ」

とか言ってましたが、とんだ見当違いです。

 

うーん、睡眠薬は切り札だと思っていたので、ちょっとショックですね。

睡眠障害対策、どうしよう?

経営者の人間性(そして高級車に乗る人々について)③

本テーマの最終話です。

 

ところで、本テーマの中に度々登場する「高級車」とは、どのように定義すべきなんでしょうか。

 

これについては明確な定義が存在する訳ではありませんが、僕としては、本来は

 

「車両本体価格が1,000万円を超える車」

 

とするのが妥当だと思っています。

 

ただ、特に根拠がある訳ではありませんが、本テーマ中で扱う「高級車」とは

 

「車両本体価格が1,000万円を超える高級車を作っているメーカーの、1,000万円未満の車」

 

の事だとするのが妥当であるような気がします。

 

尚、僕が懇意にさせて頂いている、あるディーラーの方によれば、車両本体価格が500万円〜800万円程度の車の購入者の多くは「大企業の管理職クラス」の方なのだそうです。

 

この証言は、口頭による「世間話」レベルの話ですので、特に信憑性があると主張するつもりはありません。

が、多少は本テーマ(つまり僕の個人的な感想)の証左となっていると言っても良いのではないかと思っています。

 

そして、僕個人(そして、そのディーラーの方)の感覚としては、この手の車に乗っている層が、最も「タチが悪く、倫理観が低い」と思っています。

 

どう「タチが悪く、倫理観が低い」のかは、また別の機会に。

 

随分くどくどと書いてしまいましたが、要するに僕としては

 

「障害者用の駐車スペースに止めてある高級車は大企業の管理職クラスの人の車である可能性が最も高い」

 

んじゃないかなぁと思っている、という事です。

 

尚、今回は論考の対象から外していますが、医師や弁護士、公認会計士など、日頃から「先生」なんぞと呼ばれていて、おしなべて年収が高い人々も、本テーマにおける「無法者」である確率が非常に高いと思います。

 

が、これらの方々は全部合わせても40万人程度ですので、数字上は「可能性が最も高い」とは言えないでしょうね。

 

一応、それらも加味しておくと、最終的な結論としては

「障害者用の駐車スペースに止めてある高級車のオーナー」の職業は

 

・医師/弁護士/公認会計士の何れかである確率:10%

・(主に中小企業のオーナー)経営者である確率:30%

・大企業の管理職クラス(以上の人)である確率:60%

 

といった所でしょうね。

個人事業主に関しては、実態がよく分かりませんので、数字の出しようもありません。

 

ちなみに「高級車」を超える「超高級車(僕の個人的な定義としては概ね車両本体価格が3,000万円以上の車)」に乗っている人々については、また別の特殊な事情があったりします。

 

例えば、このようなケース。

 

intensive911.com

 

この論点についても、また別の機会に触れてみたいですね。

 

最後に、記事①で触れた「オーナー社長」の内の「Bパターン」の経営者について。

 

繰り返しになりますが、Bパターンの経営者の考え方は

 

「最終的な決定を下すのは自分なのだから、全ては自分の判断基準に従うしかない」

 

というもの。

 

そして、これはこれで「俺(自分)がルール」という考え方です。

ただ、それは決して「自分に都合が良いルール」などではなく

 

「どういう判断や決断をすれば、会社をより良く出来るか」

 

即ち

 

「お客さんや従業員を、より良い方向に導く為には、どうすれば良いか」

 

を模索する考え方と言って良いと思います。

 

RiNさんは、記事の中で

「我を通す」自信は無いが「自分の信念を通す」事が重要なのではないか

と書かれていますが、これは、まさしく「Bパターンの考え方」と言えると思います。

 

このタイプの経営者は、会社の中と外を分けて考える事が出来ますし、当然、自分のお金と会社のお金を混同したりする事もありません。

そして勿論、前述した「従業員や、その家族の生活を背負っている」という感覚を明確に持っています。 

 

その為、倫理観は概ね高く、どちらかと言うと「善良なる市民」たろうとする傾向が強いように感じます。

 

このタイプの経営者である割合は、僕の体感的には2割程度だと思いますが、出来れば、もっと増えて欲しいですね。 

何せ、中小企業は日本の企業の99%以上、雇用の2/3以上を担っている訳ですから。

  

RiNさんにも、是非、このタイプの経営者になって頂きたいと思います。

 

とは言うものの、僕の経験から言わせて頂くと、正直、経営者(オーナー社長)になるのは楽な道ではありません。

この記事では、あまり詳しくは述べませんが、日々、辛い事や悩ましい事ばかりだと言っても過言ではないからです。

 

また、統計的に見ても、日本では

 

5年で90%、10年で99%、20年で99.9%

 

の確率で、会社は潰れます。

 

そして、雇われ社長とは違い、オーナー社長の場合、会社が潰れた場合の債務は(特殊なケースを覗き)ほぼ全て自分が背負う事になります。

 

日々、辛い思いや苦しい思いをした挙句、かなりの確率で債務を負う事になる訳ですから、こんなに割に合わない事を人に勧められる訳もありません。

 

ただ、様々な難題を乗り越えて、RiNさんが仰るように

「我を通すのではなく、自分の信念を通す」

事が出来るのであれば、その先には、苦労に見合った、それなりの「何か」が存在する事は保証します。

 

実際、僕自身も、それがあったからこそ、今迄やって来られたのだと思います。

 

RiNさんの事は、陰ながら(つまり勝手に)応援して行こうと思います。

「やらない後悔よりやって後悔」という考え方も、本当に実践出来るのであれば、経営者向きだと言えると思いますしね。

 

当初の予定より、随分と記事が長くなってしまいました。

 

長文に加えて乱文、大変失礼致しました。

経営者の人間性(そして高級車に乗る人々について)②

前回の記事①では「(主に中小企業の)オーナー社長」について触れました。

 

また

 

【仮説1】高級車に乗っているのは大抵は経営者である

 

 もしくは

 

【仮説2-1】大抵の経営者は高級車に乗っている

且つ

【仮説2-2】社会的倫理観の低い無法者のほとんどは経営者である

 

という2系統の仮説の内、いずれかを証明する必要がある事を書きました。

 

今回の記事②では、まずは「(主に大企業の)雇われ社長」について触れる所から、話を進めて行こうと思います。

 

とは言え、僕は「雇われ社長」に関しては、ほんの数人しか存じ上げません。

その数人のデータを以て断ずるのは少々無理がある事は承知の上で言いますが、個人的な感想として、実は雇われ社長の方が、記事①で触れた「俺(自分)がルール」という考え方の2類型の内

 

A:自分が一番偉いのだから、全ては自分の好きなようにするのが当然だ。

 

と考えている度合が強いように感じます。

 

ただ、大企業の場合、それをある程度は抑制する仕組みが整っており、社長を含めた経営陣の暴走を防いでいる訳です。

 

にもかかわらず暴走したり、不祥事を起こしたりする訳ですから、どれだけ上記「A」のような考え方の度合が強いのか分かりますし、ハッキリ言えば、そもそも仕事をナメてるとしか思えません。

 

まぁ、それも仕方の無い部分もあるとは思います。

 

「雇われ社長」というのは、基本的にはキャリアパスの一環でしかありませんから

「従業員や、その家族の生活を背負っている」

という感覚が、ある筈も無いからですね。

 

ちなみに、その感覚は非常に特殊で、あまり上手くは表現出来ませんが、個人的には

「自分の命を削ぎ落としながら前に進む」ような

「深い闇の底から常に足を掴まれている」ような

どうしようもなく重苦しい感覚です。

 

これに関しては、こういう言い方は身も蓋も無く、大変申し訳無いのですが

「経験した人間でないと理解出来ない」

と思います。

 

全てのオーナー社長がそうだとは言いませんが、この「重苦しさ」がある故に、代償として、前述の「A」の考え方を持つに至る方も多いのではないかという気もします。

 

個人的には「それとこれとは別だろう」とは思いますが、まぁ「気持ちは分からんでもない」という事です。

 

そして、これも勿論、全員がそうだと言うつもりはありませんが、雇われ社長の場合、その「重苦しさ」も無いのに「A」の考え方を持ってしまっている訳です。

 

これは「金と権力を持った猿」みたいなもので、始末に負えません。

 

話を戻しますと「雇われ社長」に見られる傾向は、当然、社長よりも役員、役員よりも管理職と、職権(≒責任)が低くなるに従って強くなります。

これについては、僕としても比較的多くの、且つ精度の高いサンプルを持っており、個人的には確実だと言って差し支えありません。

 

少々、言い方は悪いですが、その選民意識と世の中のナメっぷりは半端ではなく、腹が立ったり、呆れたりするのを通り越して、笑ってしまうレベルです。

 

ここで、少し数字の話。

 

現在、日本における中小企業の数は約380万社。

その内、黒字企業は約33%、125万社です。

 

つまり、高級車に乗っていられる中小企業の社長は、約125万人という事になります。

 

勿論、あえて赤字決算にして高級車に乗っている悪質な社長もいれば、黒字だからと言って高級車に乗っている訳ではない経営者もいると思いますので、この数字は、あくまでも理論値ですね。

 

そして大企業の数は、約1万1千社。

従業員数は約1,400万人です。

 

大企業の管理職クラスの割合に関しては、信頼出来る統計データが少ないのですが、概ね17%程度と考えて良いと思います。

とすると、大企業の管理職クラスの人数は約210万人。

 

黒字の中小企業の社長の倍近い数字ですね。

 

そして、大企業の管理職クラスになると、中小企業の社長なんかより、よほど高い年収を得ていたりします。

 

義務や責任は少なく、年収は高い。

先程も少し述べましたが、僕としては、こういうタイプの人々は、選民意識が高くなるのと(逆)比例して、社会的倫理観が低下し、身勝手な考え方を持つようになる傾向が強いように感じます。

 

さて、高級車に乗っている層というのを「どう定義するか」についても議論はあると思いますが、仮に、年収の高い層が乗っているのだとするのならば

 

【仮説1】高級車に乗っているのは大抵は経営者である

 

という仮説は成り立たないという事になります。

 

少なくとも

 

「高級車に乗っている人間の1/3は黒字の中小企業のオーナー社長であり、2/3は大企業の管理職クラスの人達である」

 

という仮説にしかならないのではないでしょうか。

 

また

【仮説2-1】大抵の経営者は高級車に乗っている

に関してですが

 

上記の通り、理論値としては、高級車に乗っている中小企業のオーナー社長は33%であり、これも成り立ちません。

雇われ社長に関しては定かではありませんが、最大でも1万1千人なので、影響を考慮する必要は無さそうです。

 

では

【仮説2-2】社会的倫理観の低い無法者のほとんどは経営者である

に関しては、どうでしょうか?

 

上記の僕の考察に準拠するならば、社会的倫理観の低さは同程度だと仮定したとしても

 

中小企業の社長380万人

大企業の管理職クラス210万人

 

である事から、仮に双方の最大値と取ったとしても

 

「社会的倫理観の低い無法者の2/3は中小企業のオーナー社長であり、1/3は大企業の管理職クラスの人達である」

 

とするのが妥当だという事になります。

 

ただ正直、赤字経営のオーナー社長が「社会的倫理観の低い無法者」である確率は、かなり低いのではないかと思いますので、実際は 

 

「社会的倫理観の低い無法者の1/3は中小企業のオーナー社長であり、2/3は大企業の管理職クラスの人達である」

 

とするのが妥当なのではないかとは思いますが。

 

勿論、これらの仮説は

 

「高級車に乗っているのは、黒字の中小企業のオーナー社長か、大企業の管理職クラスの人達で占められる」

 

という別の仮説の上にしか成り立ちませんが、これに関しては、あまり無謀な仮説でもないとは思います。

 

③に続きます。

経営者の人間性(そして高級車に乗る人々について)①

今日は、ちょっと毛色の違うお話です。

 

僕が読者として購読させて頂いている

 

看護師RiNの看護師さんを応援ブログ☆

 

というブログがあります。

 

RiNさんの記事は本当に興味深く、いつも楽しく読ませて頂いているんですが、先日、少し気になる記事を拝読しました。

具体的には、この記事です。

 

rin-0423.hatenablog.com

 

過去の記事「抜歯からの」でも触れましたが、実は僕は経営者の端くれです。

このRiNさんの記事には少し思う所がありましたので、RiNさんにご承諾を頂いた上で「一経営者の視点」から、今回の一連の記事を書かせて頂く事にしました。

 

少し話は逸れますが、僕は自分の事を、比較的穏やかな性格をした人間だと思っています。

が、それでもRiNさんのブログにあるような車を見かけると、破壊してやりたい衝動に駆られますね。

実際は、なかなかそういう訳にも行かないのが歯がゆいところですが。

 

こういう記事も連想し、非常に腹立たしいです。

 

intensive911.com

  

話を戻します。

 

本テーマは①〜③で構成されます。

前提として、①では「経営者」の中でも、まずは「(主に中小企業の)オーナー社長」について書こうと思います。

いわゆる「(主に大企業の)雇われ社長」に関しては、②以降で触れて行きます。

 

まず、一応、僕の経営者としての基本情報を開示しますと

 

・経営者種別:オーナー

・経営歴  :21年目

・会社種別 :株式会社(同族会社)

       ※僕を含めて株主は2人。非親族です。

・従業員数 :90名(2017年8月時点)

       ※正社員の数。他に派遣の方や契約社員の方も数名いらっしゃいます。

 

という所です。

 

業種については、ちょっと表現しにくいんですが、現状ではデザイン制作業務の比重が大きいですね。

 

さて、記事の中でRiNさんのご主人が仰っておられる

経営者なんて俺がルールのやつばっかり。そういう人が経営者になるんだよ

という発言について。

 

僕は、あまり他の経営者の方々と積極的に繋がりを持とうと思うタイプではないので、あまり多くのサンプルと言うか、情報を持っている訳ではありません。

が、感覚的には、ほぼ全ての経営者が「俺(自分)がルール」と言っても差し支えない考え方を、どこかで持っていると言っても過言では無いと思います。

 

その意味では、RiNさんのご主人が仰っておられる

経営者なんて俺がルールのやつばっかり

という部分は、僕個人としては正しいと思います。

 

そういう人が経営者になる」のか

「経営者になると、そういう考え方をするようになる」のかは定かではありませんが。

 

ところで、ここで注意しなければならないのは、そういった考え方には2種類の物が存在するという点です。

具体的には

 

A:自分が一番偉いのだから、全ては自分の好きなようにするのが当然だ。

B:最終的な決定を下すのは自分なのだから、全ては自分の判断基準に従うしかない。

 

どちらも、言うなれば「俺(自分)がルール」という考え方です。

 

一般的に「経営者なんて俺がルールのやつばっかり」と言うと、Aのパターンを想像する人が多いと思いますし、事実、そういう経営者は多いです。

 

特に中途半端な規模の同族会社のオーナー経営者(僕もこの類型に該当しますね)にはAパターンの方が多いように思います。

またAパターンの経営者は、会社の中と外の区別がつかなくなってしまいがちだという傾向があるように思います。

 

RiNさんの記事の中で、ご主人が仰っている

「障害者用の駐車スペースに停めてある高級車は大抵経営者が乗っている」

という仮説が正しいのだとすれば、それがAタイプの経営者である事は想像に難くありません。

 

ただ、この仮説は、正直に申し上げて、論拠に乏しいのではないかと思います。

 

RiNさんのブログによれば、事実としては

 

障害者マークの駐車スペースに高級車がことごとく駐車してある

・それらの車には障害者マークがついていない

(つまり利用資格が無いのに駐車をしている無法者の車である)

 

という事です。

 

ここに「経営者」というキーワードが結び付いて来る訳ですが、RiNさんのご主人の仮説を成立させる為には、少なくとも

 

「高級車に乗っているのは大抵は経営者である」

 

もしくは

  

「大抵の経営者は高級車に乗っている」

且つ

「社会的倫理観の低い無法者のほとんどは経営者である」

 

という、別の仮説を証明する必要があると思います。

 

②に続きます。

子宮頸がんの検査結果

2017年7月17日(月・祝)晴れ。

今日は「海の日」ですね。

 

今朝、起きると、枕の上に抜け毛を発見。

詳しく見てみましたが、毛根側が極端に細くなっており、段がついている物もあったりしますので、これは抗がん剤による「脱毛」だと思われます。

 

このような現象は、抗がん剤の副作用として「脱毛」と表現されますが、毛の状態を見る限り「抜(脱)けた」のではなく「切れた」という方が正確な気がします。

まぁ、いずれにせよ「ついに始まったか」という感じですね。

どうなることやら。

 

さて今日は、妻が先日行なった、子宮頸がんの細胞診の結果が出る日です。

 

結論から言うと、現状は「がん」ではありませんでした。

ただ「軽度異形成」は認められるという事で、半年後に再度検査を行なうという判断となりました。

 

とりあえずは「良かった」と言って良いんでしょうかね・・・。

どうか、このまま「がん化」せずに済みますように。

 

妻の病院が終了した後、圧力鍋を購入しに行きます。

圧力鍋は随分使ってませんでした(と言うか、自分で買うのは初めてです)ので、前日に最近の事情を調べてみたんですが、本当に色々なタイプの物があるんですね。

 

どれが良いか、妻とも相談した上で、今回はティファールの「クリプソアーチ アイボリー 4L」という製品を購入する事に。

 

ところで、なぜ急に圧力鍋を買う事になったのかと言うと「牛すじを煮る為」です。

 

実は前日(5回目の結婚記念日でした)ある店で食事をしたんですが、そこで食べた牛すじ煮を妻も私も気に入り「これは家でも作ってみよう」という事になったんですね。

 

その牛すじ煮は少し変わっていて、よくある濃い目の甘辛味ではなく、出汁で煮てあるようでした。

特に店の人に作り方を聞いた訳ではなく、帰宅後にネットや本で色々と調べてみたのですが、あまり良さそうなレシピも見当たりません。

 

が、少なくとも牛すじを煮る事自体には圧力鍋が適しているようでしたので

「圧力鍋は持ってないし、良い機会だから買おうか」

という事になった訳ですね。

 

お目当の圧力鍋を手に入れた後、肝心の牛すじも仕入れます。

昨日食べた牛すじ煮には、こんにゃくは入っていなかったのですが、今回は妻の希望で「すじこん」にする事に。

 

今回は甘辛く煮る予定ではありませんので、厳密には「すじこん」ではないのですが、要は、こんにゃくを入れるという事です。

妻としては、どうやら、お好み焼きに入れてみたいようですね。

さすがは関西人。

 

家に帰り、圧力鍋の説明書等を読みつつ、調理スタート。

今回は色々と試行錯誤しながら(つまり適当に)作ってみたんですが、結果として、出来は「まずまず」ですね。

 

娘も「これ、おいしいねー」と言いながら、たくさん食べてくれました。

これには一安心です。

 

余談になりますが、娘の舌は「かなり正確」で、ごまかしが全く利きません。

 

最初は「たまたま」だとか「おー、子供なのに良く分かるねー」位にしか考えてなかったのですが、段々「これは洒落にならならない」という事が分かって来ました。

 

全てのケースではありませんが、客観性を保つ為に第三者にも参加してもらいつつ、色々と食べ比べ等も試みたんですが、少なくとも食材の優劣に関しては百発百中で見分けられてしまいますし、それは当然、調理法の善し悪しにまで及びます。

 

如何にして娘が、その能力を獲得したのかは定かではありません。

が、僕としては、恐らく離乳食の作り方に理由があったのではないかと睨んでいます。

 

その事については、機会があれば書いてみたいと思います。

しかし、今はまだ良いですが、きっと今後しばらくの間、娘は食べ物絡みで苦労する事になるんでしょうね・・・そう考えると、良かったのか悪かったのか・・・。

 

とりあえず、今回の牛すじ煮に関しては改善点等もハッキリしたので、近日中に再度、作る事にします。

その際はレシピも確定出来るのではないでしょうか。