今度はぎっくり腰ですか・・・
2017年11月11日(土)曇り。
数日前から腰の辺りに違和感がありました。
ちょっと痛いと言うか、筋肉痛に近い感じもしますが、厳密に言うと、筋肉痛とは少し違った感覚でした。
そして、この日、朝起きると、腰にあまり上手く力が入らず、油断をすると「腰が抜けそう」な感じがあります。
これは、噂に聞く「ぎっくり腰」寸前の状態なのかも知れません。
「ぎっくり腰」になると本当に立ち上がれなくなると聞きますが、幸い、何とか立ったり歩いたりは出来ます。
ただ、これはかなり危険な感じがしますね。
こういう時、どこで診てもらうべきなのかは良く知りません。
主担当医に相談し、しかるべき診療科を紹介して貰いたい所ですが、あいにく今日は土曜日で休診です。
恐らく整形外科かと思い、近所の整形外科をネットで探してみますが、今日診察してくれる良さそうな所は見当たりません。
うーん、だとしたら、整骨院に行くしかないですかね・・・。
過去の体験から、僕は整骨院にはあまり良いイメージを持っていません。
正直に言って、気は進みませんが、月曜まで待っているのは危険な気がしましたので、とりあえず近所の整骨院を検索してみます。
ホームページ等を見て、何となく候補を3軒ほどに絞りましたが、整骨院の善し悪しの基準が分かりません。
最終的に、その中で一番家に近い所を選択しました。
電話をして予約を入れ、何とか歩いて向かいます。
整骨院に着くと、まずは問診がありました。
その後、ベッドに横になり、身体の各部を動かしたり、指で押したりして、状態をチェックされます。
診察(?)の結果、担当してくれた柔道整復師によれば、僕は「立ち上がれない状態になる寸前」だとの事。
原因としては、腰そのものと言うより、後背筋と大臀筋、大腿筋等、主に後ろ側の筋肉が弱っている事による「身体のバランスの悪化」が影響しているという見立てです。
自分の頭の中では身体の動かし方に何の問題も無い筈が、実際には筋力の低下によって自分のイメージ通りに身体が機能しておらず、結果として腰に負担がかかっててしまう典型的な例だと言われます。
急性期病院の近くという場所柄か、やはり病気や治療の影響による同様の事例が割と良くあるのだそうです。
治療計画としては、まずは身体の後ろ側の筋肉の不要な強張りを緩め、下半身の関節の可動域を広げながら、身体のバランスを整えるとの事。
5〜6日の間、1回30分程度の施術を毎日行なって問題の無い状態に持って行き、その後は様子を見て、残りの施術内容を決めるそうです。
尚、治療費は、僕の症例は保険適用で、初回は2,000円、2回目以降は600円。
仮に保険適用外の施述を行なう事になれば、料金は別途必要との事です。
病気の疑いが出た2月頭から、それまで毎日やっていたストレッチも、週2〜3回程度の軽い運動も全くやっていませんでした。
それに加えて、抗がん剤の影響もあり、本当に筋力も落ち、柔軟性も失われたと感じています。
また、その影響だと思うのですが、最近「肩こり」の辛さが分かるようになりました。
これまで僕は「肩がこる」という感覚とは無縁の人間でした。
ところが、最近では、その感覚が分かるどころか、このまま行くと、肩こりのひどい人達が口を揃えて言うように、頭痛にまで発展しそうな感じがしています。
この腰痛が治ったら、ストレッチや運動を再開しないといけませんね。
ただ、これから始まる放射線治療との兼ね合いもあると思いますので、担当医と相談しながら、身体機能を回復して行こうと思います。
抗がん剤の直接的な影響が落ち着いたと思ったら、今度は腰痛・・・。
放射線治療にも副作用は当然あるでしょうし、この先も、しばらくは色々とトラブルが続くんでしょうね・・・。
PET-CTの結果
2017年11月8日(水)曇り。
しばらくスッキリと晴れた日が続いていましたが、今日は曇り空です。
気温も最近の中では少し低目でしょうか。
この日は、先日のPET-CTの結果と今後の治療方針を聞きに行く日です。
朝、妻と娘と共に、病院へと向かいました。
総合受付で受診票を確認すると、血液検査が入っていますので、まずは採血室へ。
採血終了後、血液内科に向かいますが、例によって、結果が出るまで1時間ほど待たされます。
診察室へ入ると、主担当医に最近の体調を簡単に聞かれた後
「それで、今日はですね、先日のPET-CTの結果について・・・」
と、すぐに本題へ。
これは、前回とは流れが違いますね。
悪くない結果である予感がします。
主担当医は、PCに頚部リンパ節、鎖骨上窩リンパ節、縦隔、肺等の輪切りの画像を次々に表示し、各部の状態を説明して行きます。
そして、結果としては・・・・・
「CMR(異常集積の完全消失)」
・・・・・悪性リンパ腫が、消えました。
少なくとも、PET-CT上は。
血液検査の数値も概ね問題無く、免疫もかなり戻って来ているようです。
感染症や食事等に関しても、もうそれほど神経質になる必要は無いだろうとの事。
・・・・・とにかく・・・・・ホッとしました・・・・・。
勿論、まだ治療は続きますし、今回の結果は、あくまでもPET-CT上で集積反応が見られないというだけの話です。
それでも、一段落ではありますね・・・・・。
妻や私と主担当医のやりとりを横で聞いていた娘が
「おととはオンコロジーセンターを卒業したの?」
と聞きます。
これには医師も驚いたようで
「えー!そうだよ。良く分かるね。すごいなぁ」と言うと、娘は
「あー、良かった。じゃあ、もうデカドロンもイメンドも飲まなくて良いねー」と。
これを聞くと、医師は
「え・・・あの、娘さん、4歳でしたっけ?薬の名前を覚えてるんですか?」
と、さすがに少し不気味に感じている様子。
娘は何故か薬に対して非常に興味を示し、自分の分は勿論、僕や妻に処方された薬の名前も全て覚えています。
食後には、いそいそと薬を取り出して僕に渡してくれるんですが、何故そんなに薬の事が好きなのかは本当に謎ですね。
その事と、娘が最近
「がんの先生になるんだー」と言っている事を主担当医に伝えると
「えー!本当?いやぁ、将来有望だなぁ。頑張ってね!」と、非常に嬉しそうです。
余談が過ぎましたね。
さて、今後の治療としては、晴れて(?)放射線治療に移行します。
主担当医からは、放射線腫瘍科で今後の手続きをして帰るように言われました。
診察室を出た後、放射線腫瘍科の受付に行き、診療の予約を行います。
前回、放射線腫瘍科に来たのはお盆の頃でしたから、およそ3ヶ月ぶりですね。
その時の担当医は副医長の方でしたが、どうやら今後は医長が担当する事になったようです。
うーん、担当医って、どうやって決められているんでしょうか?
いずれ頃合いを見て、聞いてみたいと思います。
放射線腫瘍科の初回の診察は6日後の11月14日。
受診するのに一週間もかかるというのは意外ですね。
受付の方曰く「結構、混み合ってまして」との事でしたが、紹介状も無く飛び込みで来たという訳でも無いのに、そんなに時間がかかるものなんでしょうか?
病院を出て、3人で手をつなぎながら帰ります。
妻と娘は「良かったねー」と何度も言いながら、とても楽しそう。
二人とも、本当に、ありがとうございます。
放射線治療も初めての事ですし、この先に何が待っているのかは分かりませんが、君達のおかげで頑張る事が出来そうです。
娘が初めてピーマンを食べた日
2017年11月5日(日)晴れ。
この日は趣味車のディーラーに用事があり、麻布方面へ向かいます。
しかしトランプ大統領の来日で、都心は警官だらけですね。
約束は午後1時なので、その前に西麻布のお蕎麦屋さんで昼食をとる事にしました。
このお蕎麦屋さんに伺うのは本当に久し振りです。
もう10年以上前の話ですが、僕はしばらく西麻布に住んでいた事があります。
その当時は、創業者でもバイトでも、日々の仕事の内容に大差はありません。
僕も皆と同じ作業を行なっており、当然の事ながら、夜勤もこなしていました。
勤務形態としては、6勤2休を1サイクルとし、昼勤と夜勤が1サイクル毎に入れ替わるという変則勤務です。
で、夜勤明けで「これから休日」という日が平日だった場合、僕には2つの王道パターンがありました。
1:西麻布の交差点にほど近い場所にあるお寿司屋さん(厳密に言えば魚屋さんがやっているご飯屋さん)で、ビールを飲みながら魚介の丼物(三色丼か二色丼)を食べて、ぐっすり眠る。
2:冒頭で触れたお蕎麦屋さんで、ビールを飲みながら天ぷら付きのもり蕎麦を食べて、ぐっすり眠る。
まぁ、3回に1回位は、1と2をハシゴしていましたが。
西麻布から引っ越した後、どちらの店にもたまに来てはいたんですが、最近はすっかりご無沙汰で、お蕎麦屋さんは7〜8年ぶり位ですかね。
店に入ると、店のしつらえやメニューはもとより、雰囲気や客層も、基本的には何も変わっていないようです。
以前と同じく、常連さんとおぼしき人達で、ほぼ満席ですね。
店員さんが注文を取りに来たので、いつも食べていた「天付き二色(通常の細打ち蕎麦と挽きぐるみで太打ちの田舎蕎麦という2種類のもり蕎麦と天ぷらがセットになったもの)」を2人前とビールを注文します。
久し振りに食べましたが、やはり、なかなか美味しいです。
妻も気に入ったようですし、娘も実によく食べて、良かったですね。
食後、趣味車のディーラーへ行き、用事を済ませます。
あまり気が進まない上に時間の掛かる用事でしたが、娘は相変わらずディーラーの中を走り回って楽しそうにしてましたので、まぁ良しとしましょう。
さて、ディーラーを後にし、いつものスーパーへ向かいます。
僕としては、今日は無性にピーマンが食べたくて、夕食は青椒肉絲にしました。
我が家の青椒肉絲のレシピは少し変わっていると思いますが、無類の青椒肉絲好きを自認する僕が試行錯誤の上で導き出したレシピで、我ながらオススメです。
【ソース ※全て混ぜ合わせる】
・醤油:大さじ2
・酒:大さじ2
・オイスターソース:大さじ2
・みりん:大さじ1
・砂糖:少々
・創味シャンタン(ウェイパーや鶏ガラスープの素等でも可):大さじ1
・ニンニクのすりおろし:お好みで半片〜1片
・ショウガのすりおろし:お好みで半片〜1片
【材料】
・豚ロース肉:200g(生姜焼き用)
・ピーマン:1袋(中5〜6個)
・竹の子の水煮:1袋(細切り)
【作り方】
1:豚ロース肉を細切りにし、軽く塩・こしょうをして片栗粉をまぶす。
2:中火で熱したフライパンに油を引き、豚肉表面の片栗粉がカラカラの状態になるまで炒める。
3:2にザルで水を切った竹の子の水煮を加え、軽く火を通す。
4:3の火を強火にし、種を取ったピーマンの細切りを加え、15秒ほど手早く火を通す。
5:4にソースを加えて、すぐに火を止め、具材に馴染ませたら完成。
うちの娘は緑の野菜を全くと言って良いほど食べないので、普段は青椒肉絲が食卓に上がる事はありません。
が、今日は僕が「そんなにピーマンが嫌なら肉だけ選り分ければ良いから」と、妻に無理を言って作ってもらいました。
ところが、いざ作ってみたところ、娘は肉だけではなく、ピーマンをモリモリと食べ始めます。
挙げ句の果てには「これ美味しい。明日も食べたい」と言い出す始末。
さすがに、これには驚きました。
もし、ピーマン嫌いのお子様がいらっしゃるのであれば、一度このレシピを試して頂ければと思います。
特に保証する訳ではありませんが、筋金入りの青野菜嫌いの娘が喜んで食べましたし、その後も、このレシピで作ったチンジャオースは食べ続けていますので。
まぁ、別にピーマンが食べられなくても特に問題は無いとは思いますが、食べられるのであれば、それに越した事は無いと思いますしね。
三度目のPET-CT
2017年11月4日(土)晴れ。
今日は抗がん剤の治療効果を評価する為、S病院のクリニックでPET-CTを撮影する事になっています。
しかしながら、実は前日の段階で舌と喉に痛みがあり、この状態では診断に影響が出るのではないかという危惧があります。
何しろ、以前の記事「病期確定までの経緯その②」でも書いた通り、PET-CTの撮影の際は「検査結果に影響する」という理由で、待っている間にスマホに触ったり本を読んだりするのすら禁止されているほどです。
まぁ、はっきり言って、ここまでの制限は過剰だとは思いますし、僕の危惧も杞憂なのかも知れません。
ただ、前回のPET-CT撮影の際に余計な(?)集積が出た為に、入院して気管支鏡生検を行ない、セカンドオピニオンを求め、抗がん剤治療が2クール追加されるという事態に発展し、結果として最悪の体調に陥った身としては、余計なノイズは入れたくない訳です。
で、本来であれば、昨日の段階で主担当医に連絡し、PET-CTを延期すべきかどうか相談したかったのですが、具合の悪い事に、昨日は祭日で連絡が付きませんでした。
また、撮影を延期するにしても、使用する放射性の薬剤(18F-FDG)の準備の都合上、前日の昼までにクリニックに連絡をする必要があったのですが、同様の理由により、それも出来ずという状況。
仕方が無いので、一応、出掛けられる準備を整えた上で、朝一番にクリニックに電話を入れ、状況を伝えます。
その際、電話口で対応して頂いた看護師さんの話は、概ね以下の様な内容でした。
「舌と喉に痛みがある状態が撮影結果に影響する事は否定出来ません。しかし、こちらとしては本院の指示無しに撮影を中止する事は出来ません。ただ、あなたが中止したいと言うのならば、こちらとしては止める方法がありません。どうしますか?」
僕としては、クリニックには撮影結果を診断する医師がいる筈なので、その判断を聞きたいのだと伝えたんですが、その看護師さんによれば、クリニックの医師でも、その判断は出来ないのだと言う事でした。
その上で
「本院は土曜日は休みですが、実は医師が院内に居る事も多いですし、院外に居ても連絡が付く可能性もありますので、本院に事情を話して医師に連絡を取ってみて下さい」
と言われます。
「どうせ連絡は付かないだろうな」とは思いつつも、本院の救急窓口に連絡し、事情を話します。
すると、救急の看護師さんが対応してくれて、意外な事に
「主担当医を探してみて、折り返し連絡します」
との事。
しばらく待ち、掛かって来た折り返しの電話によると、何と本当に主担当医が院内に居たようで
「その症状ならば診断に影響しないので撮影するように」
という指示が出たと伝えられます。
この時点で時間は10:30分。
撮影に間に合わせる為には10:50に到着しなければなりません。
家からクリニックまではさほど距離はありませんが、ギリギリ間に合うかどうかという時間です。
すぐにクリニックに電話をし
「少し遅れるかも知れませんが今から向かいます」
と伝え、急いで車で出掛けます。
土曜日で道路は空いてたので、何とか予定時間に間に合いました。
クリニックに到着すると、すぐに着替え、まずは血圧と体温を測定。
簡単な問診があった後、FDG投与用のラインを取ります。
今日の担当の看護師さんは、穿刺があまり上手ではありません・・・しばらく格闘するも、上手く行かず、結局やり直しに・・・非常に痛いです。
看護師さんが交代し、何とか無事にラインを確保。
その後、医師が来て、痛みを訴えている舌と喉の状態を確認されます。
簡単な診察の後
「撮影データは注意深く判断するので安心して下さい」
と言われました。
PET-CTの撮影自体は、いつも通り、3時間ほどで終了。
特に撮り直し等もありませんでした。
果たして、治療は上手く行ってるんでしょうか・・・今回は結果を聞くまで、落ち着かない日々が続きそうです。
これまでで最悪の体調
2017年10月25日(水)雨。
2週連続で台風が近付いてますね。
非常に気温が低く、肌寒い一日です。
今日は抗がん剤治療後5日目。
以前の記事「典型的に体調が悪い日」でも書きましたが、僕の場合、体調が最も悪化するタイミングです。
前夜、予防的に妻にマッサージをして貰っていたにもかかわらず、身体中の痛みで夜中に目が覚めてしまいました。
これは間違い無く、今までで最悪の状態ですね・・・まず仕事は休まざるを得ません。
それだけでなく、これはさすがに医師に見てもらう必要がありそうな状態です。
抗がん剤治療後は、初回(1クール目前半)を除き、必ず身体に痛みは出ていました。
この痛みの質としては「ピリピリする」と言うか、割と鋭い感じで、比較的、身体の表面に近い、浅い所が痛みます。
今回も、勿論その痛みはあるんですが、それに加えて別の痛みが出ています。
上手く表現しにくいんですが「身体が絞られる感じ」とでも言うか、何とも言えない痛みで、身体のより深い所に感じます。
先程引用した以前の記事の中で「力が抜けるような」と表現した痛みがある事を書きましたが、それが酷くなった感じとも言え、実際、立ち上がったり歩いたりするのに支障があります。
これは一体、何が起こっているのか・・・。
目が覚めたのは夜中の4時・・・救急に行くかどうか迷います。
ただ、発熱はしていない事と、救急の医師だと検査等が必要以上に煩雑になる事が予想されましたので、通常の診療時間になるまで待つことにしました。
受付開始時刻に合わせて病院へ行き、総合受付で事情を説明して、緊急の診察をお願いします。
予定に無い診察である為、割と待たされる事は覚悟しなくてはなりませんね・・・。
血液内科の待合で待っている間、妻と娘が身体をさすってくれます。
妻と娘には本当に申し訳なかったんですが、さすってもらっていると少し楽なので、つい甘えてしまいました。
その様子を見た血液内科の受付の方々が、看護師さんに掛け合ってくれたらしく、何と処置室を用意してくれました。
「良かったら横になってお待ち下さい」との事。
これには本当に驚きました。
ただ、実は、この日に関しては、何故か横になっている方が辛い状態でした。
したがって、受付の方々や看護師さんには丁寧に御礼を申し上げた上で、その旨を伝え、今回は遠慮させて頂きました。
皆様、お気遣い頂き、本当にありがとうございます。
ほどなくして、ようやく名前を呼ばれて診察室へ。
今朝からの各種症状を主担当医に伝えると
・何らかの感染の有無
・肺の炎症
・多発性筋炎
等を検査するとの事。
また時節柄もあり、その場でインフルエンザの検査をされました。
診察室を出て、まずは採血室へ。
採血と採尿を行なった後、放射線科へ向かい、胸部X線撮影を行ないます。
血液検査の結果が出るまでは1時間ほど待たないといけないんですが、今日に関しては、その時間が本当に長く感じますね・・・。
今日は主担当医の外来診察日という事もあり、本当に時間がかかります。
血液検査の後、約2時間ほどしてから、再び診察室へ。
さて、検査の結果としては
・インフルエンザ陰性
・肺の炎症無し
・各種感染症の兆候無し
・多発性筋炎の疑い無し
・その他血液検査の数値に異常無し
でした。
尚、この時、胸部X線撮影の映像を見たんですが、以前と比べ、非常に綺麗な状態で、炎症の影がすっかり消えています。
やはり、ブレオマイシンを抜いたのが良かったようですね。
で、検査結果に異常が見られないにもかかわらず、何故、痛みが出ているのかに関してなんですが、主担当医の見立てとしては、おおよそ以下の様なものでした。
・今回、白血球数の戻りが非常に早い。
・これは、言い方を変えれば「白血球の異常増加」が起きているとも言える。
・こうした現象が起きた場合、サイトカインが異常に分泌される事がある。
・サイトカインには色々な種類があり、中には痛みを伴うタイプの物もある。
・今回の疼痛は、そのタイプのサイトカインの急激な分泌が原因なのではないか。
なるほど・・・この見立てには非常に納得しました。
つまり、今回の僕の症状はリウマチに似ているという事になるのではないでしょうか。
もしそうだとすると、リウマチというのは非常に辛いんですね・・・今回、身を以て知りました。
身体を動かそうとしても痛いし、じっとしてても痛くて、どうしようもありません。
とりあえず、痛み止めとしてアセトアミノフェンの錠剤とロキソプロフェンの錠剤を出してもらいました。
ただ、主担当医としては、血小板の減少は出来るだけ避けたいとの事で、ロキソプロフェンは極力服用を控えるように言われます。
病院から帰り、アセトアミノフェンの錠剤を飲んでみますが、正直、全くと言って良いほど効かないですね・・・。
ロキソプロフェンを飲むかどうか迷いましが、眠気が襲って来た事もあり、とりあえずは眠ってやり過ごす事にします。
とにかく、なるべく早く痛みが治まってくれるのを願うしかありません。
・・・・・が、実はここから約一週間、身体の痛みは続きました。
勿論、徐々に楽になっては行きましたが。
この体調悪化が、ブログを休止するきっかけとなってしまいました。
今回は本当に辛かったです。
抗がん剤治療その⑧ AVD療法2クール目後半
2017年10月20日(金)曇り。
台風21号が近付いて来ています。
今日はAVD療法2クール目後半。
いつものように総合受付を済ませ、まずはオンコロジーセンターへ向かいます。
受付に行くと、今日は非常に患者さんが多いですね・・・椅子が空いてません。
僕はいつも金曜日の午前10時に受付に行っているんですが、金曜日の午前中に治療を行なう人が増えたんでしょうか。
あまり詳しくは観察してないんですが、そう言えば何となく、見かけない人が多いような気もしますね。
15分ほど待っていると名前を呼ばれ、ライン取りと採血・採尿を行ないます。
今日のラインは、前回とは逆の右腕肘関節内側付近から取ってもらいました。
その後、血液内科へ向かい、まずは処置室で看護師さんとの問診と、各種バイタルチェックです。
体調としては、前回の治療時からは特に目立った変化はありません。
若干、血圧が高く、体重が増えていますが、まぁ、誤差の範囲内でしょう。
その後
「今日は診察室が空いていないので、血液検査の結果が出るまで、このまま処置室でお待ち下さい」
と看護師さんに言われます。
しばらく待っていると、血液検査の結果を持って、主担当医がやって来ました。
で、今回の好中球の数は260個/μl・・・検査結果表に「異常値」って書いてありますね・・・。
AVD療法2クール目前半が中止になった時は140個/μlでしたから、それよりはマシという状態ですが、基本的に500個/μlを下回ると各種感染リスクが非常に上がります。
よって、抗がん剤治療を中止したり、行なうにしても入院をするケースもあるようなんですが、今回は「ギリギリ」このまま治療を行なうという判断に。
それにしても、これまでの血液検査の経過を見ていると、抗がん剤による骨髄抑制の程度は段々ひどくなって来ています。
薬剤が、本来の「ABVD」4種類から「AVD」3種類に減っているにもかかわらず、抗がん剤投与後2週間での白血球の減少が激しいですね。
白血球全体では、前回の治療前は7500個/μlあったんですが、今回は2600個/μlへ減少。
1回の治療で、これだけの落ち込みは初めてです。
まぁ、それだけダメージが蓄積しているって事なんでしょう。
さて、改めてオンコロジーセンターへ向かいます。
今回、担当して頂いた看護師さんは、抗がん剤の副作用についての勉強が非常に熱心な方で、僕の症状や対策等について色々と聞かれました(後に分かった事ですが、この看護師さんは、この分野では非常に有名な方のようです)。
まずは血管痛についての感覚を聞かれたので
「表面に細かい針の付いた手袋をはめた手で血管を締め上げられている感じ」
と伝えてみました。
その看護師さんは、血管痛とは「血管がある所の腕の痛み」だと思っていたとの事で、血管がダイレクトに痛むというのは少し意外だったようです。
まぁ、これは僕の感覚であって、他の方は「腕が痛い」と感じるのかも知れませんね。
で、僕の方は
「最近、良く足がつるんですが、こういう人っていらっしゃいますか?」
と聞いてみました。
すると、その看護師さん曰く
「私の知っている限り、末梢神経に影響が出るタイプの人には足がつる人が多いですね。しかも、割と激しくつるようです」
確かに、つり方は激しく、寝ていても飛び起きてしまうレベルです。
翌日、ふくらはぎや脛、また足の裏に痛みが残ってしまう程。
ただでさえ薬剤性睡眠障害があるのに、これが出ると更に眠れなくて参ります。
その後も、抗がん剤の副作用や、その対処法等について話したんですが、色々な事例や対処法等が聞けて、僕としても非常に参考になりました。
こういう看護師さんが増えると良いですね。
さて、今回でABVD療法2クールとAVD療法2クール、合計8回の治療を終えました。
当初の予定とは少し異なる経緯を辿りましたが、これで僕のホジキンリンパ腫に対する基本的な抗がん剤治療は終了です。
次は約2週間後(11月4日)に再度PET-CTを撮影し、治療の奏功具合を評価。
その結果、抗がん剤治療が奏功していれば放射線治療に移行し、仮に上手く行っていなければ救援療法を検討する事になります。
救援療法は本当に勘弁して欲しいですが、果たして、どうなる事やら・・・。
ブログ再開のお知らせ
皆様へ
しばらくブログを休止していましたが、ようやく再開させて頂きます。
10月27日に記事を公開して以来となりますので、ちょうど1ヶ月ぶりとなりますね。
その記事の中で「あと数日で再開出来るのではないかと思います」と書いていたんですが、その後も色々あって、随分と時間が経ってしまいました。
ブログを休止していた間、特に前半は極めて体調が悪く、にもかかわらず仕事を休めないという状況が続いておりまして、さすがにブログを書くような気力も体力もありませんでした。
が、現在は基本的には体調も戻り、仕事の状況も何とか落ち着いて来ています。
本当に「間」と言うか、巡り合わせが悪く、状況が悪くなるのは体調か仕事、どちらか一方だけにしておいて欲しかったですね・・・。
ブログの再開にあたりまして、一応、僕の病気に関する現状を少しお伝えしておきますと、基本的には良い方向に向かっています。
当然、まだ治療は続いており、今後、何が起こるかは分かりませんが、とりあえず、最悪の状況は回避出来てはいます。
この辺りの状況等を含めた最近の経緯につきましては、おいおい、お伝えして行ければと思います。
引き続き、宜しくお願い申し上げます。