無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

放射線治療4回目(に病院の過酷な労働環境の改善を願う)

2017年12月5日(火)晴れ。

最近、気持ちの良い天気の日が続いていますね。

 

今日は、昨日とは打って変わって、スムーズに治療が進みます。

放射線腫瘍科に到着してから、治療を終えて外に出るまでに30分ほどしか掛かりませんでした。

 

ちなみに今日の場合、放射線腫瘍科での流れは以下の様な感じです。

 

01.受付の方に受診票を渡す

02.数分後に更衣室で着替える

03.数分後に名前と生年月日を確認されつつリニアックの部屋に入る

04.治療台の上に上半身裸で横になる

05.技師の方に軽く体の位置を調整される

(天井から照射されるレーザーの線と体に書いた線を合わせていると思われます)

06.マスクとベルトで体をリニアックの台に固定する

07.技師の方が部屋を退出

08.X線写真を2枚撮影して放射線照射の精密な位置を確認する

09.遠隔操作で台そのもの位置が微調整される

10.約10秒間の照射と1秒間の照射を1セットとして4セットの放射線照射を行なう

(照射開始から終了まで3分30秒程度)

11.技師の方が再度入室してマスクとベルトを外す

12.リニアックの部屋を出て更衣室で着替える

13.受付で受診票を受け取って全行程が終了

 

恐らく、今日の流れが放射線腫瘍科のスタンダードなのだと思いますが、他の診療科との大きな違いは待ち時間がほとんど無い事です。

スケジュール表をちらりと見た事があるのですが、かなりビッシリと予定が書き込まれており、非常にシステマティックにオペレーションされているようですね。

 

まぁ、放射線腫瘍科の場合、急患が来る事も無いでしょうし、患者の状態に応じて臨機応変に対応する必要があるという訳でも無いでしょうから、単純に他の診療科と比較は出来ないとは思います。

また、放射線腫瘍科の患者数は他の診療科よりも少ないとは思いますし、そもそも医師による診療と技師による放射線照射を同列に扱ってはいけないのかも知れません。

 

ただ、放射線腫瘍科では医師による診察がある上に技師による放射線照射がある訳ですから、他の診療科よりもスケジュール管理は複雑な筈です。

また、患者数が少ないとは言っても、上述のように、一人の患者にかかる工数は他の診療科よりもかなり多いと思います。

 

このように考えると、差し引きで、放射線腫瘍科とその他の診療科のオペレーションを比較しても良いと思われるのですが、放射線腫瘍科のスムーズさは驚異的と言わざるを得ません。

 

昨今(特に急性期)病院の過酷な労働環境が問題となっています。

僕は仕事柄、多少なりとも医療現場の現状を見聞きするのですが、そのような過酷な労働環境に陥ってしまう大きな原因の一つは、病院の著しく非効率的なオペレーションにあると思っています。

 

勿論、それだけが原因だと言うつもりはありませんし、医療現場特有の事情があるのも分かっているつもりです。

しかし、同じ「病院」という条件下でも、上記放射線腫瘍科のような例がある事は注目すべきだと思います。

 

病院は縦割りの弊害が出がちな組織形態である事も理解出来なくはありません。

が、放射線腫瘍科のオペレーションの優れた点を他の診療科も真摯に見習い、業務効率の改善を試みるべきなのではないでしょうか。

言うまでも無く、それは病院の労働環境の向上にとどまらず、医療の質の向上をもたらす筈なのです。

 

・・・部外者がゴチャゴチャ言い過ぎましたかね。

 

さて、今日は火曜ですので、週に一度の支払いの日です。

会計を済ませ、放射線腫瘍科の分の領収書を確認すると、以下の通りでした。

 

・1回目:26,110円

・2回目:6,820円

・3回目:7,480円

・4回目:6,600円

 

初回に関しては、マスクの製作費や安全管理費等が計上されている為に高額です。

明細を見て分かったのですが、マスクの製作費って3,000円なんですね・・・保険適用とは言え、もっと高いのかと思ってました。

それから、3回目は担当医による診察があった為、少しだけ高くなっていますね。

 

不思議なのは、2回目と4回目の差です。

この2つの回の治療内容には差が無い筈なんですが、2回目の明細には「外来診療料」という項目が記載されています。

うーん、2回目の時には、特に診療は無かった筈なんですが・・・。

 

そう言えば、2回目の照射の際、急遽CTを撮影して照射位置を再調整しましたが、その部分の費用なんでしょうか?

ただ、仮にそうなのだとすると、その費用が220円と言うのは安過ぎるような・・・。

 

まぁ、これまでも何回か「以前、間違って多く貰ってしまったので返金します」という対応をされた事がありましたので、もしかすると今回も、それと同様の単純なミスなのかも知れませんね。

放射線治療3回目(と「無化調」に対する風潮について思う事)

2017年12月4日(月)晴れ。

リニアックの機械は無事に修理出来たようで、放射線治療再開です。

 

先週金曜日の治療が中止になった影響でしょうか、今日の放射線腫瘍科は非常に混んでますね・・・待合の椅子に座れないと言うのは初めてです。

 

こんな状況ですから、当然の事ながら、いつもと違って時間がかかります。

いつもは、ほぼ予約した時間の通りに更衣室で着替えを行ない、すぐに放射線照射が行なわれるんですが、今日は待合で40分ほど待たされた後に着替えを行ない、そこから更に20分ほど待たされ、ようやくニリアックの部屋へと案内されました。

 

まぁ、これ位の待ち時間って、他の診療科の場合は当たり前なんですけどね(それはそれで問題だと思いますが)。

 

今日の技師の方は、女性が3人と男性が1人。

何だか段々と人が増えてますね。

まぁ恐らく、たまたまなんでしょうが。

 

照射自体は何事も無く、スムーズに終了しました。

今日は月曜日ですので、担当医による診察があります。

照射終了後、待合で少し待っていると名前を呼ばれ、診察室へ。

 

診察室へ入ると、まずは担当医から

・口の中は荒れていないか

・味覚に変化はないか

と聞かれます。

 

特に変化はありませんので、その旨を伝えました。

しかし、放射線を2〜3回照射した位で、そんなに変化するものなんですかね?

 

その後、担当医は口の中を確認し、首を触診します。

触診は割と念入りに行なっていましたので、何か言われるかと思ったんですが、結局「うん、問題ありませんね」と言われ、診察は終了となりました。

 

診察室を出て帰ろうとした際、受付の方から

「先日中止になった治療を12月9日(土)か12月20日(水)の何れかに振り分けたいのですが、どちらが宜しいですか?」

と聞かれます。

 

ちょっと迷いましたが、出来れば12月9日(土)にして欲しいと伝えました。

通常、土日は治療を行なっていないのですが、中止になった分を土曜日に挽回出来れば、放射線治療の終了予定日(12月19日)を後ろ倒しにしなくて済みます。

 

ただ、もし土曜日への振替を希望している人が僕しかいないようであれば、わざわざ出勤して頂くのは申し訳ありません。

念の為に、土曜日への振替希望者が他にもいるのかを確認してみたころ「大体の方は土曜日への振替を希望されていますので、お気遣い頂かなくても大丈夫ですよ」との事。

 

では、遠慮なく土曜日にお願いします。

 

病院を後にしますが、今日はいつもとは違って時間が掛かった事もあり、時刻は既に13時近くになっていますね・・・。

ちょっと迷いましたが、会社に電話を入れて少し出社が遅くなる事を伝え、以前から少し気になっていた、自宅近くのラーメン屋さんで昼食を食べてから会社に行く事にしました。

 

こちらのお店のラーメンは、喜多方風のものです。

割と人気はあるようで、お店の外と中で少しだけ並んだ後、頂きました。

 

食べてみた感想としては、まぁ、決して悪くは無いと思います。

ただ、何と言うか「無化調」にこだわり過ぎているんじゃないでしょうか。

仮に同じ値段で提供する事を前提とするならば、少しだけ化学調味料を使えば、格段に美味しくなる感じがするラーメンですね。

 

これはラーメンに限った事では無いのですが、個人的な意見としては、料理に化学調味料が少し入っているのは特に悪い事じゃないと思います。

世間では「無化調=善(と言うより『化学調味料=悪』ですかね)」と言うイメージが持たれているようですが、最近の風潮は、ちょっと行き過ぎなんじゃないでしょうか。

 

もちろん、化学調味料「頼り」になるのは良くないと思います。

が、割と料理をする身としては、化調を少し使う事で、調理時間を含めたコストパフォーマンスは飛躍的に向上すると思いますし、それが悪い事だとは全く思いません。

 

まぁ、誤解を恐れずに言うならば、例えば毎食の費用に1万円とかかけても平気な人だったら「無化調」にこだわるのも良いのかも知れませんけどね。

 

また、これも言い方の問題はあるとは思いますが、化学調味料の問題も含め、世間で割とセンシティブ(時としてヒステリック)に扱われがちな問題は、もう少し「中道」的に捉えた方が良いのではないでしょうか。

 

僕が言うまでもない事ですが、極端な考え方と言うのは、適切に使いこなす事が出来るのであれば非常に有効です。

が、使い方が悪かったり、極端な考え方に偏重したりすると、物事の本質を見失う事が多々ありますので、注意が必要だと思います(し、僕は、極端な考え方を上手く使えている人を、あまり見た事がありません)。

 

結局、肝は「塩梅」なんじゃないですかね。

久し振りのツーリング

2017年12月3日(日)晴れ。

今日は趣味車のディーラーが主催しているツーリングです。

 

このツーリングは大体1〜2か月に1回位の頻度で開催されているのですが、病気の治療の関係で、ここしばらくは参加をしていませんでした。

前回、参加をしたのは3月だったので、9か月ぶりのツーリングですね。

 

早朝、いつも乗っているセダンで、趣味車を停めてある駐車場へ。

そこで趣味車の助手席に娘を乗せ、僕が趣味車、妻がセダンという2台体制で集合場所である首都高速大黒パーキングエリアへ向かいます。

本当は1台で行ければ良いんですが、趣味車が2人乗りなので仕方ありません。

 

朝の8時、大黒パーキングエリアへ到着。

しかし、休日の大黒パーキングエリアには、本当に色々な車が集まって来ていますね。

いわゆるスーパーカーやヴィンテージカー、また「珍車」の類いの集まりも見られたりしますので、そういった車の写真を撮る事を目的として来ている人達もいて、ちょっとしたイベント会場のようです。

 

ツーリングの参加者の中には、ディーラーのKさんから僕の病気の事をやんわりと聞いている方達もいらっしゃったので、とりあえず無事である事を報告します。

しばらく談笑しつつ、全員集まった所で出発となりました。

行き先はいつも、神奈川県の三浦半島にある佐島マリーナのほど近くにあるお店です。

 

1時間半ほど車を走らせ、お店に到着。

皆で朝食を頂きます。

 

このお店の朝食メニューは「エッグベネディクト」や「エッグロスコ」と言った卵料理がメインなのですが、今の僕の胃には重いメニューですね・・・。

比較的軽そうな「ベーコンエッグ」を選びましたが、こちらのベーコンエッグはさほど軽くはなく、なかなか食が進みません・・・。

 

一応、お店の名誉の為に言っておきますが、今回は僕の体調的に合わなかっただけで、ここの料理は美味しいと思います。

 

ちなみに、この記事を書きながら、お店のホームページを見てみましたが、最近はもっと軽いメニューも用意されているようですね。

次に伺う際は、軽目の物にしてみましょう。

 

しかし、最近は本当に重たい食事を避けるようになりましたね・・・直接的には抗がん剤の影響だと思いますが、年齢も年齢ですし、抗がん剤の影響が無くなったとしても、このまま重たいメニューは食べなくなって行くのかも知れません。

 

さて、今日は食事は諦め、妻と娘と共に中座して外に出ます。

このお店の近くには「天神島臨海自然教育園」という海岸があるので、そこで少し遊ぶ事にしました。

磯で小さなカニやヤドカリを観察したり、砂浜で海に向かって石を放り投げたりしましたが、今日は天気が良く、とても気持ちが良いですね。

 

しばらく遊んでいるうちに、解散の時間が近づいて来ました。

お店に戻って皆さんと挨拶をしてから、帰路につきます。

 

いつもはノンストップで帰るのですが、今日は何だか疲れてしまい、帰りも大黒パーキングエリアに寄る事にしました。 

この時間に大黒パーキングエリアに来た事は無かったんですが、午後になっても車の集まりは絶えないようですね・・・一日中こんな調子なんでしょうか。

 

コーヒー片手に珍しい車を眺めつつ、一息つきます。

その後、何とか無事に帰り着き、趣味車を駐車場に収めました。

 

すぐに自宅に戻りたい所なんですが、今日は買い物をしなくてはなりません。

仕方無く、いつものスーパーへ買い出しに向かいました。

 

疲れていたので、とにかく手早く買い物を済ませ、ようやく帰宅。

いや、疲れました・・・ツーリングへの復帰は時期尚早だったかも知れませんね。

 

家に帰ってしばらくすると、珍しく妻が寝落ちしてしまいました。

いつも疲れているのに加え、今日は早起きでしたし、久し振りのロングドライブで、妻も疲れたんでしょうね・・・しばらく寝かせておいてあげましょう。

 

しばらくの間、娘と2人で遊んでいると、妻が起きてきましたので、僕も交代で昼寝をさせてもらいます。

ほんの少ししか眠っていないつもりだったんですが、娘に「晩ご飯だよ」と起こされてビックリしました。

 

もうそんな時間ですか・・・やっぱり僕も相当疲れていたんですね。

 

さて、今日の夕食は辛味大根そばです。

僕は市販の麺つゆが苦手で、つけ汁はいつも妻に作ってもらうんですが、今日のつけ汁は非常に良く出来ていますね・・・うん、かなり美味しいです。

 

面倒臭くて申し訳ないなぁとは思うのですが、最近では妻も麺つゆが苦手になってしまったのだそうで、むしろ進んで作ってくれているようです。

この記事を読まれている方の中に、もし麺つゆメーカーの方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。

 

食事を終えると、またすぐに眠くなってしまい、今日は早目に就寝する事に。

それにしても、この程度の事でバテるとは・・・体力の低下具合は深刻ですね。

放射線治療3回目(のはずが・・・そして理容室の良さを再認識)

2017年12月1日(金)晴れ。

今日は寒いですね。

いよいよ「冬がやって来たな」という感じがします。

 

今日は放射線治療3回目の予定でした。

が、朝起きて、身支度を整えていたところ、病院(放射線腫瘍科)から携帯に連絡があり、今日の治療は中止になってしまいました。

 

電話を掛けて来た方の話によれば、僕の治療に使っているリニアックの機械が不調らしく、現時点では復旧の見通しも立っていないとの事。

実は、リニアックの機械にはトラブルが多く、治療が急遽中止になる事があるかも知れないという事は事前に聞いてはいましたので、想定内の事ではあります。

 

まぁ、仕方が無いので、昨日予約しておいた理容室にだけ行く事にしました。

 

理容室には予約時間の少し前に到着しましたので、お店に入る前に放射線腫瘍科に行き、今日中止になった分の治療をいつ行うのかを確認します。

受付の方によれば「恐らく12月20日になると思いますが、これから全体のスケジュールを見直しますので、今はまだ分からないですね」との事でした。

 

帰ろうとすると、看護師の方から「身体に書いたマーカーを書き足したいんですが、お時間はありますか?」と聞かれます。

これから隣の理容室で散髪なのだと伝えると「もしお時間が許せば、散髪が終わってから再度いらして下さい」と言われましたので、そうする事を伝えました。

 

さて、いよいよ理容室での散髪です。

最後に理容室で切ってもらったのは、恐らく高校生の時ですから、30年以上前と言う事になりますね。

 

席に座ると、理容師さんから「どういう風にしましょうか?」と聞かれます。

そこでまず、抗がん剤治療の経緯を説明した上で

 

・今まではストレートパーマをかけてショートにし、ワックスで髪を立ち上げていた事

・頭皮の状態があまり良くないので、今回はストレートパーマをかけたくない事

 

等を伝えた上で「現在の髪の状態を考慮して、どのようなスタイルにすると良いと思うか提案して欲しい」と言ってみます。

 

少し考えていた様子の理容師の方からは

「長さを残してラフなオールバックにするのが似合いそうですが、もう少し毛量が増えてからの方が良いかも知れませんね・・・とりあえず、今回は短目にカットをしてスッキリさせる事を主眼にしたスタイルをおすすめします」

と言われました。

 

僕としても特に異存はありませんでしたので、お任せする事に。

 

理容師の方は、ドライの状態でカットを始めます。

美容室では、どの店も基本的にウェットカットだったので、なかなか新鮮ですね。

 

カットを終え、シャンプーをして頂きますが、何と言うか、かなりしっかりと洗われている感じがします。

理容師の方が割と体格の良い男性だという事もあるのかも知れませんが、そういう物理的な条件と言うより「方針として」しっかりと頭皮を揉みほぐすように洗われているように感じますね・・・気のせいなのかも知れませんが。

 

シャンプーの後、頭から肩にかけてマッサージをされたんですが、割と丁寧に揉んで頂けるんですね・・・マッサージ屋さんなら、これだけで一つのメニューになるんじゃないかという位のレベル。

ちょっと前の僕なら、肩や首を揉まれるのは好きじゃなかったんですが、抗がん剤治療の影響で肩がこるようになった今となっては、とても有り難いサービスです。

 

マッサージを終えるとシェービング。

一応、顔の皮膚の状態を確認して頂きますが、シェービングを行なっても問題無さそうだという事だったので、お願いをします。

いや、これ、本当に気持ち良いですね・・・。

 

近年では、この「顔剃り」等を目的に、理容室に行かれる女性の方が増えていると聞いた事があります。

久しぶりに理容室でシェービングをして頂いて思いましたが、気持ちの良さもさる事ながら、産毛を剃る事によってメイクの乗りも良くなりそうですし、これは女性の方に人気があるのも納得ですね。

 

久し振りに理容室に行ってみて、美容室との違いは

美容室が「スタイリングの美しさ」に重点を置いているのに対し

理容室は「凛とした身だしなみに」に重点が置かれている

点なのではないかと感じました。

 

およそ半年ぶりの散髪でスッキリしたという事も大きいのですが、それ以上に、理容室の良さを再認識出来て、とても気持ち良かったです。

 

病院に出店しているお店なだけあり、病気にまつわる諸事情に対しても理解があって話が早いですし、今後しばらく、このお店に通ってみるのも良いかも知れませんね。

放射線治療2回目

2017年11月30日(木)曇り。

放射線治療2回目です。

 

総合受付で受診票を確認しますが、何故か皮膚科の診察は入っていません。

上手く予約がされていないのかも知れませんが、前日に指示があった通り、皮膚科へ行ってみます。

 

皮膚科の受付で名前を告げると、ちゃんと話は通っているようで、問診票へ記入をするように促されました。

記入済の問診票を受付の方に渡すと「12時頃に再度こちらにいらして下さい」と言われます(現在の時刻は10時30分です)。

昨日、電話で指示があった通りですね。

 

放射線腫瘍科に行き、着替えを済ませると、リニアックの部屋へ呼ばれます。

今日は女性の技士2人と男性の技士1人という組合せ。

昨日より1人増えてますね。

 

例によってマスクとベルトで治療台に固定された後、位置を微調整します。

その後、CT撮影を行なうと言われました。

 

リニアックの機械でCT撮影も出来る事に驚きましたが、後で調べてみると、OBI(On Board Imager)という装置が付いているタイプだと可能なようですね。

それにしても、昨日はCTは撮影されなかったんですが、何か問題でもあったんでしょうか・・・。

 

CT撮影後、しばらく放置されます。

うーん、結構時間がかかりますね・・・上半身裸ですし、寒くなって来ました・・・。

そろそろしびれが切れそうだなと思った矢先、ようやく照射の開始を告げられます。

 

昨日同様、照射自体はすぐに終わりました。

照射終了後、男性の技士の方に「お時間が掛かってしまい、申し訳ありません」と謝られます。

 

その技師の方によれば、放射線による副作用を低減させる為に、もうちょっと照射位置の精度を上げた方が良いと言う話に急遽なったのだとか。

まぁ、僕の為を思っての事のようですので、文句を言う筋合いではありませんね。

 

放射線腫瘍科を後にしたのは11時30分。

「今日は割と時間が掛かったな」と思っていた割に、まだ1時間しか経っていません。

これは他の診療科と比較すると驚異的なスムーズさです。

 

皮膚科に行くまでに、まだ少し時間がありましたので、放射線腫瘍科と同じフロアに入っている理容室に立ち寄り、明日のこれ位の時間にカットをして貰えるよう、予約を入れました。

 

放射線治療を行なうと左の襟足部分が脱毛すると担当医から聞いていたので、その前にカットをする事にした訳です。

以前に通っていた美容室に行こうかとも思ったんですが、こちらの理容室の事を調べてみると割と評判が良いようでしたので、お願いする事にしてみました。

 

散髪自体も5ヶ月半ぶりなんですが、理容室となると、恐らく30年以上ぶりでしょうか・・・ちょっと楽しみですね。

 

そう言えば、髪の毛(脱毛等)の事については、このブログでは全くと言って良いほど触れていませんでした。

この点につきましては、また後日、改めて記事にしてみたいと思いまが、とりあえず「散髪をする程度には髪は残っている」という事です。

 

12時近くになり、皮膚科へ。

急に診察を差し込んで貰いましたので、ある程度の待ち時間は覚悟していたんですが、結局13時過ぎまで待たされました。

問診票を書いたのが10時半頃でしたから、およそ2時間半以上の待ち時間と言う事になりますね・・・いくら何でも、これはちょっと酷いかな。

 

診察室に入ると、担当医に状況を説明し、頭、顔、首、胸、腕、背中等、各所の肌の状態を診てもらいます。

担当医曰く「症状は出ているものの、それほどアクティブな状態ではない」との事。

「アクティブな状態」と言うのは、よく分かりませんが、恐らく「症状が重い」と言う事なんでしょうね・・・待ちくたびれていたので、あえて聞きませんでしたが。

 

診察の結果、4種類の薬剤を処方されました。

これらを使ってみて、少し様子を見て欲しいと言われます。

尚、処方された薬剤は以下の4つ。

 

・ロコイド軟膏

ヒルドイドソフト軟膏

・アクアチム軟膏

・イオウ・カンフルローション

 

また、担当医によれば

放射線治療でも肌に影響が出ますので、2週間後くらいに再び状態を見させて下さい。その時の状況によって、その後の方針を決めたいと思います」

との事で、12月12日に再診の予約を入れました。

 

皮膚科を後にし、会計を行なおうとしたのですが、会計窓口の方から

「皮膚科も含めて会計は週一(毎週火曜)で良いですよ」と告げられました。

放射線腫瘍科だけではなく、病院全体で会計をまとめて良いんですね。

 

病院を出て、皮膚科で貰った処方箋を持って調剤薬局へ。

この薬局は、病院の近辺にある調剤薬局の中では比較的離れた所にある為、いつもはあまり混んでいないんですが、今日は珍しく混んでますね・・・まぁ、こういう巡り合わせの日なんでしょうね、きっと。

 

20分ほど待って薬を受け取り、ようやく今日の治療関係の用事は全て終了です。

これからオフィスへと向かいますが、とりあえずその前に、痒みが出ている場所にロコイドの軟膏を塗ってみました。

 

今回処方された薬で、上手く症状が治まってくれると良いんですが・・・。

放射線治療1回目

2017年11月29日(水)晴れ。

今日から全15回の放射線治療が始まります。

 

総合受付で受診票を受け取りますが、特に血液検査等は入っていないようですので、そのまま放射線腫瘍科に向かいました。

放射線腫瘍科で受付を済ませると、まずは問診票を書くように言われます。

 

問診票は「痛みの箇所と痛みの程度」と「心理的な辛さ」を10段階評価で記入するようになっています。

うーん、こういうのって、10段階評価しろって言われても難しいですよね・・・とりあえず、痛みは無いので「0」、心理的な辛さは「2」としておきました。

 

記入した問診票を受付の方に渡すと、今度は更衣室で着替えるように言われます。

1階にある、普通(?)の放射線科の更衣室は割とキチンとしているのですが、ここの更衣室はカーテンで仕切っただけの非常に簡素なものですね。

尚、僕の場合、放射線を照射する範囲は耳の下から鎖骨にかけてなので、上着だけ着替えれば良いようです。

 

着替えた後、待機場所で少し待つと、リニアック(直線加速器/高エネルギー放射線治療装置)の部屋へ案内されます。

歩きながら、技師の方に名前と生年月日を確認され、部屋へ入りました。

 

治療は、女性の技師の方2名で行なうようですね。

検査着を脱いで上半身裸になり、眼鏡も外してリニアックの台の上に仰向けに寝るように言われます。

 

この台も、治療計画室のCTの台と同様、ただの平板でクッションはありません。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

台の上には(恐らく)発泡スチロールで出来た枕だけが置いてあります。

枕は首の所が割と盛り上がっており、頭を載せると顎が上がる感じの形状ですね。

 

治療計画室同様、この部屋の天井にもレーザーマーカーが設置されています。

レーザーの線をガイドにして身体の位置を調整された後、先日作製したマスクを被せられ、頭頸部をガッチリと固定されます。

また胴体も、ベルクロの付いた幅広のベルトで緩く固定されました。

 

今日は、まずは位置決めを行うとの事で、何枚かのX線写真を撮影します。

当たり前なのかも知れませんが、この機械でX線撮影も出来るようですね。

その後、また身体とマスクに位置をマーキング。

かなり細かく位置を確認している様子で、20〜30分程度の時間をかけて位置を決定して行きます。

 

しばらく作業を繰り返し、ようやく最終的な位置が決定。

いよいよ治療の為の放射線を照射するようです。

 

照射が始まると、器械が頭の周りをグルグルと動き、色んな音を立てます。

放射線を照射しているだけですので、痛かったりする訳ではありません。

が、CTやMRIとは違って、何だか少し嫌な気分ですね・・・顔の至近距離で機械に動き廻られているせいなのか、副作用が出るほどの放射線を浴びているというイメージの為なのかは分かりませんが。

 

照射自体は3〜4分程度で終了します。

照射が終わると、最後にID用の顔写真を撮影されて、部屋を出ました。

 

更衣室で着替えを終えると、今日は担当医による診察があるとの事で、再び待合スペースで待っているように言われます。

少しすると名前を呼ばれ、診察室へ。

 

担当医からは、先日撮影したCT画像と本日撮影したX線画像を示されながら、放射線を照射する範囲や方向、また総線量等について説明を受けます。

また、予想される副作用等についての説明も再度受けました。

尚、副作用の症状が出始めるのは治療の後半からだろうとの事です。

 

最後に、疑問点等は無いかと聞かれたので、疑問点ではありませんが、皮膚科を受診したい旨を伝えました。

実は、先日から皮膚に湿疹が出るようになり、非常に痒いです。

 

皮膚の治療や薬剤の処方にしても、放射線治療との兼ね合いがあるかも知れませんので、放射線腫瘍科の方から診療予約を入れてもらった方が良いだろうと思い、今日まで我慢していました。

 

担当医は、その場で皮膚科の診療手配を試みてくれましたが、ちょっと混み合っているらしく、その場では予約は取れません。

明日の通院時までに皮膚科の医師と話し、予約をしておいてくれるそうです。

 

診察室を出て終了手続を待っていると、看護師の方がやって来て、身体に書いたマーキングの取り扱い方法と、入浴や食事の注意点、また何かあった時の連絡方法等について説明を受けました。

 

また、先日説明のあった、支払いを週1回にまとめる手続きは行なったかを聞かれましたので、毎週火曜に設定した旨を伝えると

「では、今日はこのまま帰って頂いて結構です」との事。

 

病院を出て、車でオフィスに向かいます。

 

途中、見知らぬ番号から電話が掛かって来ますが、出てみると放射線腫瘍科からです。

明日は、まず皮膚科に行って問診票を記入し、その後、放射線治療を受け、再び皮膚科に行くように指示を受けました。

急な予約だった為、皮膚科の診察を受けるのには時間がかかるのかも知れません。

 

あまり詳しく調べた訳ではないので、確かな事は言えないのですが、この湿疹は、恐らく抗がん剤治療の影響で出来たものだと思います。

治療を終えて1ヶ月以上も経つのに、まだ新たな副作用が出て来るとは・・・本当にしつこいですね。

腰痛解消の目処が立ったので身体再構築の準備(とか三田祭とか)

2017年11月26日(日)晴れ。

昨日に引き続き、とても気持ちの良い天気です。

 

今日は、某ストレッチ専門店で無料体験を予約しており、昼頃、お店に向かいます。

 

11月11日に腰痛(ぎっくり腰寸前の状態)の治療を開始し、10回ほど整体や電気治療を行なった結果、ほぼ問題無い状態となりました。

恐らく明日、最後の施術となる予定です。

 

今回の件で痛感しましたが、これまでの抗がん剤治療によってボロボロになった身体を作り直さなければいけません。

ただ、身体を作り直すにしても、現状で不用意にトレーニングを再開すると、確実に何らかのケガをする事になると思います。

 

そこで、まずは専門的なストレッチを行ない、身体全体の柔軟性を高める所から着手する必要性を感じていました。

ストレッチ専門店は幾つか存在しますが、色々と考えた結果、最も無難そうなチェーン店を選択する事にします。

 

その店のホームページを見ると、15分の無料体験を実施しているようですね。

とりあえず無料体験を受けてみて、サービス内容や身体に対する考え方(これが最も重要)の是非を判断する事にします。

早速、僕の家から最も近い場所にある店舗での予約を行ないました。

 

お店までは歩いても行ける距離ではありましたが、妻が自転車を貸してくれましたので、自転車で行く事にしました。

 

妻は自転車を2台持っています。

1台は、昔から持っていた普通の自転車。

もう1台は、子供が生まれてから買った電動アシスト自転車です。

この内、普通の自転車は普段は乗っておらず、これを僕に貸してくれた訳ですね。

 

マンションの自転車置き場に行き、貸してくれた自転車に跨ってみます。

普段は乗っていないものの、たまに自転車屋さんで整備だけは行なっているとは聞いていただけに、機構的には問題は無さそうです。

が、サドルの位置が異常に低い・・・。

 

妻は僕と身長が5cm位しか変わらない筈なんですが、これは恐らく、正しいサドルの高さを知らないんですね。

サドルを正しい位置に調整しますが、不思議な事に、正しい位置に調整した後のサドルとハンドルの高さの関係は、それほど間違っていません・・・謎です。

 

久しぶり(10年以上ぶり?)に自転車に乗りますが、なかなか気持ち良いですね。

ただ、お尻が痛いです・・・。

これは、抗がん剤治療でお尻の筋肉や脂肪が落ちたせいですね。

 

お店には、のんびり走って7〜8分位で到着。

 

受付を済ませて少し待っていると、まずはスタッフに「お水と白湯と、どちらになさいますか?」と聞かれます。

「どっちかを飲め」という意味だと思いますので「じゃあ水で」と言うと、ウォーターサーバーから紙コップ注いだ水を渡されました。

 

身体を動かす前に水分を摂取させたいんだと思いますが、特に僕の水分摂取状況を聞いた訳でも計測した訳でもない状態では、あまり意味が無いような・・・。

 

さて、その後は簡素な更衣室に案内され、用意されたジャージに着替えます。

着替えを終えると、施術(?)フロアに幾つか置いてあるベンチの一つを指定され、そこに座ります。

 

まず、担当して頂くトレーナーと挨拶を交わした後、割と細かく身体の状態等について質問を受けました。

トレーナーは手にiPadを持っていて、何やら入力している様子。

 

問診が終わると、ベンチに座っている姿を横からiPadで撮影され、その後、ストレッチの開始となります。

詳細を書くのはなかなか難しいのですが、割と「あぁ、なるほど」と感心する部分も多いストレッチではありました。

 

僕は、この辺りの知識には比較的明るい方なんですが、確かに自分だけでは出来ない動きが多く取り入れられていますね。

また、ちゃんと僕の状態を判断した上で、日々やるべきで、かつ一人で出来るストレッチも教えて頂きました。

 

一通りの施術が終わると、再びベンチに座らされ、横からiPadで撮影。

先程撮影した写真と比較され、どこがどう改善しているのかを説明されます。

 

正直に言って、15分という時間では効果があるのかどうかは微妙な感じでしたが、決して悪くは無い感じがしましたので、有料の施術を受けてみる事にしました。

初めての顧客には、60分コース3回分のディスカウントチケットが用意されているとの事でしたので、とりあえず3回、通ってみますかね。

この店舗のみに使え、有効期限も1ヶ月との事ですが、まぁ問題は無いでしょう。

 

初回は2週間後の12月10日(日)に予約し、店を後にしました。

 

帰宅後、妻が昨日「行ってみたい」と言っていた三田祭へ行く事に。

三田キャンパスは非常に狭い敷地なのですが、凄まじい人混みで、座る事はおろか、まともに歩く事すら出来ません。

これだけ強烈な人混みを初めて見た娘は、完全に引いています。

 

時間は13時過ぎで、娘が「お腹空いた」としきりに訴えるので、とりあえず目に付いた焼き鳥の屋台に並びます。

が、この判断も大失敗で、滅茶苦茶時間が掛かってしまいました・・・いや、これはヒドイですね。

 

僕が学生の頃は、こんなに混んでいた印象が無いんですが、僕の記憶違いなんでしょうか・・・。

それと、アルコール類が一切販売されていないのにも驚きました。

あまり無責任な憶測はしない方が良いとは思いますが、広告研究会の事件とか、テニスサークルの事故があった影響なのかも知れません。

 

娘が「もっと焼き鳥が食べたい」と言いますが、さすがに再び並ぶのは馬鹿げていますので、もう三田祭は切り上げ、娘が大好きな串焼きがある店に行く事にしました。

その店は、日曜日は開店が早く、この時間でも既に営業している筈です。

 

何だか今日の食事は中途半端な感じになってしまいました・・・まぁ、たまには、こんな日もありますよね。