無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

放射線治療12回目(と言うか、ほとんど禁煙、そして甘い物に対する課税について)

2017年12月14日(木)晴れ。

 

今日の技師の方は男性2人と女性1人です。

放射線照射には特に変わった事はありませんでした。

 

唐突ですが、僕が最初の抗がん剤治療の為に入院したのは2017年の6月14日です。

つまり、今日で悪性リンパ腫の治療開始から半年が経過した事になる訳ですが、それと同時に、タバコをやめて半年になるという事でもあります。

 

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いや、しかし、禁煙する前には想像もつきませんでしたが、タバコの無い生活がすっかり当たり前になりましたね・・・。

 

世間では、禁煙すると「ご飯が美味しくなる」とか「太る」とか「体調が良くなる」とか言われますが、僕の場合は抗がん剤治療の影響の方が大きい為か、特にそういう実感はありません。

ただ、タバコを吸う必要が無くなったのは、何と言うか、色々な意味でストレスが少なくなったかも知れませんね。

 

誤解を恐れずに言うならば、禁煙をした事で「失った物」もあります。

何を「失った」のかは、タバコを習慣的に吸った事のある方には恐らくすぐに分かると思いますが、それは非常に貴重な物だと今でも思っています。

 

ただ、これについて言及すると、非喫煙者の方々に全力で否定されると思いますし、そこを争ったりするつもりは毛頭ありません。

当然の事ながら、禁煙をした事で「得た物」も沢山ある訳ですから、結局のところ「無い物ねだり」でしかないのだと思います。

 

それにしても、タバコについて驚かされるのは、現在でも、ふとした瞬間に「あぁ、タバコが吸えたら良いのになぁ」と思ったりする事がある事です。

勿論、だからと言って吸う事はありませんが、改めてタバコの影響と言うか、タバコの「脳(記憶)を掴む力」には物凄いものがあるなぁと思いますね。

 

しばらくの間、禁煙に成功した後に

「もうタバコはやめられたのだから、今なら1本くらい吸っても平気だろう」

などと思ってタバコを吸ってみた結果、喫煙者に戻ってしまったという失敗談が多々あるというのも良く分かります。

 

禁煙に関して言えば、自らの肝に銘じている事の一つとして「喫煙に対してヒステリックにならない」というものがあります。

 

経験上、タバコをやめた人間というのは、喫煙者および喫煙という行為そのものに対して、もともと非喫煙者だった人間よりも攻撃的になる傾向が強いと思います。 

人間は、自分が選択した行動を肯定しようとする傾向が強くはありますが、喫煙者に対する禁煙者の攻撃的姿勢は「過激化」するケースも多く、これは絶対に注意しなければなりません。

 

近年のタバコの害に対する社会的認識については言うまでもありませんし、東京五輪に向けての喫煙規制問題やら、加熱式タバコに対する税率の問題やら、タバコに関しては議論が続いています。

が、少なくとも日本においては、タバコが法律で禁止されている訳ではありません。

 

つまりタバコは、現時点において、お酒や甘い物などと同じ「嗜好品」の範疇に入る物なのです。

適法な物に対して不当な圧力をかける事は「弾圧」となりかねません。

 

タバコにまつわる大きな問題の一つに「受動喫煙」というものがありますが、例えば、この論点と「弾圧」の問題を天秤にかけた時、そのどちらが果たして「正義」と呼べるのか、少なくとも僕には分かりません。

 

結局のところ、いかに他者に対して不当に危害を加えないよう気をつけるかという問題でしかないのだと思います。

そういう意味において、喫煙者も非喫煙者も、更に言えば、タバコの問題とは関係なく「他者を尊重してマナーを守る」のを心がける事が重要です。

 

ところで、急に話の矛先が変わって申し訳ありませんが、甘い物が好きな方々も、そろそろ覚悟しておいた方が良いかも知れません。

 

これは僕がタバコを吸っていた時から主張していた事なんですが、タバコや酒のような嗜好品に税金をかけるのであれば、甘い物にも税金をかけるべきだと思っています。

健康に対する影響や、それにまつわる保険財政という点においてもタバコや酒と同等に扱われてしかるべきでしょう。

 

で、ご存知の方も多いと思いますが、WHOの提言もあり、最近「糖分に課税する」という動きが世界的に出て来ました。

フランスやメキシコなんかでは既に課税されていますし、イギリスでも今年の4月から課税が始まるようです。

 

糖分に対する課税は日本でも国会で取り上げられりしていますし、もしかすると、近い将来、甘い物を食べる事を否定的に扱う時代がやって来るのかも知れません。

ただ、本来、嗜好品に対して加算的に税金をかけるというのは、税のあり方として間違っているんじゃないでしょうか。

 

「嗜好品」は、それを嗜む人が笑顔になるような物です。

そういう物に対して「もっともらしい理由をつけて」課税すると言うのは、ちょっと違うんじゃないでしょうか。

税金って、皆が笑顔で暮らして行ける為に存在するべきだと思うんですけどねぇ。

放射線治療11回目(と久しぶりの血液内科)

2017年12月13日(水)晴れ。

 

今日は3週間ぶりに血液内科の診察が入っています。

総合受付で出て来た受付票を見ると、血液検査もあるようですので、まずは採血・採尿室へ向かいました。

 

唐突かも知れませんが、僕は以前、穿刺に対して特に苦手意識とか恐怖心は特に持っていませんでした。

しかし、ここ一年ほどの間に経験した事により、現在の僕は、採血を含む穿刺に対して恐怖心を持ってしまっています。

 

採血室には7人〜8人が同時に採血を行なえるカウンターがあり、準備が整った順に看護師さんから受付番号を呼ばれ、採血されるようになっています。

進行状況から、本日、僕の採血を担当して頂く看護師さんは2名に絞られました。

どちらの方も、何度か採血をして頂いた事がある看護師さんです。

 

 一人は非常に穿刺が上手い方で、もう一人の方は真逆なんですが、果たして、どちらの看護師さんに呼ばれるんでしょうか・・・・・

結果は、上手な方の看護師さんで、正直に言ってホッとしました。

 

とは言え、これからも何かにつけて穿刺は避けられない訳ですし、いつも腕の確かな方に穿刺して頂くとは限らない訳ですから、穿刺に対する恐怖心は克服しなければなりませんね・・・。

 

それから、自分で書いておいてなんですが「もう一人」の看護師さんに関しては、以前、僕の担当をして頂いた際に「たまたま2回連続で上手く行かなかった」だけで、普段は上手なのかも知れません(し、きっとそうなんだと思います)。

ただ、大変申し訳ないとは思うんですが、僕としては経験上、そういう風に思わざるを得ない事をご理解頂けますと幸いです。

 

さて、採血終了後、血液検査の結果が出るまでの間に放射線腫瘍科で治療を受けます。

今日の技師の方は男性2名と女性1名ですね。

 

放射線照射は、いつも通り、何事も無く終了。

その後、血液内科へ向かいます。

 

採血してから1時間ほど経っていましたので、あまり待たずに診察を受けられると思っていたんですが、甘かったですね。

今日の血液内科は、これまでで一番じゃないかと思うほど非常に混んでいて、この時点から更に40分ほど待たされた後に、ようやく名前を呼ばれて診察室へ入りました。

 

主担当医によれば、血液検査の結果は非常に良好で、基本的には全く問題は無い事を告げられます。

唯一、問題となるのは血小板数が少ない事なのですが、これは元々の体質でもある為「要経過観察」という扱いになりました。

 

また、最近の体調についても聞かれましたので、放射線の影響と思われる症状以外の事として、以下の2点を伝えます。

・蕁麻疹のような症状が身体の各所に出て痒みがある事

・主として手足の感覚が鈍い状態(末梢神経障害)が若干進んだ事

 

皮膚の痒みに関しては、既に皮膚科で診てもらっていますので、そちらでの対処に委ねるとして、手足の感覚が鈍い状態に関して、何か改善策は無いのかを聞いてみました。

 

主担当医によれば、この症状に対しては特に有効な治療法等がある訳ではなく、時間をかけて正常に戻るのを待つしかないとの事。

まぁ、期待はしていませんでしたが、予想通りの回答ですね・・・。

 

この症状は、特に生命にかかわるようなものでもありませんし、生活して行く上で大きな問題となるほどの事ですらありません。

そういう訳ですから、医療従事者の立場としては、この症状の解決の優先度が低い事は分かります。

 

でもね、ご存知ないかも知れないんですが、実は結構、地味にキツイんですよ?

 

やっぱり、自分の身体が「おかしくなっている」という事を日常的に実感する症状ですし「有効な治療法が無い」となると「一生、元には戻らないんじゃないか」などと思い始めます。

また、抗がん剤治療が終了しているにもかかわらず、徐々に症状が進行しているという状況は、心理的にもジワジワと来るものがあるんですよねぇ・・・。

 

すみません、愚痴でした。

 

次回の血液内科の診察は2週間後、12月27日(水)の予定です。

主担当医によれば、その時は、余程の事が無い限り、今回の悪性リンパ腫の治療終了の確認になるとの事でした。

 

うーん、まだ放射線治療が終わっていない段階で、そういう事を言われるのには若干の違和感があるんですけどねぇ・・・。

放射線治療10回目(と「ヒルドイド」の美容目的利用について)

2017年12月12日(火)晴れ。

 

今日は午前10時から皮膚科、11時から放射線腫瘍科の予定です。

総合受付で受診票を受け取り、まずは皮膚科へ向かいました。

 

皮膚科で受付を済ませ、待合で待ちますが、いつまで経っても名前を呼ばれません。

次の予定もありますので、10時45分頃、受付の方に「あと何人ですか?」と聞いてみると、あと3人だとの事。

 

「11時から放射線腫瘍科で治療があるんですが、どうすれば良いですか?」

と聞くと「確認しますので、少々お待ち下さい」と言われて待たされた挙げ句「先に放射線腫瘍科に行って下さい」と言われます。

 

あのですね、前回、皮膚科を受診した際に今日の予約を入れた訳ですが、その時には既に今日の11時に放射線腫瘍科の予定が入っている事は分かっていた筈です。

「じゃあ何の為に10時に呼びつけたんですか?」と言う言葉が喉元まで出かかりましたが、受付の方に罪があるという訳ではありませんので、何とか我慢して放射線腫瘍科へ向かいました。

 

今日の技師の方は男性2人と女性1人です。

こちらは時間通りに進みますし、全てがスムーズですし、以前の記事にも同様の事を書きましたが、本当に他の診療科の方々には見習って欲しいものです。

 

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放射線照射終了後、再び皮膚科へ向かいます。

そこでも更に30分ほど待たされた後、ようやく名前を呼ばれて診察室へ。

 

前回受診した時に比べると少しはマシになっていますが、湿疹等の状態は相変わらずといったところです。

今回はヒルドイドの軟膏とローションに加え、抗生物質(ロキシスロマイシン)を一週間分処方されました。

 

担当医に

「ヒルドイドがすぐに無くなってしまうので、少し多目に出して欲しいんですが」

と伝えますが

「うーん、ヒルドイドは例の問題があって、今、多く出すのは無理なんですよねぇ」

と言われます。

 

???

「例の問題」とは何ですかね?

 

妻に聞いたり、自分でも調べてみたところ、とんでもない事が分かりました。

どうやら、一部の女性誌でヒルドイドの「美容効果」が紹介された事が美容系のサイトやSNS等で拡散され、病気でも何でもない連中がヒルドイド欲しさに皮膚科に押し寄せたのだとか。

 

ネット上では「何も疾病が無くても、こう言えばヒルドイドを処方して貰えますよ」という(何と信じられない事に医師による)指南まで紹介されているというのですから、本当にあきれた話です。

 

美容目的でのヒルドイドの処方に年間100億円近くの公費が使われているという試算もあるようで、この事態を重く見た厚生労働省がヒルドイドの処方量制限や保険適用除外まで検討し始めたとの事。

このような事態が本当なのであれば大問題です。

 

僕程度の肌トラブルならまだしも、本当に重篤な疾病を抱えていらっしゃる方々に対して必要な医薬品の処方量が制限されるなど、あってはならない事です。

勿論、健康保険の財政的な問題がある事は言うまでもありません。

 

健常者であるにもかかわらず、そんなにヒルドイドが使いたいのであれば、ヒルドイドの薬効成分である「ヘパリン類似物質」の含有量がヒルドイドと同じで、総費用も大して変わらない製品(例えばグラクソ・スミスクラインの「HPクリーム」など)がある訳ですから、それを買えば良いだけの事なのです。

 

そんな事、ちょっと調べれば、すぐに分かる筈なんですが・・・それだけ「自分さえ良ければ良い」とか「困っている人に対して関心が無い」連中が増えていると言う事なんでしょうか。

僕が言うのもなんですが「自分では何も考えたり工夫したり出来ない」ような連中も増えているのかも知れませんね。

 

【注】  

この記事をブログに掲載する時点(2018年2月13日)では、がん患者の団体などが「抗がん剤治療の副作用の緩和に必要」などと厚生労働省に対して働きかけた事もあり、ヒルドイドの処方量の制限については見送られています。

が、だからと言って、ヒルドイドを美容目的で使おうとするふざけた連中が許される訳では無い事は言うまでもありません。

放射線治療9回目

2017年12月11日(月)晴れ。

ここ最近は少し肌寒い天気が続いていましたが、今日は久し振りに暖かいですね。

 

いつもの様に着替えを済ませた後、リニアックの部屋へ。

今日の技師の方は男性1人と女性1人です。 

 

以前の記事にも書いた通り、放射線治療の際は、まず治療台の上に横になった後、技師の方に身体の位置を手で調整されます。

今日、位置の調整を担当されたのは女性の技師の方だったのですが、僕の身体に触れる際、その方に「手が冷たくて申し訳ありません」と言われます。

 

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僕の場合、上半身裸の状態でリニアックの台の上に横になりますので、体の位置の調整の際は、両脇腹の辺りを直接触れられる事になる訳なのですが、今日の技師の方の手は確かに冷たくて、少しビックリしました。

 

勿論、そんな冷たい手で触られて、僕としても気分が良い訳ではありません。

が、その手の冷たさは、僕の気分などさておき、ちょっと心配になる位のレベル。

血行障害も重篤化すると痛みが出たりする場合もあるそうですからね・・・大丈夫なんでしょうか?

 

それ以外は特に何事も無く、放射線照射は無事に終了しました。

 

今日は月曜日ですので、担当医による診察があります。

着替えを終えて少し待っていると名前を呼ばれ、診察室へ。

 

担当医から、体調に変化はあるかと聞かれましたので、左の頬から鎖骨の辺りにかけて、つまり放射線照射範囲の皮膚に若干の違和感がある事を伝えました。

 

具体的には、感覚が鈍くなって来たのと、若干引きつるような感じが出て来ています。

日焼け後の感じに少し似ていますが、ヒリヒリしたりなど、痛みがあるという訳ではありません。

 

また、味覚に関して、酸味を強く感じるようになったかも知れません。

 

実は昨日、いつも食べているブリーチーズを口にした所、やけに酸っぱく感じました。

妻に「今日のチーズって、いつもより酸っぱくない?」と聞いてみたところ「いや、いつもと同じ味だけど・・・」との答え。

これはちょっと変ですね。

 

その後、少し味覚に注意を払ってみたところ、酸味が全然無い物、例えば水を飲んだり、白米を食べたりした場合に酸っぱく感じるような「異常」は無いのですが、酸味のある物を口にすると、その酸味が通常よりも強く感じられるようです。

また、酸味以外には、特に変わったところはありません。 

 

味覚障害が発生する可能性は事前に伝えられていましたので、この現象も放射線の影響によるものかを担当医に聞いてみましたが

「う〜ん、そういう症状はあんまり聞いた事は無いんですが、もしかしたら放射線の影響かも知れませんし、そうじゃないかも知れませんけどねぇ」

という何の身にもならない答えが返って来ました。

 

口の中も診察されますが、現在の所、若干乾燥気味ではあるものの、その他の異常は見られないとの事。

勿論、痛み等もありません。

担当医には「この調子なら、もしかしたら口の中はあまり荒れずに済むかも知れませんね」と言われました。

 

最後に、リンパ節の触診です。

前回同様、かなり念入りに触診していましたが、今回も特に何も言われませんでした。

 

副作用として確実に出ると言われていた襟足の脱毛も、まだ発生していません。

医師によれば「もう少ししたら抜けると思いますけどねぇ」との事ですが、突然抜け始めるんでしょうか。

 

抗がん剤の副作用と思われる皮膚の痒みはしつこく続いていますが、放射線による目立った副作用は今のところ出て来ていません。

あと6回、何とか持ちこたえてくれると良いのですが。

ストレッチとハムとお医者さんごっこ

2017年12月10日(日)晴れ。

 

以前の記事に書いたのですが、抗がん剤治療で弱った身体のリハビリを行なおうと思い、2週間前にストレッチ専門店で15分間の無料体験を受けました。

 

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その際、少し継続してトレーニングを受けてみようと思い、60分間の有料メニューを本日予約していましたので、再びお店に向かいました。

このお店では、初入会の会員向けに60分×3回分のディスカウントチケットが用意されていますので、その間に色々と見極めようと思います。

 

本日担当していただく方は、ハキハキとした印象の女性のトレーナーの方ですね。

無料体験の時と同様、まずは問診から。

今後、少なくとも3回は通う事を決めていますので、問診に対しては、現在の身体の状況を少し詳しく話す事にします。

 

主として抗がん剤治療の影響と思われる症状や、過去に負った怪我の影響の話、また今後、どういう状態を目標としているか等を伝えました。

僕としては、とにかく自重をコントロール出来る状態を目指したいと考えています。

 

今回は60分間ですので、時間に余裕があると思っていたのですが、全身を色々と動かしているうちに、あっという間に60分が経過。

まぁ、自分でストレッチをやる場合でも、かなり丁寧にやれば30分ほどかかるので、当然と言えば当然なのかも知れません。

 

実際にトレーニングを受けた感想としては、少なくとも今日のトレーナーさんは熱心ではあると思いますし、悪くは無いと思いました。

ただ、残り2回でどういう評価となるのかは、現時点では何とも言えない感じですね。

 

家に帰ると、妻が麻布にある「日進ワールドデリカテッセン」に行きたいと言うので久し振りに行ってみる事にします。

何でも、ハーフのワインが欲しかったらしいのですが、色々と物色したものの、結局気に入った物が見つからず、何も買いませんでした。

 

僕としてはモモハムが食べたかったのですが、手頃なサイズの物が売っておらず、こちらも断念。

わざわざ車で買い物に出て来て「手ぶらで帰るのもなんだなぁ」と思いながら車を走らせていると、モモハムが手に入らなかった事もあって「福生ハムが食べたい」と思い始めました。

 

福生ハム」は、文字通り東京の福生市にあるハム屋さんで、ここの製品は家族全員、大好きです。

全国の百貨店で催事を行なっており、そこで売られる「骨付きハムの切り落とし」が、とにかく安くて美味しいですし、ソーセージやベーコンなんかも本当に美味。

毎週木曜日には、工場の直売所でセールもやっています。

 

一度だけ、半休を取って直売所のセールに行ってみた事があるんですが、僕が住んでいる所からだと、行くのに非常に時間がかかる割には商品が少なく、ちょっと残念な思いをしました。

朝一に行けば品数豊富なのかも知れないんですが、正直、福生という場所はあまり便利な場所とは言えませんし、基本的には百貨店の催事の方が効率的だと思います。

 

車の中で、福生ハムの催事の予定を妻に調べて貰ったところ、何と今日、上野の松坂屋でやっているとの事。

これはタイムリーですね。

早速、上野に向かいます。

 

上野(正確には御徒町)に着くと、駅前の広場に樹脂パネルを使ったスケート場が臨時で設置されていました。

娘が「スケートやってみたい」と言うのでチケットを買おうとしたんですが、具合が悪い事に、今日は娘が靴下を履いていない事が発覚し、あきらめる事に。

 

ちょっと残念でしたが、娘は少し前からスケートに興味を示しているようですので、近日中に本物のリンクに連れて行く事にしましょう。

 

松坂屋では、お目当の骨付きハムの切り落としに加え、ソーセージやベーコン等、色々と買い込みました。

ハム・ソーセージ類は冷凍もききますので、これでしばらくの間は楽しめそうです。

 

また、別のスーパーではフルーツの特売をやっていて、ここでは大ぶりないちごが非常に安く買えました。

いちごが大好きな娘は大喜びです。

 

手ぶらで帰るところだったのが一転、大量の戦利品を抱えて帰る事に。

いや、今日は良い買い物が出来ました。

 

自宅に帰って、夕食後にテレビの医療特番を皆で観ていたんですが、今日は娘の質問が多く、ちょっと驚きました。

特に新生児・乳幼児に関するエピソードが流れている時に質問が多く、自分が生まれて来た時の話も聞きたがります。

 

また、小児病棟の先生や看護師さんの姿に非常に感銘を受けている様子で、真剣な表情でじっと観ていたのが印象的でした。

何か思う所があったんでしょうか。

 

テレビの影響か、寝る前に娘が聴診器を使ってお医者さんごっこをしたがるので、少し一緒に遊びます。

それにしても、古今東西、子供はお医者さんごっこをしたがりますが、一体、何故なんでしょうね?

放射線治療5〜8回目

今回の記事は、4回分の放射線治療について、まとめて書きたいと思います。

放射線治療は基本的に毎日行なう訳ですが、この4日間に関しては、あまり書き記しておきたいような事はありませんでした。

 

 

 

放射線治療5回目】

2017年12月6日(水)晴れ。

 

昨日の放射線治療の流れは非常にスムーズで、これが放射線腫瘍科のスタンダードではないかと書きましたが、やはり今日も昨日とほぼ同じのスムーズな流れですね。

 

違うのは、技師の方が一人増えて女性2人と男性2人だった事くらいで、特に「違い」と言えるほどの事では無いと思います。

 

この日は本当に、治療に関しても、その他の事に関しても、全くと言って良いほど特記事項が無い日でした。

 

 

 

放射線治療6回目】

2017年12月7日(木)晴れ。

 

この日の朝、身支度を整えていると、病院から携帯に連絡が入りました。

電話に出てみると

「(僕の治療に使用している)リニアックの機械の調子が悪く、今、修理をしています。修理が上手く行くかどうか、まだ判断出来ない状況ですので、もし宜しければ、どこかで少し待機してして貰えませんか?」

との事。

 

まぁ、そういう事であれば仕方がありませんね。

治療が中止になるかどうかは1時間以内に連絡を頂けるとの事でしたので、雑用を片付けたりしながら、しばらく自宅で待ちます。

 

30分ほどした所で、再び病院から携帯に電話が。

「機械が直りました。これから来て頂く事は可能ですか?」

と言われましたので、すぐに病院に向かいました。

 

以前の記事にも書いた通り、リニアックの機械に関しては、事前に「トラブルがあるかも知れない」とは聞いていましたが、こんな頻度でトラブルが発生するんでしょうか。

だとしたら、いくら特殊な機械だとは言っても、製品としてはあり得ない品質ですね。

 

放射線腫瘍科に到着してみると、トラブルがあった割には特に混雑している訳でもありません。

僕は病院の近くに住んでいるので、連絡を受けてすぐに来る事が出来ましたが、まだ病院に到着されていない方が多いのかも知れませんね。

 

そういう状況ですから、トラブルがあったにもかかわらず、本日の放射線照射もスムーズに終了しました。

 

ちなみに、本日の技師の方は女性1人と男性2人。

本当に毎日、技師の方の構成は変わりますね。

 

僕が治療を受けている時刻は基本的に毎日同じですので、曜日によってシフトが異なるのかも知れません。

(後日、調べてみた所、そういう訳でもありませんでした・・・謎です。)

 

 

 

放射線治療7回目】

2017年12月8日(金)曇り。

 

今日はまず、口腔外科の受診です。

何か症状があるという訳ではなく、口腔状態を定期的にチェックする為の診察ですので、特に何事も無く終了。

次は2ヶ月後位で良いだろうとの事で、来年の2月7日に予約を入れました。

 

口腔外科を後にし、放射線腫瘍科へ。

 

今日の技師の方は女性2人です。

2人と言うのは、初回の照射の時以来の人手の少なさですね。

 

技師の方が2人しかいない事もあって、今日は少し時間がかかりました。

とは言え、いつもより10分位遅かった程度でしょうか。

 

ところで、不思議な事に、治療が終わる際、技師の方が何故か男性2人に入れ替わっていました。

治療の途中で交代になったんですかね・・・そんな事ってあるんでしょうか?

 

 

 

放射線治療8回目】

2017年12月9日(土)晴れ。

 

通常、土日は放射線治療は行なわれないのですが、この日は12月1日に機械トラブルで中止になった分の振替で治療が行なわれました。

 

技師の方は男性1人と女性1人という2名体制でしたが、今日はスムーズに終了。

特に変わった事もありませんでした。

 

 

 

さて、これで全15回の治療の半分以上を終えた事になります。

今の所、放射線治療によるものと思われる副作用は出て来ていません。

 

治療はあと7回ですし、このまま何事も無く終了してくれると良いんですが・・・そんな旨い話は無いんでしょうね、きっと。

放射線治療4回目(に病院の過酷な労働環境の改善を願う)

2017年12月5日(火)晴れ。

最近、気持ちの良い天気の日が続いていますね。

 

今日は、昨日とは打って変わって、スムーズに治療が進みます。

放射線腫瘍科に到着してから、治療を終えて外に出るまでに30分ほどしか掛かりませんでした。

 

ちなみに今日の場合、放射線腫瘍科での流れは以下の様な感じです。

 

01.受付の方に受診票を渡す

02.数分後に更衣室で着替える

03.数分後に名前と生年月日を確認されつつリニアックの部屋に入る

04.治療台の上に上半身裸で横になる

05.技師の方に軽く体の位置を調整される

(天井から照射されるレーザーの線と体に書いた線を合わせていると思われます)

06.マスクとベルトで体をリニアックの台に固定する

07.技師の方が部屋を退出

08.X線写真を2枚撮影して放射線照射の精密な位置を確認する

09.遠隔操作で台そのもの位置が微調整される

10.約10秒間の照射と1秒間の照射を1セットとして4セットの放射線照射を行なう

(照射開始から終了まで3分30秒程度)

11.技師の方が再度入室してマスクとベルトを外す

12.リニアックの部屋を出て更衣室で着替える

13.受付で受診票を受け取って全行程が終了

 

恐らく、今日の流れが放射線腫瘍科のスタンダードなのだと思いますが、他の診療科との大きな違いは待ち時間がほとんど無い事です。

スケジュール表をちらりと見た事があるのですが、かなりビッシリと予定が書き込まれており、非常にシステマティックにオペレーションされているようですね。

 

まぁ、放射線腫瘍科の場合、急患が来る事も無いでしょうし、患者の状態に応じて臨機応変に対応する必要があるという訳でも無いでしょうから、単純に他の診療科と比較は出来ないとは思います。

また、放射線腫瘍科の患者数は他の診療科よりも少ないとは思いますし、そもそも医師による診療と技師による放射線照射を同列に扱ってはいけないのかも知れません。

 

ただ、放射線腫瘍科では医師による診察がある上に技師による放射線照射がある訳ですから、他の診療科よりもスケジュール管理は複雑な筈です。

また、患者数が少ないとは言っても、上述のように、一人の患者にかかる工数は他の診療科よりもかなり多いと思います。

 

このように考えると、差し引きで、放射線腫瘍科とその他の診療科のオペレーションを比較しても良いと思われるのですが、放射線腫瘍科のスムーズさは驚異的と言わざるを得ません。

 

昨今(特に急性期)病院の過酷な労働環境が問題となっています。

僕は仕事柄、多少なりとも医療現場の現状を見聞きするのですが、そのような過酷な労働環境に陥ってしまう大きな原因の一つは、病院の著しく非効率的なオペレーションにあると思っています。

 

勿論、それだけが原因だと言うつもりはありませんし、医療現場特有の事情があるのも分かっているつもりです。

しかし、同じ「病院」という条件下でも、上記放射線腫瘍科のような例がある事は注目すべきだと思います。

 

病院は縦割りの弊害が出がちな組織形態である事も理解出来なくはありません。

が、放射線腫瘍科のオペレーションの優れた点を他の診療科も真摯に見習い、業務効率の改善を試みるべきなのではないでしょうか。

言うまでも無く、それは病院の労働環境の向上にとどまらず、医療の質の向上をもたらす筈なのです。

 

・・・部外者がゴチャゴチャ言い過ぎましたかね。

 

さて、今日は火曜ですので、週に一度の支払いの日です。

会計を済ませ、放射線腫瘍科の分の領収書を確認すると、以下の通りでした。

 

・1回目:26,110円

・2回目:6,820円

・3回目:7,480円

・4回目:6,600円

 

初回に関しては、マスクの製作費や安全管理費等が計上されている為に高額です。

明細を見て分かったのですが、マスクの製作費って3,000円なんですね・・・保険適用とは言え、もっと高いのかと思ってました。

それから、3回目は担当医による診察があった為、少しだけ高くなっていますね。

 

不思議なのは、2回目と4回目の差です。

この2つの回の治療内容には差が無い筈なんですが、2回目の明細には「外来診療料」という項目が記載されています。

うーん、2回目の時には、特に診療は無かった筈なんですが・・・。

 

そう言えば、2回目の照射の際、急遽CTを撮影して照射位置を再調整しましたが、その部分の費用なんでしょうか?

ただ、仮にそうなのだとすると、その費用が220円と言うのは安過ぎるような・・・。

 

まぁ、これまでも何回か「以前、間違って多く貰ってしまったので返金します」という対応をされた事がありましたので、もしかすると今回も、それと同様の単純なミスなのかも知れませんね。