確定診断までの経緯その⑦ J病院にてMRI
2017年3月17日(金)晴れ。
夕方、昼間に比べると少し肌寒くなってきた中、MRI検査を受けにJ病院へ。
MRIを受けるのは初めての事なので、一体どんな感じなのか、非常に興味があります。
受付を済ませると、まずは問診票とか同意書なんかを渡されます。
内容については忘れてしまいましたが、アレルギーがあるかとか、過去に造影剤を入れた事があるかとか、造影剤についての説明とか、そんな事だったように記憶してます。
書類に記入を済ませると、検査着に着替えるように言われ、更衣室、と言うか、更衣ブースのような所で着替えます。
うーん、このブースで着替えるの、女性はちょっと不安なんじゃないかなぁ。
ブース内には、検査室に持ち込めない物のリストや、体の中にこういう器具が入ってたら看護師に伝えるようにといった注意書きが色々と書いてあります。
僕は特に該当する項目がありません。
着替えを終え、検査室へ。
MRIの機械は初めて見ましたが、外観はCTの機械と似てますね。
ただ、トンネルの長さが長いかな、という印象。
機械の上に横になるように言われた後
「では、造影剤を入れますね。ちょっと体が熱くなります。気分が悪くなったら、すぐに仰って下さい」
と言われ、造影剤を静注。
確かに、体がむわ〜っと熱くなるのを感じます。
何でだろうと不思議に思い、後日、調べてみたんですが
「造影剤は浸透圧が高い為、造影剤が血管内に入ると、身体は血管内の浸透圧を下げようとして、水分が血管内に流入し、これが血管の拡張を引き起こす」
というメカニズムらしいです。
尚、使用されたのは「ガドリニウム造影剤」と思われます(確認してませんが)。
この造影剤についても勉強し、色々と興味深い事が分かりました。
が、長くなりますので、それについては、また別の機会に。
造影剤を入れた後、技師らしき人から
「首の所から腋の下まで撮影するよう指示されてるんですが、何でですか?腋の方も腫れてるんですか?」
と聞かれました。
「いや、腋は特に腫れてはいないと思うんですが・・・」
と答えましたが、それって僕に聞くべき事なんですかねぇ。
その後、2〜3人がかりで体にカバーの様なものを被せられ、治具の様な物を取り付けられます。
さらにヘッドホンを装着。
ヘッドホンからは、スーパーとかでかかってるような、楽器だけによる音楽が流れてきます。
いよいよトンネルの中へ。
が、ここでトラブル発生。
「ガガッ ガガッ」と音がした後、機械が止まり、しばらく動きません。
初めてなので、この挙動が正しいのか良く分からないでいると、 技師が部屋の中に入って来て
「ちょっと機械の調子が悪いんで、機械を変えます。すみませんが隣の部屋へ」
と言われます。
体を覆っている色々なものを外し、隣の部屋へ移って再開。
隣の部屋の機械は少し小さいように感じましたが、気のせいかも知れません。
先程と同じように色々な物を取り付け、再びトンネルの中へ。
ガガー ビー ビビー ガー ゴッゴッゴッゴッ ギー
何がどうなって、そんな音が発生するのか全く想像がつきませんが、とにかく結構デカい変な音が続きます。
そして、とにかく時間が長い。
30分位じっとしてろと言われてはいましたが、何だかすごく長く感じます。
これ、患者に経過時間が分かるような表示を付けた方が良いんじゃないですかね?
15分か20分位経った頃ですかね、ちょっと唾を飲み込んだんですが、その瞬間、僅かに首から顎にかけて動いたのが自分でも分かりました。
すると
「ちょっと!動いてますよ!!動かないで下さい!!!」
と、スピーカー越しに、スゲー非難がましい口調で、大きな声で怒鳴られました。
技師の方(?)としては、そういうつもりは無いのかも知れませんが、誇張ではなく、すごく強い口調で、本当に非難がましく言われて驚きました。
正直、物凄く気分を害しましたが、まぁ「動くな」と言われていて、故意では無いにせよ、動いちゃった僕が悪いんでしょう。
ただ、それにしても、言い方って物があるとは思うんですよね・・・まぁ、忘れる事にします。
その後、しばらくして、無事に検査終了。
その日は診察も無く、会計を済ませて職場へ戻ります。
本日のお会計は5,910円。
割と大掛かりな検査である事を考えると「意外と安いんだなぁ」という印象ですね。
尚、明細を見ると、僕が検査を受けた機械は、磁場の強さが1.5T(テスラ)の物らしいです。
僕の年代だと、磁力の単位って「ガウス」のイメージがあります。
これは恐らく「ピップエレキバン」のCMの影響だと思いますが、今は「テスラ」が標準のようですね(ピップエレキバンも今は「テスラ」を使用しています)。
ちなみに、この「テスラ」という単位は、ある科学者の名前にちなんでつけられたのだそうですが、電気自動車なんかを作っている「テスラモーターズ」の社名の由来も、この科学者なんだとか。
この辺りの事も、少し調べただけで興味深い事が続々と出てきます。
機会があれば、時間をかけて調べてみたいなと思いました。