無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

確定診断までの経緯その⑨ MRIの結果を聞きにJ病院へ

2017年3月24日(金)曇り。

MRIの結果を聞きに、J病院へ向かいます。

 

受付を済ませ、ベンチで待ちます。

いつも通り、お母さんと赤ちゃん、そしてお年寄りが多いですね。

 

それにしても、お年寄りの方は本当に赤ちゃんが大好きですよね。

赤ちゃんを見ると「かわいいね〜、いくつ?」に始まり、しばらくの間、満面の笑みで赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しまれます。

 

実を言うと、僕も若干そうしたいのですが、50歳位の男が、いきなり「赤ちゃん、かわいいですね」などとお母さんに話しかけると、絶対不審者と疑われるだろうと思い、自重してます。

赤ちゃんの事は、凝視しない程度には見ちゃいますけどね。

 

そうこうしているうちに名前を呼ばれ、診察室に入ります。

しばらく「その後いかがですか」的な会話をした後、MRIで撮影された画像をいくつか見せてもらいました。

 

首の左側が全体的に真っ白に写っています。

 

「うーん、非常に珍しい症例ですね。個人的には見た事がありません」

 

医師からは、そういう話がありました。

が、それに対し、具体的に、どこら辺が珍しいのか等についての確認は、僕からは特にしませんでした。

 

こういう言い方は失礼なのかも知れませんが、僕としては、詳細について聞くのならば、以前にも書いた通り、別の診療科で聞くのが適切だろうと考えていた為です。

実際問題、その医師には

 

「血液内科の方に紹介しますので、そこで更に詳しい検査を受けて下さい」

 

と言われましたし。

尚、この時、医師から

 

「実は、私は3月一杯で他の病院に移る事になりました。でも、きちんと血液内科の先生に引き継いでおきますから、安心して下さい」

 

と告げられました。

何か、色々と納得。

 

ここで、僕の方から、今現在、別の病院でも並行して診て貰っている事と「今後は、どちらかに一本化したい」という旨を医師に伝えました。

 

「なるほど。一本化はして頂いた方が良いと思います。色々と無駄も多くなりますので。ちなみに、別の病院とは、どちらですか?」

 

「S病院です」

 

「なるほど、であれば、どちらでも構わないと思いますね。どうしますか?」

 

「色々と考えたんですが、今回はS病院にしたいと思います。ついては、お手数をお掛けして大変恐縮なんですが、S病院の血液内科に対して紹介状を書いて頂ければと思うのですが」

 

と言いました。

また

 

「それから、出来れば今回のMRI検査で撮影された画像を頂けませんでしょうか?」

 

と聞いてみます。

果たして、こういう話はスムーズに事が運ぶのか疑問でしたが、予想に反し、その医師は2件とも快諾してくれました。

まぁ、今月一杯でJ病院を辞めるからかも知れませんが。

 

最後に一つ、どうしても聞いてみたかった事を質問します。

 

そもそもクリニックから形成外科宛の紹介状を受け取っている訳だから、ある程度は仕方が無いにせよ、最初の段階で、そのまま形成外科で受け持つ事に疑問を持たなかったのか、と。

 

この話についての詳細を書く事は避けます。

本当は、こんな質問をすべきではなかったのかも知れません。

それでも、実際に診療を受けた側としては、聞かずにはいられませんでした。

 

ただ、このブログを読まれた方にお伝えしたいのは、医師や医療機関としても、現在の状況には色々と思う所があり、悩ましいのだと、その医師は仰っていたという事です。

僕のように、対して付き合いも無く、これから会う事も無いであろう患者に対し、率直に話をしてくれた事に感謝します。

 

これまでの事に礼を言い、診察室を出ました。

会計を済ませ、紹介状とMRIの画像の入ったディスクを受け取り、職場に戻ります。

 

色々ありましたが、今回の病気に関してJ病院に来るのは、恐らく、これが最後でしょう。

お世話になりました。

 

自分で選んだ事なのですが、S病院のクリニックでエコー検査を受けた時に引き続き、何だか、とても悲しい気持ちになりました。