確定診断までの経緯その⑫ S病院耳鼻咽喉科にて細胞診
2017年4月14日(金)晴れ。
暖かくて良い天気。
今日はS病院の耳鼻咽喉科で細胞診を受ける日です。
細胞診を受けるのも初めてなので、一応、リンパ節の細胞診が、どういう物なのかは事前に調べました。
「穿刺吸引器」という、大き目の注射器にハンドルが付いた様な器具を使って、リンパ節に針を刺し、そこから細胞を吸引するようです。
・・・あまり気はすすみませんが、仕方がありません。
耳鼻咽喉科は、血液内科とは違うフロアにあります。
気のせいか、このフロアは空いているような気がしますね。
受付を済ませ、しばらく待ってたところで名前を呼ばれ、診察室へ。
耳鼻咽喉科の先生も若い方です。
「血液内科の先生から伺ってます。まずは喉の内側の状態を確認させて下さい」
小さな内視鏡を使い、喉の内部の状態を確認するとの事で、まずは鼻の中に麻酔剤を噴霧されます。
・・・これが、何とも言えない不愉快さ。
で、麻酔剤が効いてるのかどうかも分からない状態で、すぐに鼻の中に内視鏡を突っ込まれます。
・・・これも、実に不愉快です。
内視鏡検査自体はすぐに終了しましたし、痛かったとか、そういうのは無いんですが、とにかく不愉快だったとしか言えません。
内視鏡検査が終わると
「うん、喉の内側に、特に問題はありませんね。では、細胞診を行いましょう。リンパ節に注射針を刺して、細胞を採取しますね」
え?もう?今から?すぐ?
全く勝手は分からないんですが、そんなすぐにやっちゃう物なんですか?
だって、粘膜をこすり取るとかじゃなくて、リンパ節に穿刺して採取するんですよね?
「あ、今からですか?すぐに出来るものなんですか?」
僕が少々、動揺しながら尋ねると
「はい、大丈夫ですよ。看護師さん、吸引器お願いします」
看護師さんが、ネットで見たのと大体同じ様な器具を持ってきます。
「はい、では行きますねー。少し違和感があるかも知れません。何かあったら、すぐに仰って下さい」
え?ちょっと、麻酔しないの!?
麻酔無しで、リンパ節に針を入れられ、ハンドルをスコスコされます。
当たり前ですが、スコスコされる毎に、首の中から何かを引っ張り出されているのが分かります。
うぅ・・・そんな痛いって訳じゃないけど、なんか嫌な感じだ。
手に、じわりと汗が滲みます。
ただ、細胞の採取自体は、結果としては難なく終了。
まぁ、確かに麻酔は必要無いかも知れません。
が、細胞診を初めて受ける身としては、正直ちょっとヒヤヒヤしました。
こういう、医師とか医療機関にとっては当たり前でも、患者としては不安要素たっぷりみたいな事って、割と多いんじゃないかなと思います。
少なくとも、僕の経験した事については、どこかで、まとめてみるつもりです。
医師によれば
「採取した細胞を検査に回して、悪性度を5段階で判断します」
との事。
その時は、具体的に、5段階の内容までは聞きませんでした。
が、その後、調べてみると、代表的な細胞診の基準の一つに「パパニコロウ分類」という物があり、その場合は、以下のような基準となるようです。
【パパニコロウ分類】
・クラスⅠ:異型細胞(※)を認めない
・クラスⅡ:異型細胞を認めるが良性
・クラスⅢ:悪性を疑うが断定できない(↓以下小分類)
Ⅲa:悪性を少し疑う(軽度〜中等度異形成を想定する/5%程度に癌が検出)
Ⅲb:悪性をかなり疑う(高度異形成を想定する)/50%程度に癌が検出)
・クラスⅣ:極めて強く悪性を疑う
・クラスⅤ:悪性
※:形態が正常ではない細胞
さて、どうなる事やら。
細胞診の結果が出るまで2週間ほどかかるとの事で、次回診療は4月28日です。
少し時間が空きますね。