がん保険について①
2017年5月29日(月)晴れ
悪性リンパ腫と確定した事で、加入しているがん保険の内容を再確認します。
前々回の記事「確定診断を受けて」と前回の記事「がん家系?」に書いている通り、僕は、がんになる事を確実視していました。
その為、がんを対象とした医療保険に何種類か加入しています。
現在有効な医療保険の内、最も古い物は、契約が2005年ですので、もう12年も前の契約になります。
一体どんな契約内容なのか、正確には記憶してませんので、今回、改めて各社に契約内容を確認した上で、支払請求を行なう必要があります。
現状を精査すると、大体、以下のような内容でした。
【A社】
保険期間:終身
払込期間:60歳
タイプ :掛け捨て
支払事由:
①死亡、または高度障害状態に該当したとき。
②初めて悪性新生物と診断確定されたとき、または急性心筋梗塞もしくは脳卒中により所定の状態に該当したとき。
この保険は、支払事由の②が請求対象となり、これを以て契約が消滅します。
収支は大きくプラスです。
【B社】
保険期間:終身
払込期間:払い済み
タイプ :掛け捨て
支払事由:
①病気または不慮の事故などで死亡されたとき。
②病気または不慮の事故などで高度障害状態になられたとき。
③初めて悪性新生物と診断確定されたとき、または急性心筋梗塞もしくは脳卒中により所定の状態に該当したとき。
この保険は、内容がA社の物と酷似しています。
実は、そもそもB社で、ある医療保険に契約していたのですが、数年後、ほぼ同じ内容でA社から割安な医療保険が出て来た為、B社の契約内容を最低限の金額にまで減額した上で払い済みとし、浮いた分をA社の契約に回したという経緯があります。
この保険は、支払事由の③が請求対象となり、これを以て契約が消滅します。
収支は若干のプラスです。
【C社】
保険期間:90歳まで
払込期間:90歳まで
タイプ :掛け捨て
支払事由:
①初めてがんと診断確定されたとき
②一旦、治療した後、がんが再発したと診断確定されたとき
③がんが他の臓器に転移したと診断確定されたとき
④がんが新たに生じたと診断確定されたとき
⑤がんの治療を目的として約款所定の入院をしたとき
⑥がんの治療を目的として約款所定の手術を受けたとき
⑦がんの治療を目的として約款所定の通院をしたとき
こちらに関しては、支払事由の①⑤⑦が請求対象となります。
尚、この保険は消滅せず、90歳を上限に契約が継続出来ますが、支払事由②③④に関しては、前回の支払事由に該当した日から2年以上(僕の場合は2019年5月22日を)経過している必要があります。
まだ今回の治療が全て終了した訳ではありませんし、契約は継続しますので、現段階での予測でしかありませんが、収支は大きくプラスです。
仮に、今後、2037年4月28日(僕が69歳になる約一ヶ月前)迄、何の支払事由も発生しなかった場合でも、収支はプラスになります。
これらとは別に、先進医療を目的とした保険もあるのですが、これは今回は請求対象外ですし、がんに限定した保険という訳ではありません。
これらの契約を結んでおきながら、矛盾するようですが、実は僕は、基本的に医療保険不要論者で
「医療保険に払うお金があるのなら、その分を貯蓄しておいた方が良い」
と言う考え方を持っています。
医療保険というのは、基本的に博打の要素が強い商品で、還元率に関しては、かなり低いと思われます。
「還元率」とは、簡単に言えば「払ったお金が戻ってくる割合」です。
例えば「AとBのどちらが勝つか」という賭けがあったとします。
この賭けに参加した人達の掛け金の合計を、仮に100万円としましょう。
で、勝った人達への払い戻し金額の合計を、仮に80万円とします。
この場合の「還元率」は、80%という事になります。
20%に相当する20万円は、胴元の取り分です。
賭け事には、必ず、この「還元率」が設定されており、保険も例外ではありません。
先ほど、保険の還元率について、かなり低いと「思われます」と書いたのは、医療保険に関しては、還元率の算定基準となる数値が、ほぼ公開されていない為です。
一部、公開されているデータや、何とか推論可能なデータから考察すると、会社や商品により異なりますが、最高で約8割、最低で4割程度の還元率と思って良さそうです。
が、入手可能なデータ数も少なく、正直に言って、データの信憑性や精度に疑問があるのも確かです。
従いまして、次回の記事では、各種の数字を挙げながら考察を行いますが、この考察に関しましては、甘んじて、ご批判を受ける覚悟で書かせて頂きます。