無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

退院時のトラブル(あるいは医師という種族について)

2017年6月16日(金)晴れ。

今日は暑いです。

 

今日、退院のつもりでいたので、朝食後、荷物を整理します。

採血に来てくれた看護師さんに、退院の手続について尋ねると

 

「えっと・・・今日まで入院で、明日、退院の予定になってますね・・・」

 

?これは話が違います。

 

「あの、主担当医の先生からは、今回の入院は2泊3日の予定と言われてますし、3泊4日へ変更する旨の連絡も受けた記憶がありません。どういう事なのか確認したいので、ちょっと先生を呼んで来てもらえますか?」

 

と看護師さんにお願いします。

 

しばらくすると、ラインを取った研修医が来ます。

 

「・・・あの、主担当医の先生は?」

 

「あ、ちょっと今、こちらに来る事が出来ませんので、僕が代わりに・・・」

 

「・・・・・・・・・・・仕方ないですね。じゃあ、まず・・・」

 

この段階で、僕はかなり頭に来ていました。

少なくとも入院日数を僕に何の断りも無く変更した事は病院側に否がある訳ですから、百歩譲って本人が来られないのだとしても、上司が来るべきなんじゃないですかね?

 

その事も含め、僕の主張と、何故今日も入院していないといけないのかについて、矢継ぎ早に研修医に質問します。

 

研修医は

 

「・・・あの、ちょっとお待ち頂いて宜しいですか・・・」

 

と言って病室を出て行ったと思ったら、今度は別の医師を連れて来ました。

初めて会う医師でしたが、こういう状況であるにも関わらず、名乗りもしません。

 

また、研修医は僕の言った内容をほぼ伝えておらず、改めて同じ内容を話すはめに。

その事で、僕のイライラはピークに達します。

 

が、仕方ないので、努めて冷静に、研修医にした話を再度繰り返します。

その結果、新しく来た医師は、結論として

 

「それは医師が決めた事ですから、従って頂かないと」

 

の一点張り。

 

「だから、そこに必然性があれば従うと言ってるんです。医師が決めようが猿が決めようが構いませんが、必然性があれば従うし、無ければ従うつもりはありません。その必然性を説明してくれと、さっきから何回もお願いしてるのに、何故、答えられないんですか?」

 

「・・・ですから、それは医学的な観点から立てられた治療計画に沿うもので・・・」

 

話になりません。

 

普段、仕事をしていても、こういう、どうしようもない担当者ってのはいますが、(少なくとも今回の)医師が悪質なのは、とにかく「一言も謝らない」事です。

今回の件なんて、医療事故とか、その手の類いのものでもないのに、ですよ?

 

徹頭徹尾、そういう文化、そういう種族の人達なんだろうと思います。

(勿論、こういう医師ばかりではなく、まともな医師もいる事は、僕も分かっています。あくまでも「一般論」として、このような表現の仕方をさせて頂きました。)

 

正直、最初に「こちらの不手際で、大変申し訳ございませんでした」の一言があれば、僕としても、事を荒立てなかったかも知れません。

が、あまりにも不誠実、かつ、まともな理屈一つひねり出せない相手に対して、僕としても、もう引き下がるつもりはありません。

 

「とにかく、もうすぐ血液検査の結果が上がって来るでしょうから、その結果に余程の問題が無ければ勝手に退院しますので。文句があるんであれば、内容証明でも何でも送って来て下さい」

 

「いや、でも、急に退院されても、会計が出来ないんですよ」

 

「それは病院のシステム不備の話であって、僕が退院する事の是非とは関係の無い話ですよね?また、仮に今日は会計が出来ないのであれば、後日、請求書を送って頂ければ良いだけの話だと思うんですが、違いますか?」

 

「・・・・・」

 

大体、もし、それが理由で退院させないって事になれば、何の必要性もないのに、数万円もの差額ベッド代を僕に請求するって事になる訳です。

これ、立派な強要罪になるって事、分かってるんですかね?

もう本当にね、呆れて物が言えません。

 

その後、血液検査の結果が上がって来ましたが、何の問題もありませんでした。

無事(?)退院です。

また、その日に会計も出来ました(危うく詐欺罪も成立するところ)。

 

勿論、病気の治療においては医師や病院との信頼関係が大事だという事は分かります。

が、僕としては「医師だから」「病院だから」と言って、何もかも信頼するつもりはありません。

 

医師や病院が間違う事なんて幾らでもあります。

自分の身を守る為には、医師や病院の言う事を鵜呑みにするのではなく、自らきちんと勉強し、言うべき事があれば、はっきりと意見を述べる事が重要です。

 

この記事は、当時のメモを見ながら書いてるんですが、書き始めた当初は、もっと穏やかな内容になる予定でした。

が、書いているうちに、当時の記憶が蘇って来ると共に、ちょっとキツい言い回しが多くなってしまいましたね。

 

後日、内容を読み返して、必要があれば表現の仕方を変えるかも知れませんが、とりあえず、このまま公開します。

 

・・・・・僕が面倒臭い患者ってだけなのかなぁ・・・・・