無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

口内炎は地味に辛い

6月27日(火)曇り。

ここ何日か、ずっと天気が悪いです。

 

この日、朝起きると、口の中に強烈な痛みを感じました。

抗がん剤の副作用による口内炎ですね。

 

何日か前から「口の中がちょっと痛いな」とは思ってたんですが、今日は痛みが強く、食事に支障があるレベルです。

口の中を鏡で見てみると、舌の右下の部分にハッキリと白い潰瘍が見えます。

 

僕は、これまで、あまり口内炎になった記憶がありません。

なので、確かな事は言えないんですが、今回の「口の中の痛み」は、普通の口内炎とはちょっと違う感じがします。

 

何と言えば良いのか、普通の口内炎

「粘膜の表面に出来た傷が悪化したもの」という感じですが、今回の症状は

「粘膜の深い部分から強い炎症を起こしたもの」と言えば良いんでしょうか。

 

病院からは「抗がん剤の副作用が出た場合は、すぐに電話をするように」と言われ、連絡先を貰っていたので、とりあえず電話をします。

 

S病院は、電話をかけても超絶つながりにくく、異常に待たされるイメージだったのですが、教えて貰った電話番号にかけると、すぐに交換手のような方につながり、医師につないで貰えます。

これは意外でした。

 

主担当医に事情を話すと「では、診察しますので、すぐに来て下さい」と言われます。

 

「口腔外科の方が良いですかね?」と聞いたところ

「うーん、他に伺いたい事もあるんで、血液内科にいらして下さい」との事。

 

受付を済ませ、診察室に入ると、まずは口内炎の状態を診てもらいます。

 

「あー、なるほど、ここですか。結構、炎症がありますね・・・うがい薬と軟膏を出しておきますので、それで様子を診て下さい」

 

その後、主担当医から 

・吐き気は無いか

・食欲はあるか

・発熱はしていないか

・下痢や便秘は無いか

・排尿時に違和感は無いか

・息苦しさは無いか

等、口内炎以外の抗がん剤の副作用について聞かれます。

 

この時点では、これらの症状は出ていないのですが、ほんの少し、手足に痺れがある事を伝えます。

 

以前の記事「左手の痺れ」で書きましたが、元々、左手には痺れがあったので、これについては、抗がん剤がどの程度影響しているのか分かりません。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

が、現在は右手にも、また両足にも痺れが出ていますので、恐らく抗がん剤の影響ではないかと思います。

 

主担当医によれば、末梢神経障害は、時間をかけて徐々に改善する事がほとんどらしいのですが、中には一生、症状が残る人もいるとの事。

まぁ、なるようにしかならないと思うので、仕方ありません。

 

その後、目の粘膜や心音、呼吸音等を一通りチェックし、診察は終了。

 

「では、この後、採血室に行って頂き、採血してからお帰り下さい」

 

うーん・・・3日後に2回目の抗がん剤治療があるんですが、このタイミングで血液検査をする必要ってあるんですかね?

 

採血を終え、会計を済ませてから、調剤薬局へ。

処方されたのは「デキサルチン口腔用軟膏」と「アズノールうがい液」でした。

どちらも抗炎症剤です。

 

尚「デキサルチン」の一般名は「デキサメタゾン」。

つまり、今回の抗がん剤治療に対する制吐剤として処方されている「デカドロン」と同じものですね。

この薬は、本当に用途が広くて関心します。

 

抗がん剤の副作用で口内炎になったのは、この時が初めてでした。

が、この後、抗がん剤治療の度に、口内炎に悩まされる事になります。

 

具体的には、抗がん剤治療の一週間後くらいから発生し、二週間後、つまり、次の抗がん剤治療のタイミングくらいで治癒するというパターンを繰り返しました。

 

僕の場合、口内炎が出来ると、必ず、食事に影響が出てしまう程度にまで悪化しましたので、これは地味に辛かったですね。