子宮頸がんの検査へ(そして何故か博多うどん行脚の始まり)
2017年7月1日(土)曇り。
この日は、妻の子宮頸がんの検査です。
最近、不正出血が続いているらしく、妻の行きつけのクリニックで相談した結果、まずは細胞診を行なう事に。
何事も無ければ良いのですが・・・。
しかし、夫婦揃って同時に「がん」とか、本当に勘弁して貰いたいですね。
ただでさえ、僕が悪性リンパ腫になった事で、妻には相当な負担が掛かっています。
それに加えて、自分も「がん」という事になれば、その負担やストレスは想像を絶するものがあります。
また、そうなれば、僕も含めた本人達の負担は勿論の事、子供の事が心配です。
正直、既に娘は「がん」という病気が普通の病気では無い事を理解しています。
それだけに、自分が色々と我慢をしなければならないという事を頭で理解しようとしています。
しかし、4歳の子供にとって、そういう形で我慢する事を覚えるというのは、あまり健全な事では無いと思いますし、実際、娘にも相当なストレスが掛かっている事は、ひしひしと感じています。
それに加えて、母親も「がん」だという事になれば・・・そんなの、4歳の子供には耐えられ無い環境でしょうね、恐らく。
もし、本当にそうなれば、一体どうするべきなのか・・・僕と妻の、親族を含めた環境を考慮してみても、現在のところ、あまり有効な対策は思い付きません。
とにかく、一家三人で何とか頑張るしか無いのでしょうか。
さて、検査に向かう前、妻が昼食に
「博多うどんが食べたい」
と言い出しました。
僕は福岡(厳密には“博多”ではありませんが、まぁ“博多の近く”と言って差し支え無い場所)出身で、妻も当然、博多には何度か来ています。
そして妻は、とにかく博多の事が大好きで、博多の郷土料理にも目がありません。
で、妻が大好きな料理の中に「博多うどん」がある訳ですが、これを東京で食べられる店は限られています。
現在はタモリさんや博多華丸・大吉さんの影響か、東京でも「博多うどん」に対する認知は向上して来たように思いますし、わずかながら、東京でも「博多うどん」が食べられる店は増えて来ました。
が、妻が「博多うどん」にハマったのは5年ほど前、結婚直前の事で、当時は東京都心で「博多うどん」が食べられる店は、本当に限られていました。
そんな中、妻が大変お気に入りなのが、八重洲にあるお店です。
そのお店は土曜は営業しているので「じゃ、今日はそこでうどんを食べよう」という事になったのですが、車を止めて、店に到着すると、何と営業していません。
臨時休業なのか・・・仕方が無いので、近所で適当に昼食を済ませ、検査に向かいますが、妻は「博多うどん」が頭から離れない様子。
検査後、家に戻って、八重洲の店や、現在の首都圏における「博多うどん」の状況をネットで調査します。
その結果、詳述はしませんが、5年前とは状況が色々と変わっている事が判明。
これは、ちょっと企画を立てても良いかも知れません。
調査結果をまとめ、とりあえず妻に報告。
その上で「今日はこれから、赤坂で晩御飯を食べます」と伝えます。
その店は、有明の食材を中心に、九州の郷土料理を出す店で、夜でも「博多うどん」が食べられます。
妻は、やや面食らったようですが、快諾。
僕も九州料理の店に行くのは本当に久し振りだったので、楽しみです。
店に着いて、メニューを眺めながら、色々と考えた結果
・おきゅうと
・がめ煮
・わらすぼ
・ごま鯖
・くつぞこ
・佐賀牛の串焼き
・ごぼ天うどん
等を頂きました。
その中で、妻が食べた事が無かった料理として「がめ煮」と「くつぞこ」があります。
「がめ煮」とは「筑前煮」の原型と言って差し支え無いと思いますが、イメージとしては「筑前煮」の味が2〜3倍くらい濃くなった感じの料理です。
妻は、僕から聞いて「がめ煮」の存在は知っていました。
で、妻は「筑前煮」が好きで、普段、良く作っているのですが、初めて食べた「がめ煮」には衝撃を受けた様子。
「こういう味付けも美味しいねー。今度、作ってみる」と。
ちなみに、僕の母親の実家で出て来た「がめ煮」には(多分)干し鱈が入っていた記憶があり、僕は、それがすごく好きでした。
今度、妻が「がめ煮」を作る際は、入れてみて貰おうと思います。
もう一つの料理「くつぞこ」とは「アカシタビラメ」の事ですが、これを薄味の煮汁で煮た物を食べた妻は、かなり感銘を受けた様子。
これに関しても「今度、作ってみる」との事。
尚、上記の料理の中で、本来、妻が一番好きなのは「ごま鯖」なのですが、これは、現在でも、やはり東京で美味しい物を食べるのは難しいんでしょうかね・・・。
鮮魚の流通に関しては、僕が東京に出て来た頃とは比べ物にならず、地方の美味しい魚(料理)を食べる事が出来るようになって来ましたが、とりわけ鯖は難しいようです。
三浦や千葉でも刺身で食べられる良い鯖が獲れますが、やはり食文化の違いなんでしょうかね、調理法や管理法が発達しておらず、東京で美味しい「ごま鯖」を食べられた事はありません。
「ごま鯖」も「博多うどん」同様、主にタモリさんの影響で、東京でも、それなりに認知されて来ているイメージなんですけどね・・・残念です。
しかし、とりあえず、久し振りに博多の「ごぼ天うどん」を食べた妻が幸せそうだった事が何よりです。
そして、この日を境に、しばらく首都圏での「博多うどん行脚」が始まる事に。
レビューは、どこかでまとめて紹介したいと思います。