無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

経営者の人間性(そして高級車に乗る人々について)③

本テーマの最終話です。

 

ところで、本テーマの中に度々登場する「高級車」とは、どのように定義すべきなんでしょうか。

 

これについては明確な定義が存在する訳ではありませんが、僕としては、本来は

 

「車両本体価格が1,000万円を超える車」

 

とするのが妥当だと思っています。

 

ただ、特に根拠がある訳ではありませんが、本テーマ中で扱う「高級車」とは

 

「車両本体価格が1,000万円を超える高級車を作っているメーカーの、1,000万円未満の車」

 

の事だとするのが妥当であるような気がします。

 

尚、僕が懇意にさせて頂いている、あるディーラーの方によれば、車両本体価格が500万円〜800万円程度の車の購入者の多くは「大企業の管理職クラス」の方なのだそうです。

 

この証言は、口頭による「世間話」レベルの話ですので、特に信憑性があると主張するつもりはありません。

が、多少は本テーマ(つまり僕の個人的な感想)の証左となっていると言っても良いのではないかと思っています。

 

そして、僕個人(そして、そのディーラーの方)の感覚としては、この手の車に乗っている層が、最も「タチが悪く、倫理観が低い」と思っています。

 

どう「タチが悪く、倫理観が低い」のかは、また別の機会に。

 

随分くどくどと書いてしまいましたが、要するに僕としては

 

「障害者用の駐車スペースに止めてある高級車は大企業の管理職クラスの人の車である可能性が最も高い」

 

んじゃないかなぁと思っている、という事です。

 

尚、今回は論考の対象から外していますが、医師や弁護士、公認会計士など、日頃から「先生」なんぞと呼ばれていて、おしなべて年収が高い人々も、本テーマにおける「無法者」である確率が非常に高いと思います。

 

が、これらの方々は全部合わせても40万人程度ですので、数字上は「可能性が最も高い」とは言えないでしょうね。

 

一応、それらも加味しておくと、最終的な結論としては

「障害者用の駐車スペースに止めてある高級車のオーナー」の職業は

 

・医師/弁護士/公認会計士の何れかである確率:10%

・(主に中小企業のオーナー)経営者である確率:30%

・大企業の管理職クラス(以上の人)である確率:60%

 

といった所でしょうね。

個人事業主に関しては、実態がよく分かりませんので、数字の出しようもありません。

 

ちなみに「高級車」を超える「超高級車(僕の個人的な定義としては概ね車両本体価格が3,000万円以上の車)」に乗っている人々については、また別の特殊な事情があったりします。

 

例えば、このようなケース。

 

intensive911.com

 

この論点についても、また別の機会に触れてみたいですね。

 

最後に、記事①で触れた「オーナー社長」の内の「Bパターン」の経営者について。

 

繰り返しになりますが、Bパターンの経営者の考え方は

 

「最終的な決定を下すのは自分なのだから、全ては自分の判断基準に従うしかない」

 

というもの。

 

そして、これはこれで「俺(自分)がルール」という考え方です。

ただ、それは決して「自分に都合が良いルール」などではなく

 

「どういう判断や決断をすれば、会社をより良く出来るか」

 

即ち

 

「お客さんや従業員を、より良い方向に導く為には、どうすれば良いか」

 

を模索する考え方と言って良いと思います。

 

RiNさんは、記事の中で

「我を通す」自信は無いが「自分の信念を通す」事が重要なのではないか

と書かれていますが、これは、まさしく「Bパターンの考え方」と言えると思います。

 

このタイプの経営者は、会社の中と外を分けて考える事が出来ますし、当然、自分のお金と会社のお金を混同したりする事もありません。

そして勿論、前述した「従業員や、その家族の生活を背負っている」という感覚を明確に持っています。 

 

その為、倫理観は概ね高く、どちらかと言うと「善良なる市民」たろうとする傾向が強いように感じます。

 

このタイプの経営者である割合は、僕の体感的には2割程度だと思いますが、出来れば、もっと増えて欲しいですね。 

何せ、中小企業は日本の企業の99%以上、雇用の2/3以上を担っている訳ですから。

  

RiNさんにも、是非、このタイプの経営者になって頂きたいと思います。

 

とは言うものの、僕の経験から言わせて頂くと、正直、経営者(オーナー社長)になるのは楽な道ではありません。

この記事では、あまり詳しくは述べませんが、日々、辛い事や悩ましい事ばかりだと言っても過言ではないからです。

 

また、統計的に見ても、日本では

 

5年で90%、10年で99%、20年で99.9%

 

の確率で、会社は潰れます。

 

そして、雇われ社長とは違い、オーナー社長の場合、会社が潰れた場合の債務は(特殊なケースを覗き)ほぼ全て自分が背負う事になります。

 

日々、辛い思いや苦しい思いをした挙句、かなりの確率で債務を負う事になる訳ですから、こんなに割に合わない事を人に勧められる訳もありません。

 

ただ、様々な難題を乗り越えて、RiNさんが仰るように

「我を通すのではなく、自分の信念を通す」

事が出来るのであれば、その先には、苦労に見合った、それなりの「何か」が存在する事は保証します。

 

実際、僕自身も、それがあったからこそ、今迄やって来られたのだと思います。

 

RiNさんの事は、陰ながら(つまり勝手に)応援して行こうと思います。

「やらない後悔よりやって後悔」という考え方も、本当に実践出来るのであれば、経営者向きだと言えると思いますしね。

 

当初の予定より、随分と記事が長くなってしまいました。

 

長文に加えて乱文、大変失礼致しました。