無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

ついに発熱(そして最悪の・・・)

2017年8月12日(土)晴れ。

 

この日、目覚めると、多目の汗をかいている事に気付きました。

と言うより、多目の汗をかいている不快感で目が覚めたのかも知れません。

 

何となく変な感じがしたので、体温を計ってみると、38.5℃です。

ついに38℃を超えましたね・・・。

 

基本的には、38℃を超えた場合、病院に連絡をする事にはなっているのですが、瞬間的な現象かも知れませんので、とりあえず、少し様子を見る事にます。

 

発熱以外に特に症状は無いものの、午後3時の時点で38.7℃。

 

土曜ですので、S病院の救急に電話しました。

 

電話口に出た看護師さんに、S病院での治療状況や現在の症状等を伝えると、来院するように言われます。

 

受付を済ませて待っていると、ほどなくして、先程、電話口に出て頂いた看護師さんがやって来て、症状等を細かく聞かれます。

その後、体温や血圧、酸素濃度等を測定し、診察室へ。

 

担当の医師は、若い研修医ですね。

 

症状を伝えると

「血液検査と尿検査を行ないましょう」

との事で、まずはその場で採血されます。

 

採血終了後、採尿を行ない、検査結果が出るまで待ちます。

 

休日の為か、少し時間がかかりますね。

2時間ほど待っていると、名前を呼ばれ、再び診察室へ。

 

医師によれば

・血液、尿共、検査結果に大きな問題は無い。

・白血球数も3,100(個/μl)ほどあるので、極端に低い数値だという訳ではない。

・ただし、今日は休日なので、好中球数の判定が出来ない。

との事。

 

「感染の有無を詳しく調べたいので、再度、2箇所(両腕)から20mlずつ血液を採取し、培養します」

と伝えられます。

 

まぁ、別に良いんですが・・・ただ、ただね・・・大変申し訳ないんですけど、出来れば、君じゃない人に採血して欲しいなぁ・・・。

 

先程、採血した事をサラッと書きましたが、実はこの採血、これまでの中で最悪に痛かったんですよねぇ・・・。

さっきのが、たまたま痛かっただけなら良いんですが、どうもそうとは思えないんですよねぇ・・・。

 

そんな僕の不安も知らず、医師は血液培養検査の準備を淡々と進めます。

一言「別の人にお願いします」と言えば良いだけなのかも知れませんが、いざとなると、中々言い出しにくいですね・・・。

 

「さっき痛かったのは、きっと、たまたまだったに違いない」

 

とりあえず、そう思い込む事にし、いざ、採血。

果たして・・・・・。

 

「痛って!!」

 

思わず声が出てしまいました。

やはり、そんなに甘い話な訳がありません。 

 

「あぁ、痛いですか。すみません。ちょっと我慢して下さいね」

 

事も無げに言い放つ医者に、正直、微かな殺意を覚えます。

それほどまでにヒドイ腕前なんですよ、これが。

 

彼に悪気が無いのは分かります。

僕が、ちゃんと「他の人にお願いします」と言わなかったのが悪いのかも知れません。

けど、ねぇ・・・君、あまりにも穿刺が下手過ぎないか?

 

1箇所目を終え、2箇所目は右腕から採血を行ないますが・・・

 

「!!!」

 

・・・こちらも同じくらい痛く、その再現性の高さには、ある意味「見事」と言うほかはありません。

 

一体どうすれば、こんなに痛く出来るのか、逆に分かりませんね。

 

掛け値無しに「最悪」です。

 

僕は「トラウマ」などという言葉を使うのが好きではありませんが、この時の事は、後に実害を及ぼすほどの経験でした。

 

診察を終え、今日のところは抗生物質(レボフロキサシン)を3日分処方してもらい、帰宅しました。

 

この日は早目に就寝します。 

 

翌日になり、体温を測ってみると、36.7℃に下がりました。

この日、こまめに体温を測ってみましたが、全て平熱の範囲でしたね。

 

薬が効いたんでしょうか。