無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

「ごま鯖」が食べたい(そして今度は胃がん・・・)

2017年9月7日(木)曇り。

昨日から天気が悪くて、少し肌寒いです。

 

この日の仕事中、妻から

「いつものお魚屋さんに行くけど、希望ある?」とメールが来たので

「良いサンマがあれば食べたい」とリクエストしました。

 

僕はサンマの塩焼きが大の好物で、生のサンマが出回るようになると、毎日でも食べたいくらいです。

が、ここ数年、サンマの状態は、あまり良くありません。

 

今年は特に良くないようで、まだ水揚げが本格化していないとは言え、その魚屋さんでも積極的には仕入れを行なっていないとの事。

 

その代わりと言ってはなんですが、この時期になってもイワシの状態は非常に良く、今年は沢山イワシを食べています。

て事で、今日の夕食は、丸々と太ったイワシの塩焼きになりました。

 

うん、本当に美味しいです。

 

しかし、最近では、イワシも贅沢品になりつつありますね。

 

僕が子供の頃は、イワシってのは大衆魚の代表のような魚で、一匹20〜30円程度だったような気がします。

もちろん、今日食べたような立派なイワシじゃありませんけどね。

 

それにしても、早く抗がん剤治療を終えて、刺身や「ごま鯖もどき」が食べたいですねぇ・・・。

 

僕は福岡出身という事もあり、大好きな料理の中の一つに「ごま鯖」があります。

 

「ごま鯖」は、最近では東京でも知られて来たと思いますが、僕が上京して来た当時は誰もその存在を知らず「鯖を生で食べる」という行為に対して狂人扱いされた記憶があります。

 

当時はサンマも同様で、東北や北海道に行かないと刺身で食べる事はなかなか出来ませんでした。

最近は物流が発達した事もあり、サンマの刺身は東京でも普通に食べられるようになりましたが、サバは未だに美味しい刺身を手に入れるのは難しいですね・・・。

(※売ってない事はないんですが、全く美味しくないです)

 

さて、そんな事情で「ごま鯖」は作れませんが、代用の料理は作れますので、今回は、そのレシピを紹介します。

 

【タレの作り方】

1:みりん大さじ2と酒大さじ2を小鍋に入れ、半分の量になるまで煮切ります。

2:1に、醤油(出来れば昆布醤油)大さじ2を加えます。

3:2に、すりゴマを好きなだけ加えれば、漬けダレの完成です。

 

超簡単ですね。

 

これに、本当ならサバの刺身を浸け、冷蔵庫で30分ほど寝かせてから食べます。 

 

小口切りにした青ネギ(万能ねぎ、あさつき等)や、おろし生姜をお好みで加えて下さい。

 

サバの刺身が手に入らない場合、個人的には鮮度の良いアジで作るのが一番美味しいと思いますが、カンパチ、ハマチあたりで作っても美味しいです。

(※尚、上記のタレの分量は、中くらいの大きさのアジ3尾で作る場合の目安です)

 

アジの場合、出来れば魚屋さんで鮮度の良い「丸」の物を皮付きで三枚におろしてもらい、タレに漬ける直前に皮を剥いでから、厚めの刺身にして作ると非常に美味しいですよ。

(※勿論、ご自分で魚を捌ける方は、ご自宅で捌いて下さい)

  

お酒もご飯もすすみますし、お茶漬けにしても美味しい。

簡単に作れますし、おすすめです。

 

話は変わりますが、このお魚屋さんは、いつも非常に良くしてくれて、本当に感謝しています。

で、この日、妻が店に行った際、相談をされたのだと。

 

実は、このお魚屋さんの調理担当の方が、胃がんである事が判明したらしいのです。

病期は1-bで、スキルス性では無いとの事。

 

このお店の人達には、僕が悪性リンパ腫である事を明かしている(突然、刺身を買わなくなった事を不審がられて、妻が白状したらしい)ので、妻が相談を受けたようです。

胃がんになった調理担当の方は、比較的、高齢な事もあって、ネットなどから情報を得る事が不得意らしく、どうすれば良いのか分からないのだと。

 

加えて、今、行っている病院の担当医と、そりが合わないらしいです。

これが一番の問題で、医者との信頼関係が築けないと、納得して治療に専念出来なくなるんですよね・・・。

 

どこまでお役に立てるか分かりませんが、僕なりのアドバイスをメモとして妻にまとめてもらい、その方に渡してもらう事にします。

 

また、現在の担当医との相性が悪いのであれば、転院も視野に入れた方が良いと思いますので、胃がんの症例で高い実績のある病院の中から、セカンドオピニオンを求める先や転院先候補の病院リストを作成して渡す事にしました。

 

その方が、今後どういう選択をされるのかは分かりません。

僕のアドバイスが絶対に正しいと主張するつもりもありません。

 

ただ、ご自身が納得されない形で治療に臨まれる事だけは無いように願うばかりです。