無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

抗がん剤治療その⑧ AVD療法2クール目後半

2017年10月20日(金)曇り。

台風21号が近付いて来ています。

 

今日はAVD療法2クール目後半。

いつものように総合受付を済ませ、まずはオンコロジーセンターへ向かいます。

受付に行くと、今日は非常に患者さんが多いですね・・・椅子が空いてません。

 

僕はいつも金曜日の午前10時に受付に行っているんですが、金曜日の午前中に治療を行なう人が増えたんでしょうか。

あまり詳しくは観察してないんですが、そう言えば何となく、見かけない人が多いような気もしますね。

 

15分ほど待っていると名前を呼ばれ、ライン取りと採血・採尿を行ないます。

今日のラインは、前回とは逆の右腕肘関節内側付近から取ってもらいました。

 

その後、血液内科へ向かい、まずは処置室で看護師さんとの問診と、各種バイタルチェックです。

 

体調としては、前回の治療時からは特に目立った変化はありません。

若干、血圧が高く、体重が増えていますが、まぁ、誤差の範囲内でしょう。

 

その後

「今日は診察室が空いていないので、血液検査の結果が出るまで、このまま処置室でお待ち下さい」

と看護師さんに言われます。

 

しばらく待っていると、血液検査の結果を持って、主担当医がやって来ました。

で、今回の好中球の数は260個/μl・・・検査結果表に「異常値」って書いてありますね・・・。

 

AVD療法2クール目前半が中止になった時は140個/μlでしたから、それよりはマシという状態ですが、基本的に500個/μlを下回ると各種感染リスクが非常に上がります。

よって、抗がん剤治療を中止したり、行なうにしても入院をするケースもあるようなんですが、今回は「ギリギリ」このまま治療を行なうという判断に。

 

それにしても、これまでの血液検査の経過を見ていると、抗がん剤による骨髄抑制の程度は段々ひどくなって来ています。

薬剤が、本来の「ABVD」4種類から「AVD」3種類に減っているにもかかわらず、抗がん剤投与後2週間での白血球の減少が激しいですね。

 

白血球全体では、前回の治療前は7500個/μlあったんですが、今回は2600個/μlへ減少。

1回の治療で、これだけの落ち込みは初めてです。

まぁ、それだけダメージが蓄積しているって事なんでしょう。

 

さて、改めてオンコロジーセンターへ向かいます。

今回、担当して頂いた看護師さんは、抗がん剤の副作用についての勉強が非常に熱心な方で、僕の症状や対策等について色々と聞かれました(後に分かった事ですが、この看護師さんは、この分野では非常に有名な方のようです)。

 

まずは血管痛についての感覚を聞かれたので

「表面に細かい針の付いた手袋をはめた手で血管を締め上げられている感じ」

と伝えてみました。

 

その看護師さんは、血管痛とは「血管がある所の腕の痛み」だと思っていたとの事で、血管がダイレクトに痛むというのは少し意外だったようです。

まぁ、これは僕の感覚であって、他の方は「腕が痛い」と感じるのかも知れませんね。

 

で、僕の方は

「最近、良く足がつるんですが、こういう人っていらっしゃいますか?」

と聞いてみました。

 

すると、その看護師さん曰く

「私の知っている限り、末梢神経に影響が出るタイプの人には足がつる人が多いですね。しかも、割と激しくつるようです」

 

確かに、つり方は激しく、寝ていても飛び起きてしまうレベルです。

翌日、ふくらはぎや脛、また足の裏に痛みが残ってしまう程。

ただでさえ薬剤性睡眠障害があるのに、これが出ると更に眠れなくて参ります。

 

その後も、抗がん剤の副作用や、その対処法等について話したんですが、色々な事例や対処法等が聞けて、僕としても非常に参考になりました。

こういう看護師さんが増えると良いですね。

 

さて、今回でABVD療法2クールとAVD療法2クール、合計8回の治療を終えました。

当初の予定とは少し異なる経緯を辿りましたが、これで僕のホジキンリンパ腫に対する基本的な抗がん剤治療は終了です。

 

次は約2週間後(11月4日)に再度PET-CTを撮影し、治療の奏功具合を評価。

その結果、抗がん剤治療が奏功していれば放射線治療に移行し、仮に上手く行っていなければ救援療法を検討する事になります。

 

救援療法は本当に勘弁して欲しいですが、果たして、どうなる事やら・・・。