無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

これまでで最悪の体調

2017年10月25日(水)雨。

2週連続で台風が近付いてますね。

非常に気温が低く、肌寒い一日です。

 

今日は抗がん剤治療後5日目。

以前の記事「典型的に体調が悪い日」でも書きましたが、僕の場合、体調が最も悪化するタイミングです。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

前夜、予防的に妻にマッサージをして貰っていたにもかかわらず、身体中の痛みで夜中に目が覚めてしまいました。

これは間違い無く、今までで最悪の状態ですね・・・まず仕事は休まざるを得ません。

それだけでなく、これはさすがに医師に見てもらう必要がありそうな状態です。

 

抗がん剤治療後は、初回(1クール目前半)を除き、必ず身体に痛みは出ていました。

この痛みの質としては「ピリピリする」と言うか、割と鋭い感じで、比較的、身体の表面に近い、浅い所が痛みます。

 

今回も、勿論その痛みはあるんですが、それに加えて別の痛みが出ています。

上手く表現しにくいんですが「身体が絞られる感じ」とでも言うか、何とも言えない痛みで、身体のより深い所に感じます。

 

先程引用した以前の記事の中で「力が抜けるような」と表現した痛みがある事を書きましたが、それが酷くなった感じとも言え、実際、立ち上がったり歩いたりするのに支障があります。

これは一体、何が起こっているのか・・・。

 

目が覚めたのは夜中の4時・・・救急に行くかどうか迷います。

ただ、発熱はしていない事と、救急の医師だと検査等が必要以上に煩雑になる事が予想されましたので、通常の診療時間になるまで待つことにしました。

 

受付開始時刻に合わせて病院へ行き、総合受付で事情を説明して、緊急の診察をお願いします。

予定に無い診察である為、割と待たされる事は覚悟しなくてはなりませんね・・・。

 

血液内科の待合で待っている間、妻と娘が身体をさすってくれます。

妻と娘には本当に申し訳なかったんですが、さすってもらっていると少し楽なので、つい甘えてしまいました。

 

その様子を見た血液内科の受付の方々が、看護師さんに掛け合ってくれたらしく、何と処置室を用意してくれました。

「良かったら横になってお待ち下さい」との事。

これには本当に驚きました。

 

ただ、実は、この日に関しては、何故か横になっている方が辛い状態でした。

したがって、受付の方々や看護師さんには丁寧に御礼を申し上げた上で、その旨を伝え、今回は遠慮させて頂きました。

 

皆様、お気遣い頂き、本当にありがとうございます。

 

ほどなくして、ようやく名前を呼ばれて診察室へ。

 

今朝からの各種症状を主担当医に伝えると

・何らかの感染の有無

・肺の炎症

・多発性筋炎

等を検査するとの事。

また時節柄もあり、その場でインフルエンザの検査をされました。

 

診察室を出て、まずは採血室へ。

採血と採尿を行なった後、放射線科へ向かい、胸部X線撮影を行ないます。

血液検査の結果が出るまでは1時間ほど待たないといけないんですが、今日に関しては、その時間が本当に長く感じますね・・・。

 

今日は主担当医の外来診察日という事もあり、本当に時間がかかります。

血液検査の後、約2時間ほどしてから、再び診察室へ。

 

さて、検査の結果としては

・インフルエンザ陰性

・肺の炎症無し

・各種感染症の兆候無し

・多発性筋炎の疑い無し

・その他血液検査の数値に異常無し

でした。

 

尚、この時、胸部X線撮影の映像を見たんですが、以前と比べ、非常に綺麗な状態で、炎症の影がすっかり消えています。

やはり、ブレオマイシンを抜いたのが良かったようですね。

 

で、検査結果に異常が見られないにもかかわらず、何故、痛みが出ているのかに関してなんですが、主担当医の見立てとしては、おおよそ以下の様なものでした。

 

・今回、白血球数の戻りが非常に早い。

・これは、言い方を変えれば「白血球の異常増加」が起きているとも言える。

・こうした現象が起きた場合、サイトカインが異常に分泌される事がある。

・サイトカインには色々な種類があり、中には痛みを伴うタイプの物もある。

・今回の疼痛は、そのタイプのサイトカインの急激な分泌が原因なのではないか。

 

なるほど・・・この見立てには非常に納得しました。

つまり、今回の僕の症状はリウマチに似ているという事になるのではないでしょうか。

 

もしそうだとすると、リウマチというのは非常に辛いんですね・・・今回、身を以て知りました。

身体を動かそうとしても痛いし、じっとしてても痛くて、どうしようもありません。

 

とりあえず、痛み止めとしてアセトアミノフェンの錠剤とロキソプロフェンの錠剤を出してもらいました。

ただ、主担当医としては、血小板の減少は出来るだけ避けたいとの事で、ロキソプロフェンは極力服用を控えるように言われます。

 

病院から帰り、アセトアミノフェンの錠剤を飲んでみますが、正直、全くと言って良いほど効かないですね・・・。

ロキソプロフェンを飲むかどうか迷いましが、眠気が襲って来た事もあり、とりあえずは眠ってやり過ごす事にします。

 

とにかく、なるべく早く痛みが治まってくれるのを願うしかありません。

 

・・・・・が、実はここから約一週間、身体の痛みは続きました。

勿論、徐々に楽になっては行きましたが。

 

この体調悪化が、ブログを休止するきっかけとなってしまいました。 

今回は本当に辛かったです。