無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

放射線腫瘍科でCT撮影とマスク作製

2017年11月24日(金)曇り。

 

今日は放射線腫瘍科でCT撮影と頭頸部固定用マスクの作製を行ないます。

 

放射線腫瘍科で受付を行なうと、すぐにCT撮影を行なう部屋へと案内されます。

やはり今回も待ち時間は極端に短いですね。

 

「治療計画室」と書かれた部屋に入ると、技師の方から、上半身裸になって装置に横になるように言われます。

普通の(?)CT撮影装置の場合、身体を横たえる台にはクッションが敷いてあるんですが、ここの装置の台はアクリルか何かの樹脂で出来た黒い平板で、クッションが全くありません。

技師からは「ちょっと寝づらくて申し訳ないんですが」と何度も言われます。

 

恐らく、この装置は、治療用の放射線を照射する位置を決定する為の厳密な撮影や測定を行なう事を目的としているのだと思います。

測定はX軸・Y軸・Z軸と言った3次元で行なうのでしょうから、クッションを敷いていると、身体が沈んだりする事で測定値が不正確になる為、敷いていないのではないでしょうか。

 

台に横になると、天井からレーザーマーカーが照射されている事が分かります。

多分、身体に赤い線が格子状に引かれてるんでしょうね。

 

技師の方がマーカーで(恐らく)レーザーの線に沿ってマーキングを行ない、その後、最初のCT撮影が行われます。

撮影自体はすぐに終わり、次に、マスクを作成する事に。

 

台の上でしばらく寝たまま待っていると

「これから温かいメッシュをお顔に被せますので、熱かったり苦しかったりしたら仰って下さいね」

と言われます。

 

蒸しタオル程度の熱さに温められたクリーム色の樹脂製のメッシュを顔から鎖骨の下辺りまで被せられ、下に向かって両側から一気に引っ張られます。

メッシュが伸びて、身体にフィットしているのが分かりますが、更に数人掛かりで、よりピッタリと身体に沿うように細部を伸ばされました。

 

鼻の周りには大きな穴が空いており、息苦しくはありません。

この状態で5~6分位じっとしていると、メッシュが冷えて固まり、無事にマスクの完成となります。

 

一度マスクが外され、技師がマスクの状態を確認します。

その後、改めてマスクが装着され、マスクと身体の両方にマーカーで位置が書き込まれて行きます。

 

マーキングが終了すると、そのまま再度CTを撮影。

撮影が終わると、本日の作業(?)は終了のようです。

 

マスクを外された後、身体に書いたマーキングが落ちにくくなるように保護スプレーのような物をかけられます。

技師の方からは「お風呂に入る際は、あまりゴシゴシこすらないようにして下さい」と言われました。

 

放射線腫瘍科を出て、会計へ向かいます。

本日の金額は4,950円也。

ん?安くないですか?

 

これは過去の経験上、造影剤無しのCT撮影の値段とほぼ同じじゃないかと思います。

明細を確認すると、やはりマスク作成の代金が入っていませんね。

後日請求なんでしょうか?

 

尚、会計の方から

「今後、放射線治療が始まると、毎日通院する事になりますので、支払いを1週間ごとにまとめて行なっても良いですが、どうしますか?」

と聞かれます。

 

確かに、毎日会計に並ぶのは面倒臭いですね。

放射線治療の最終日が12月19日(火)の予定なので、毎週火曜の支払いにしてもらい、病院を後にしました。

 

初回の照射は、予定通り11月29日(水)、4日後です。

放射線治療って、どんな感じなんでしょうね。

 

不思議な事に、何だか少しワクワクしている自分に気が付きました。

何と言うか「ハイテク感」とか「専門技術感」がある為でしょうか。

そう言うの、割と好きと言うか、興味があるんですよね。

 

僕なんかとは違って何十回も治療をされる方や、放射線治療の副作用に苦しまれている方が沢山いらっしゃる事は理解しているつもりですので、そういう方々に対しては、不謹慎な発言なのかも知れません。

もしお気に障られた方がいらっしゃいましたら、他意はございません事をご理解頂けますと幸いです。