放射線治療15回目(治療の終わりとお詫びとお礼)
2017年12月19日(火)
今日は放射線治療15回目、つまり最終回です。
技師の方は男性2名と女性1名。
最終回の今日も、いつも通りスムーズに照射は終了しました。
照射終了後、技師の方々に「長い間お疲れ様でした」と声を掛けて頂きました。
が、僕など、照射回数は最少に近いのではないでしょうか。
「こちらこそ大変お世話になりました」と皆さんにお礼を述べて、リニアックの部屋を後にします。
変な話かも知れませんが、何だか、少し名残惜しいですね。
着替えを終えると、看護師さんによる問診がありました。
現在の体調等を聞かれましたので、昨日、担当医に伝えたのと同じ情報を伝えます。
すると看護師さんからは、口内と皮膚のケアについて指導をして頂きました。
また、付加情報として、時折、左鎖骨周辺に鋭い痛みを感じる事を伝えます。
看護師さんの見立てでは「恐らくリンパ節生検の傷跡が放射線に反応しているのだと思います」との事。
その上で「もし痛みが続くような事があれば、すぐに来院して下さい」との事でした。
放射線腫瘍科での治療は、長かったような、短かったような・・・大変だったような、そうでもなかったような・・・。
副作用も出てはいますんで「楽だった」とは言えないんですが、決して嫌な思いはしなかった3週間でした。
話は変わりますが、放射線腫瘍科の待合室には数冊のノートが置いてあります。
このノートは、放射線治療を受けている患者さん達が手紙のように、あるいは日記のように書き記した物です。
放射線腫瘍科では待ち時間がほとんど無かった事もあり、これまで僕は、このノートをほとんど読んだ事がありませんでした。
もしかすると心のどこかで、放射線治療の内実を知りたくなかったのかも知れません。
今日は、治療の最終日という事もあって、治療の終了後、受付の方に断ってから、30分ほど読んでみる事にしました。
50回とか治療されている方もいらっしゃるんですね・・・。
書いていらしゃるのは、乳がんと前立腺がんの方が多い印象です。
前立腺癌に関しては、外科手術と放射線治療の治療成績に差がない事もあって、最近では放射線治療が主流になりつつあるという話も聞きますね。
尚、僕が読んだ範囲では、悪性リンパ腫の患者の方による記述はありませんでした。
書かれている内容としては、非常に前向きなものが多く「辛い」とか「苦しい」といった感じの記述はほぼ見られません。
また、やはりと言うべきか、放射線腫瘍科のスタッフに対する感謝の気持ちが非常に多く記されていますね。
ノートを読んでいるうちに、オフィスに行かなければならない時間になってしまいました・・・受付の方にお礼を言って、病院を後にします。
以前の記事で、放射線腫瘍科の雰囲気を「陰鬱な感じがする」と書いてしまいましたが、実際はどこよりも温かい診療科でした。
ここは治療を開始すると基本的に毎日来る事になるので、良くも悪くも「仲間意識」が強いのだと思います。
それだけに、新参者に対する「異物感」が強く、それを僕が「陰鬱」と勘違いしてしまったのかも知れません。
放射線治療科の方々に対して非常に失礼な記述をしてしまいました事を反省致しますと共に、深くお詫び申し上げます。
そして、大変お世話になりました。
本当に、ありがとうございました。