無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

皮膚科での診察と「地域医療連携」について思う事

2018年4月9日(月)晴れ。

 

今日は皮膚科の診察です。

本来は3月19日の予定だったのですが、急用が入ってしまった為に予約を変更し、本日の受診となりました。

 

予約を変更する際はS病院の予約センターに電話をするんですが、ここは本当に電話がつながりません。

記録はしていないので確かな事は言えないんですが、恐らく15分くらい受話器を持ったまま待っていたように思います。

僕の場合は病院の近所に住んでいるので、直接行った方が早いかも知れません

 

いくら何でもこんな状態は改善すべきだと思うんですが、急性期病院としては、診療に直接関わらない部分にコストはかけられないんでしょうね・・・。

 

蕁麻疹の症状に関しては、2月26日の状態から特に大きくは変わっておらず、緩やかに改善している感じです。

また、貨幣状湿疹に関しては、処方してもらった軟膏により症状は改善しました。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

今回の診察の結果として、症状の悪化や新たな症状の発生が見られない限り、今後は近隣のクリニック等へ行くように言われます。

いわゆる「地域医療連携」ってやつですね。

 

僕としても、それに対して特に異存はありません。

が、問題は、この診療科の部長でもある僕の担当医が紹介先であるクリニックの医師の事を特に知らない様子だという事です。

 

「僕の症状の場合、どこのクリニックが良いんですか?」と聞いてみたところ「うーん・・・どこでも大丈夫ですよ。お住まいはどちらでしたっけ?」と言われます。

で、この近所だと伝えると、医師はPCのデータベース検索ソフトらしきものに大まかな住所を入力して検索をかけ、表示されたクリニックのリストを示しながら「では、この中でどこがご希望ですか?」と逆に聞いてきました。

 

「患者の希望」と言ってしまえばその通りなのかも知れませんが、こういった紹介の仕方だと「どのクリニックのどの医師にどういう実績があるのか」を知っている訳では(そして恐らくは紹介先の医師とは面識も)ないとしか思えません。

この病院(や、この医師)に限った事ではありませんが、医師が紹介状を書く際に、宛名が「 (医療機関名)『〜先生』御侍史」ではなく、単に「(医療機関名)御侍史」となっている(のしか見た事が無い)事が良い証拠です。

 

確かに、症状は落ち着いている訳ですし、処方されている薬剤の有効性も確認出来ている訳でしょうから、紹介先は「どこでも大丈夫」なのかも知れません。

が、こういった紹介の仕方は、言葉は悪いですが「厄介払い」としか言えず、本来の「地域医療連携」の理念からは大きくかけ離れた行為と言わざるを得ません。

今回の僕の症状や疾病の程度であれば問題にはなりませんが、患者さんによっては人生を左右しかねない問題であり、こういった現状は改善しなければならないと思います。

 

まぁ「慣習・慣例」として特に意識はしていないのかも知れませんが、そもそも宛名に「御侍史」などという脇付を使用している事自体が不遜としか言いようが無く、そういった医師達の高慢な意識や、医療業界全体に根付いている階級的な文化が改善しない限り「地域医療連携」など実現しようもないのかも知れません。

 

話が逸れてしまいましたが、今回の一連の投薬治療により、皮膚に関する症状は落ち着いて来てはいます。

ただ、1ヶ月以上、治療を継続した結果として、症状が完全に無くなっているという訳でもありません。

 

皮膚の症状に関して、今後どういう推移をたどるのかは分かりませんが、最悪の場合、ずっと薬を使い続けないといけないのかも知れません。

まぁ現在のところ、薬の副作用が辛かったりする訳ではないんですが、あまり良い気分ではない事も事実ではありますね・・・。

 

少し話が変わるようですが、悪性リンパ腫の治療を受けた事で、体感的にも、また自分なりに色々と調べた結果としても分かったのは「薬剤等を使用する事で得られる効果は、それと同等程度の副作用と引き換え」なのだという事です。

また、何をもって「同等」とするかの判断基準も難しく、人によっては副作用の影響の方が大きい場合も珍しくはないのではないでしょうか。

 

これらは、もちろん頭では分かっていた事ではあったのですが、今回の一連の治療を通じて、改めて思い知らされました。

 

薬剤や病気の治療に限った事ではありませんが、やはり「錬金術は存在しない」のだと思います。