本格的な鍼治療
2018年5月18日(金)晴れ。
今日もそうなんですが、最近は日中の最高気温が30度近くになる日が続いていて、5月としてはかなり暑いです。
さて今回は、前回の記事から1ヶ月以上後の話です。
その間、ブログに書き残しておきたい事はあまりありませんでした。
僕は気が付いた時に日記とは言えない程度のメモを取っていて、基本的にはそこから抜粋した内容の体裁を整えてブログを書いているのですが、この期間のメモは仕事の事、それも恐らく、他の方にとってはどうでも良い内容ばかりですね・・・。
まぁ、何事も無いのは良い事だって事にしときましょう。
この日の午後、半々休を取って、少し前にお世話になった治療院へ向かいました。
背中から首にかけての痛みは相変わらず続いています。
背中に関しては、妻に時折マッサージをしもらっているんですが、首に関しては「素人が手を出すのは怖い」との事で、とにかく専門家に治療してもらうように言われていますので、こちらの治療院に再び伺う事にしました。
前回伺ったのが3月24日なので、およそ2ヶ月ぶりの通院となりますね。
14時の予約でしたので、治療院の近所にある「うどん甚三」で昼飯を食べてから行く事に(何だか最近うどんばっかり食べてるような気が・・・)。
ここは、都内にある讃岐うどんの有名店「丸香」から独立したお店のようです。
初めて食べてみたんですが、しっかりとした讃岐うどんの技術がベースにありながらも「肉うどん」に特化している、ちょっと変わったうどん屋さんですね。
更に、色々な意味で一般的なイメージの「肉うどん」とも異なっているんですが、これはこれで、なかなか美味しいと思います。
ごちそうさまでした。
食後は治療院へ伺いますが、まずは問診で前回施術後の経過について聞かれます。
色々と話した結果、今回の治療は首のみに集中してもらう事に。
まずは硬くなった部分を揉みほぐして頂くんですが、前回同様、とにかく痛いです。
院長曰く「あまり強くは揉んでいないんですけどね」との事でしたが。
で、一通り揉み終えた後、鍼治療となります。
前回、左脛に鍼を打たれた時とは異なり、今回は電気は使用しません。
また、いわゆる「置き針」ではなく、鍼を刺した後に院長が手で刺激を加えては抜くという行為を繰り返す治療でした。
鍼を刺された瞬間はあまり何も感じないのですが、院長が手を加えると、今まで経験した事のない感覚が身体の中に走ります。
何と言うか、身体のかなり奥の方にある神経に「ズシーン」と重く響くような独特の感じがありますね。
治療を受けながら、鍼を打つと身体に何が起こるのかを院長に聞いてみると「瞬間的には鍼を打った部分の周辺の筋肉が緊張して打撲のような感じになった後、緊張がゆるんで痛みなどの症状が改善する」らしいです。
また、急激な緊張と緩和により「身体がだるくなったり眠くなったりする可能性がありますので、今日は激しい運動や長時間の運転等はなるべく避けるようにしてください」と言われました。
施術後は、首周りが軽くなったと感じます。
帰る際、次回の治療を予約して行こうと思ったのですが、院長が少し長期の旅行に出掛ける為、来週からしばらく休院されるとの事でしたので、6月中旬以降に改めて電話で予約を取る事にしました。
帰宅後、確かに身体がだるく感じます。
また、妻が「首が細くなってる!」「めっちゃ柔らかくなってる!」と驚きます。
鏡で見てみると、確かに首周りはすっきりしていますし、触っても柔らかいですね。
マッサージによるものか鍼によるものなのかは分かりませんが、とにかく、何らかの効果・効用はあったようです。
ただ、眠気はあるのに上手く眠る事が出来ません。
この感じ・・・何だか抗がん剤治療をした日の感じに似てる気がします。
つまり、それだけ治療に対して身体が反応してるって事なんでしょうね、きっと。
皮膚科での診察と「地域医療連携」について思う事
2018年4月9日(月)晴れ。
今日は皮膚科の診察です。
本来は3月19日の予定だったのですが、急用が入ってしまった為に予約を変更し、本日の受診となりました。
予約を変更する際はS病院の予約センターに電話をするんですが、ここは本当に電話がつながりません。
記録はしていないので確かな事は言えないんですが、恐らく15分くらい受話器を持ったまま待っていたように思います。
僕の場合は病院の近所に住んでいるので、直接行った方が早いかも知れません。
いくら何でもこんな状態は改善すべきだと思うんですが、急性期病院としては、診療に直接関わらない部分にコストはかけられないんでしょうね・・・。
蕁麻疹の症状に関しては、2月26日の状態から特に大きくは変わっておらず、緩やかに改善している感じです。
また、貨幣状湿疹に関しては、処方してもらった軟膏により症状は改善しました。
今回の診察の結果として、症状の悪化や新たな症状の発生が見られない限り、今後は近隣のクリニック等へ行くように言われます。
いわゆる「地域医療連携」ってやつですね。
僕としても、それに対して特に異存はありません。
が、問題は、この診療科の部長でもある僕の担当医が紹介先であるクリニックの医師の事を特に知らない様子だという事です。
「僕の症状の場合、どこのクリニックが良いんですか?」と聞いてみたところ「うーん・・・どこでも大丈夫ですよ。お住まいはどちらでしたっけ?」と言われます。
で、この近所だと伝えると、医師はPCのデータベース検索ソフトらしきものに大まかな住所を入力して検索をかけ、表示されたクリニックのリストを示しながら「では、この中でどこがご希望ですか?」と逆に聞いてきました。
「患者の希望」と言ってしまえばその通りなのかも知れませんが、こういった紹介の仕方だと「どのクリニックのどの医師にどういう実績があるのか」を知っている訳では(そして恐らくは紹介先の医師とは面識も)ないとしか思えません。
この病院(や、この医師)に限った事ではありませんが、医師が紹介状を書く際に、宛名が「 (医療機関名)『〜先生』御侍史」ではなく、単に「(医療機関名)御侍史」となっている(のしか見た事が無い)事が良い証拠です。
確かに、症状は落ち着いている訳ですし、処方されている薬剤の有効性も確認出来ている訳でしょうから、紹介先は「どこでも大丈夫」なのかも知れません。
が、こういった紹介の仕方は、言葉は悪いですが「厄介払い」としか言えず、本来の「地域医療連携」の理念からは大きくかけ離れた行為と言わざるを得ません。
今回の僕の症状や疾病の程度であれば問題にはなりませんが、患者さんによっては人生を左右しかねない問題であり、こういった現状は改善しなければならないと思います。
まぁ「慣習・慣例」として特に意識はしていないのかも知れませんが、そもそも宛名に「御侍史」などという脇付を使用している事自体が不遜としか言いようが無く、そういった医師達の高慢な意識や、医療業界全体に根付いている階級的な文化が改善しない限り「地域医療連携」など実現しようもないのかも知れません。
話が逸れてしまいましたが、今回の一連の投薬治療により、皮膚に関する症状は落ち着いて来てはいます。
ただ、1ヶ月以上、治療を継続した結果として、症状が完全に無くなっているという訳でもありません。
皮膚の症状に関して、今後どういう推移をたどるのかは分かりませんが、最悪の場合、ずっと薬を使い続けないといけないのかも知れません。
まぁ現在のところ、薬の副作用が辛かったりする訳ではないんですが、あまり良い気分ではない事も事実ではありますね・・・。
少し話が変わるようですが、悪性リンパ腫の治療を受けた事で、体感的にも、また自分なりに色々と調べた結果としても分かったのは「薬剤等を使用する事で得られる効果は、それと同等程度の副作用と引き換え」なのだという事です。
また、何をもって「同等」とするかの判断基準も難しく、人によっては副作用の影響の方が大きい場合も珍しくはないのではないでしょうか。
これらは、もちろん頭では分かっていた事ではあったのですが、今回の一連の治療を通じて、改めて思い知らされました。
薬剤や病気の治療に限った事ではありませんが、やはり「錬金術は存在しない」のだと思います。
兄の前立腺がんと福岡滞在後半の話
「ところでさ、実は俺、前立腺がんなんだよ」
予想もしていなかった兄の言葉に、一瞬、事態を理解する事が出来ませんでした。
・・・・・え?・・・・兄貴が、前立腺がん?・・・・・。
祖母と父ががんになった事をきっかけとして、僕はがんの事を割と詳しく勉強するようになりました。
また言うまでもなく、自分が悪性リンパ腫に罹患した事もあり、様々ながんに関する最新の情報についても幅広く収集してる方だと思います。
で、僕の認識では、基本的に前立腺がんは比較的進行が遅く、初期の段階で発見する事が出来れば大事には至りません。
「それで・・・病状はどうなの?」
兄の話によれば、病状としてはかなり初期の段階で、慌てて治療をする必要は無い状態であるようです。
したがって、現在は経過観察中なのだとか。
患部の状態にもよりますが、初期段階の前立腺がんの場合、治療を行なうとすれば小線源治療等の放射線治療が第一の選択肢となりそうです。
どのような治療方針になっているのかを兄に聞いてみたところ、やはり小線源治療が検討されているようで、前立腺がんの小線源治療で多くの実績がある三重大学病院で診てもらっているとの事でした。
兄から色々と話を聞いた上での結論としては、それほど深刻な状況ではなさそうなので少し安心しました。
が、まさか兄までもが病気の事を伏せていた事は知る由もなく、本当に驚きましたね。
確認はしませんでしたが、きっと兄も僕と同様に「治療がひと段落するか、死ぬ事が確定してから話そう」と思っていたのではないでしょうか。
それにしても、今日は病気の話はそこそこにして、甥っ子二人の進学祝いを中心にするつもりだったんですが・・・何だか彼らには申し訳ない感じになってしまいました。
二人には、どこかでまた改めてお祝いをしたいと思います。
次の日は墓参りへ向かいました。
お墓は福岡の中心部から少し離れた小高い山の上の霊園にあるのですが、何と言うか、とても雰囲気が良く、ここに来るといつも何故だか穏やかな気分になります。
その為、言葉が適切かどうかは分かりませんが、僕も妻も(そして恐らく娘も)非常に気に入っている場所です。
いつもは12月に来ているので気が付きませんでしたが、この時期は桜もたくさん咲いているんですね・・・桜の花が大好きな娘は、とても嬉しそうにしています。
その光景を見ていると、親に孫を見せてあげられなかった事が本当に悔やまれました。
特に母親は、僕が子供の頃からずっと「女の子が欲しかった」と言っていましたしね。
また来年来ます。
今度は久しぶりに父の命日辺りにしてみようかな。
墓参りからホテルへ戻った後、少し休んでから夕食へ向かいました。
今日のお店は「河太郎」です。
前日の「吉塚うなぎ屋」に続き、こちらも地元の超有名店で、イカの活き造りを名物としています。
実は前回、福岡に来た際、娘はイカの活き造りを非常に気に入り、それ以来「福岡に行ったら、またイカさん食べるんだー」と言っていました。
ので、一応イカの活き造りの「元祖」という事になっている「河太郎」には行っておくべきだろうと思い、予約をしていた訳です。
「河太郎」には生簀があり、その周りを囲む席がありますので、そちらの席に案内してもらいました。
生簀で泳ぐイカを見て娘は大興奮、出て来た活き造りに触って大興奮、食べて大興奮と、ちょっとしたイカ祭り状態です。
いや、ここまで楽しんでもらえると、連れて来た甲斐があるってもんですね。
ところで、妻はイカやタコといった頭足類にアレルギーがあり、普段は食べる事はありません。
が、活き造りの透明な刺身と、それを美味しそうに食べる娘や僕の様子を見て、妻が思わず「食べてみたい」と言い出しました。
恐る恐る、一切れ食べてみたところ・・・・・新鮮なせいでしょうか、アレルギー反応は出ませんね。
生まれて初めてイカの活き造りを食べた妻は「イカのお刺身って、こんな味なの?」と非常に感動している様子。
勢いづいた妻は、後作りのゲソの天婦羅も一本だけ食べてみたんですが、それでも痒くなったりはせず、こちらも非常に美味しかったとの事。
もしかすると妻の場合、新鮮な物を少量食べる程度ならアレルギーは出ないのかも知れませんね。
妻は他にもゴマ鯖やおきゅうと、がめ煮といったお気に入りの郷土料理を食べる事が出来て大満足だったようです。
夕食後は散歩がてら、中洲の屋台街へ。
月曜の夜でしたが、割と賑わっており、美味しそうな屋台には待ちが出ています。
軽く串焼きでもつまむつもりだったんですが、待ってまで食べるようなものでもありませんので、今日のところは散歩だけにしておきましょう。
でも、気候が良くて、とても気持ちの良いお散歩でした。
さて、翌日は東京へ戻る日です。
飛行機は3時頃の便でしたので、昼食にうどんを食べてから帰る事にしました。
実は昨日の昼食も有名店の「うどん平」で食べたのですが、妻に「美味しい博多うどんのお店って他にもあるの?」と聞かれましたので、昔から評判の良い「葉隠うどん」に行ってみる事に。
ここは「うどん平」から独立したお店なのですが、僕もこれまで来た事はありません。
定番の「ごぼ天うどん」を食べてみましたが、うん、かなり美味しいですね。
妻の強い要望により、近年は福岡に来ると必ず「うどん平」には伺っているのですが、個人的には「葉隠うどん」の方が好きかも知れません。
是非、また来たいと思います。
今回の福岡滞在では、ブログに書いていない事も含めて本当に盛り沢山の出来事があり、何だかとても疲れました。
治療による体力の衰えもあるのだとは思いますが、やはり兄の病気を知った事による精神的な負荷も大きかったのではないかと思います。
兄から話を聞いた感じでは恐らく大丈夫だとは思うのですが、とにかく大事に至らない事を祈るばかりですね・・・。
墓参りと病気の報告の為に福岡へ
2018年3月25日(日)晴れ。
今日から2泊3日の旅程で福岡へと向かいます。
前回の記事に書いた通り、前日まで娘が体調を崩していました。
今朝の娘の状態次第では福岡行きは中止するつもりでいたんですが、何とか咳は止まったようで、熱もありません。
食欲もあるようですし、本人に聞いても「大丈夫」との事ですので、当初の予定通り出発する事にしました。
ところで、僕の両親は既に他界しています。
実家の家族としては他に兄がおり、福岡に本社がある会社に就職してはいるんですが、転勤族である為、常に福岡に住んでいるという訳でもありません。
したがって、僕にとっては最早「帰省」という感じではないのですが、我が家では例年12月に墓参りを兼ねて福岡へ行く事が慣例となっています。
普通は「帰省」というと、お盆の時期になると思うのですが、仕事の性質上、僕の会社には「お盆休み」や「ゴールデンウィーク」といった長期休業は(年末年始を除いて)ありません。
また、兄の仕事も同様なので、仮に兄が福岡に住んでいる時期だったとしても、わざわざ混雑するお盆の時期に福岡に行く意味合いは薄い訳です。
そこで、父や母の命日辺りに墓参りを兼ねて行くのが良いかなとは思うのですが、父の命日は5月で、母の命日は12月です。
本当は年に2回行くべきなんでしょうが、なかなかそういう訳にも行きません。
で、唐突なようですが、妻は福岡の事が大好きです。
妻曰く「土地の雰囲気とか人の感じ」も非常に気に入っているそうなのですが、何と言っても食べ物が大好きで、中でも海産物、特に鯖の刺身や、それを胡麻醤油ダレに和えた「ゴマサバ」には目がありません。
そういった要素もあり、特段の事情が無い限り、我が家では福岡に行くのは美味しい海産物が比較的多い12月の方を選択しているという訳です。
ただ昨年の12月は、悪性リンパ腫の治療中だった為、福岡行きは中止していました。
が、治療が終わって一段落つきましたので、遅ればせながらの墓参りと、ここ数年は福岡に住んでいる兄に病気の事を報告する為、また甥っ子(兄の息子)2人が、それぞれ大学と高校へ進学が決まった事のお祝いもありましたので、かなりイレギュラーではありますが、この時期の福岡行きとなった訳です。
当日、羽田空港までは車で行ったのですが、到着してみると、何と駐車場が満車です。
駐車待ちの列も相当長く、これは待っていても出発時刻までに空きそうにありません。
仕方が無いので近隣の駐車場に駐めようかと思ったのですが、過去に使った事は無いものの、数年前に新設された国際線のターミナルにも駐車場がある事を思い出し、行ってみる事に。
すると、数台の空きがあり、何とか無事に駐車する事ができました。
国内線のターミナルまでは連絡バスで移動しなければならない為、若干不便ではありますが、近隣の駐車場に駐めるよりは遥かにマシです。
春休みに突入していた事も関係していたんでしょうか・・・例年、この時期に羽田を利用する事は無かったので事情は知りませんでしたが、完全にナメてました。
ただ、ここ数年、羽田の利用者数は増え続けているようですし、今後は駐車場の予約が必須なのかも知れませんね。
さて、福岡空港へ到着し、タクシーでホテルへと向かいます。
その途中「かろのうろん」に行列が出来ているのを見て驚きました。
「かろのうろん」とは、中洲の辺りにある老舗(明治15年創業)のうどん屋さんです。
まぁ、決して美味しくないという訳ではないんですが、何と言うか、個人的には並んでまで食べるような店では無いと思っています(お気を悪くされる方がいらっしゃったら申し訳ありません)。
事実としても、僕は生まれてこのかた、この店に行列が出来ているのを見た事がありませんでした。
乗っていたタクシーの運転手さんに「いつからこんな事になってるんですか?」と聞いてみたところ「3〜4年前からですかねぇ」との事。
僕が「福岡出身者としては『かろのうろん』に並ぶってのは、正直、理解し難いんですが」と言うと、運転手さんも「何だか最近、急に博多のうどんの人気が出たみたいで、観光客の方が増えてますねぇ」と苦笑されてました。
うーん、やっぱり、タモリさんや博多華丸・大吉さんがメディアで「博多うどん」の事に言及した影響なんでしょうかね・・・。
個人的な経験としては、妻を初めて福岡に連れて来た時、僕が何気なく博多のうどんの事を教えて食べに連れて行って以来、妻は博多うどんの大ファンになってしまったという事もありましたので、まぁ、それなりに人気が出る要素はあるのだとは思いますが。
そんな事もありつつ、昼過ぎにホテルへ到着。
まだチェックイン出来る時間ではありませんので、フロントに荷物を預け、コンシェルジュの方におすすめのランチを聞いてみます。
「お嫌いでなければ、博多ラーメンなどはいかがですか?」と言われましたので、おすすめの店を教えてもらいました。
そのお店はホテルの近隣にあり、行ってみたところ、割と人気のあるお店のようで、少し長目の行列が出来ています。
妻に「並んでるけど、どうする?」と聞いてみると「他にあてもないし、博多ラーメンなら回転も早いだろうから、並んでも良いよ」と言うので、列に加わりました。
で、ならんでいる間に、この店は東京にも支店がある事が判明。
別に良いんですが、どうせなら東京では食べられないお店の方が良かったですね・・・まぁでも、変に全国を意識したり奇をてらったりはしていないスタンダードなタイプの博多ラーメンで、味自体は悪く無かったので良かったですが。
食事を終え、少し買い物などをしながら時間を潰し、チェックイン。
少し部屋で休んだ後、兄一家と会食する事になっている、中洲の「吉塚うなぎ屋」へと向かいました。
ここは地元では非常に知られた鰻料理の有名店で、久しぶり(恐らく30年ぶりくらい)に食べましたが、相変わらず本当に美味しいです。
ただ、お店の方によると、ここ数年は深刻な鰻の不漁が続いており、お客さん一人当たりに提供する鰻の量を絞らざるを得ない状況が続いているのだとか。
うなぎの完全養殖も一応は成功しているようですが、まだ商用化出来る段階には到達していないようですので、しばらくはこういう状態が続くんでしょうね・・・。
それはそうと、実は僕は悪性リンパ腫の事を兄には全く話していませんでした。
ので、これまでの経緯を話したところ、さすがに兄一家は全員、驚いた様子でした。
が、その話を一しきり終えた後、おもむろに兄が話を始めます。
「そうか。色々、大変だったな・・・ところでさ、実は俺、前立腺がんなんだよ」
・・・・・続く。
初めての鍼
2018年3月24日(土)晴れ。
数日前から娘の体調があまり良くありません。
ずっと咳が続いてはいたんですが、あまりひどくは無かったので様子を見ていたところ、今日は明らかに悪化しています。
午前中に小児科に行き、痰切り(カルボシステインの液剤)を処方してもらいました。
実は、明日から3日間、福岡に行く予定なのですが、仮に病状が重篤化するようだと、残念ならがキャンセルしなければなりません。
さて、どうなるでしょうか。
僕はと言えば、背中から肩にかけて、特に肩甲骨辺りの痛みがひどい状態です。
僕は元々、肩こりや腰痛などとは無縁の体質だったのですが、以前の記事にも書いた通り、昨年末辺りから身体に変調が見られます。
これが抗がん剤治療の影響によるものか、加齢によるものなのかは分かりません。
まぁ、恐らく両方の影響なんだとは思いますが。
抗がん剤治を療開始してから、妻に時折マッサージをしてもらっているのですが、妻によれば「ちょっともう素人には手に負えないレベル」と言う状況です。
とは言え、どこに行けば良いものかと悩んでいたんですが、昨年、小田原へ旅行に行った際にホテルの客室に置いてあった雑誌に載っていた治療院の事を思い出しました。
その時は、妻が腰痛に悩まされており「ここ良さそうじゃない?」と話していたんですが、まさか自分が行く羽目になるとは。
記事を読んだ記憶を頼りにネットで少し探すと、その治療院は見つかりました。
電話をしてみると、この後1コマだけ空いているというので、早速予約。
支度を整え、車で向かいます。
ここは自費診療のみの治療院で、マンションの一室にひっそりと存在します。
受付を済ませると、まずは問診で最近の身体の状況を色々と聞かれます。
問診を終えると、治療台の上で横になるように促され、身体の各部の可動状況や張りの状態、痛みの出方等を確認。
しばらくして出た結論としては「首周りが全くダメ」なのだとか。
「背中の状態が悪い為に首の状態も悪くなるという訳ではないんですか?」と聞いてみたところ
「それはそうなんですが、現状としては背中よりも首周りの方がはるかに状態が悪いので、まずは首周りの状態を改善してから背中の治療をした方が症状の改善が早いと思います」との事。
残りの時間で首周りのマッサージを受けますが、かなり痛いですね・・・。
が、施術後は驚くほど楽になっている事に気付きます。
また、問診時に「過去の怪我の影響で左足首が曲がらない」という事を伝えていたのですが、首周りのマッサージと同時に「鍼を打ちますね」と言われて左足脛の外側に鍼を打たれ、電気を流されました。
低周波(?)なんですかね、鍼を打たれた辺りがビクビクと痙攣します。
実は、僕は鍼を打たれるのは初めてです。
「鍼を打つ」と言われた際「あ、いや、ちょっと心の準備とか、痛かったりしないのかなとか」などと心の中で思っているうちにトン!と打たれてしまったんですが、結論から言うと、全くと言って良いほど痛くなかったですね。
院長によれば「首周りにも鍼を打った方が早く治るとは思いますよ」と言われますが、その一方、滅多やたらに鍼を打つのは勧めないのだそうです。
尚、僕は押される所が全て痛かったんですが、ひどい人になると押されても痛く無い(つまり神経がまともに機能しないほど圧迫されている状態である)そうで、僕の症状の悪性度は「中程度」との事でした。
治療終了後「継続して来院されますか?」という、トーンとして非常に誠実な感じの聞かれ方をされましたので、僕としても正直に「こういう治療は初めて受けましたので、身体の変化を確認してから判断したいと思います」と伝えました。
帰宅後、ほどなくすると強烈に眠くなり、すぐに寝てしまいました。
これは施術中に言われていた「交感神経の緊張を取った」からなんでしょうか。
目が覚めて時計を見ると、眠っていたのは1時間強だったんですが、かなり深く眠ったようで、非常にスッキリとした目覚めでした。
最近はあまり睡眠の質が良くなかったので、こういう感じは久し振りですね。
今回の治療院の評価は、現時点では決めかねます。
ただ、症状が異なるので単純比較は出来ないとは言え、ぎっくり腰の治療の際に通った整骨院よりは明らかに身体の状態に改善が見られます。
また、表現が適切かどうかは分かりませんが「商売っ気が無い」感じだったのも好感が持てましたし、恐らく、またお世話になるんじゃないかなという予感はしますね。
妻の誕生日(厳密には翌日)の話
2018年3月11日(日)晴れ。
今日は朝起きてから鼻水がずっと出ていて、全く止まる気配がありません。
とは言え、熱など他の症状がある訳ではありませんので、病院へは行かずに市販薬を飲んで様子を見る事にします。
僕は花粉症持ちではないんですが、妻が「絶対、今年から花粉症になったんだよ」としきりに言うので、初めてアレルギー性鼻炎の薬(アレジオン)を買ってみる事に。
半信半疑で飲んでみましたが、予想通りと言うべきか、全く効きませんね・・・。
さて、どうしたものかと悩んでいたところ、今度は娘が「気持ち悪い」と言って泣き出しました。
実はこの数日、娘は時折「気持ち悪い」と言う事があったのですが、特に体調に大きな変化がある訳ではなかったので、様子を見ていました。
が、泣いたのは初めてでしたので、さすがに娘の方は病院で診てもらう事にします。
土日の救急は相当待たされる事を覚悟していたんですが、何と幸運な事に、受付を済ませて10分で診察室へ呼ばれました。
しかも、いつも診てもらっている小児科の先生が当直という幸運。
こんな事もあるんですね。
診察の結果、とりあえず胃腸薬と吐き気止めを飲んで様子を見るように言われます。
僕の見立てでは便秘が原因じゃないかと思うんですが、さて、処方された薬で改善するでしょうか。
その後、いつものスーパーへ買い物に出掛けます。
が、買い物の最中も鼻水がひどく、たまらずスーパー内の薬局コーナーで風邪薬(ベンザブロック)を買って、その場で飲みました。
持っていたポケットティッシュもすぐに使い切ってしまったので、ティッシュもレジを通してすぐに使うという有様。
いや、これは本当にひどい状態です。
早々に買い物を切り上げ、やっぱり救急に行こうと思ったのですが、帰宅した頃に鼻水が止まって来ました。
「アレジオン」が全く効かずに「ベンザブロック」が効く訳ですから、やはり花粉症ではなかったと言う事なんでしょうね。
兎にも角にも、救急へは行かずに済みそうです。
帰宅してしばらくすると、娘のうんちが4日ぶりに出ました。
その結果なのか、処方された薬が効いたのかどうかはわかりませんが、それから少しすると気持ち悪さは無くなったようです。
それでは(唐突ですが)約束の焼き鳥に連れて行きましょうかね・・・。
実は、前日は妻の誕生日で、娘は数日前から「お母さんの誕生日には美味しい焼き鳥を食べてお祝いしたい」と言っていました。
が、気持ちが悪い状態では外食は出来ませんので「気持ち悪いのが治ったらね」と言っていたんですが、症状が改善した事により、娘は「治ったから焼き鳥に行きたい」と。
まぁ、約束ですからね・・・少し考えて、銀座の「鳥よし」へ行く事にします。
人気店ではあるものの、まだ早い時間(17時)だったので特に予約や確認の電話はせずに行ったんですが、あいにく今日は全て予約で埋まっているとの事。
が、2階にある姉妹店の「宮新」であれば席が取れるとの事なので、そちらへ案内してもらいました。
こちらには初めて伺いましたが、個室に案内してもらった事もあり、子連れだと「宮新」の方が良いかも知れませんね。
味の方も「鳥よし」の姉妹店だけあって美味しく、娘も沢山食べています。
気持ち悪さから、娘はここ数日あまり食欲が無かったんですが、いつもの調子が戻って来たようでホッとしました。
妻も非常に気に入ったようですし、良かったです。
食事の後、資生堂パーラーに寄ってケーキを買って帰ろうかと思ったんですが、行ってみると売り切れが多かったので、松屋銀座へ向かいました。
地下の洋菓子ゾーンで迷いに迷っていた妻と娘でしたが、最終的に「アンリ・シャルパンティエ」のザッハトルテを選択。
娘は生クリームが苦手なので、ちょっと意外な選択でしたが、帰宅して食べてみたところ、生クリーム以外は非常に美味しかったようです。
もしかすると、これからは「ザッハトルテ、生クリーム抜きで」とか、牛丼屋みたいな注文をするようになるかも知れませんね。
ケーキを食べた後は、プレゼントに買ってあった「ヘアビューロン」を渡します。
僕としては「非常に胡散臭い」と思っているヘアアイロンなのですが、かねてから妻が非常に欲しがっていた製品であった為、物凄く喜んでいました。
まぁ、こういう美容系の製品って、使っている人の自己満足みたいな所もあるんでしょうし、そこも含めた価値を勘案しないといけないんでしょうけど・・・やっぱり僕としては、釈然としませんね。
皮膚科の受診と新たな症状(貨幣状湿疹)の発生
2018年2月15日(木)晴れ。
今日は2月7日の血液内科の診察時に予約をしてもらった皮膚科の受診日です。
受付票に記載されている医師の名前を見ると、以前に診てもらった方とは違いますね。
皮膚科の受付で待っている間に壁に掲示されている医師名を確認すると、今回の僕の担当医は皮膚科の部長のようです。
前回の皮膚科の受診も血液内科経由だったのですが、今回は主担当医が意図的に担当医を変更したのでしょうか?
診察室に入ると、若い女性の医師で驚きました。
が、その方の名札を見ると、当然と言えば当然ですが、受付表に記載されている医師の名前ではありません。
突然、担当医が変更になったんでしょうか?
やや疑問に思いながらも、とりあえず問診で、左頬から鎖骨辺りにかけての痒みが一日中続く事を伝えます。
この症状は、放射線が照射された部分の汗腺の働きが低下した事による皮膚の乾燥が原因だと思われます。
また、蕁麻疹のような物が、昼は肩から腕にかけて、その後は背中から腰、夜になってくると臀部から大腿部にかけて発生する事を伝えました。
一通りの診察が終了すると、女性の医師は「少々お待ち下さい」と言って診察室の奥の部屋へと消えて行きます。
そして、しばらく後に本来の担当医と一緒に戻って来ました。
なるほど、そういう事でしたか。
担当医は、女性の医師が作成したカルテを見ながら改めて診察を行ない、カルテを書き換えて行きます。
女性の医師は、その様子を熱心に見つつ、時折ノートにメモを取っていますね。
僕の症例が珍しかったりするんでしょうか、どうやら女性の医師の勉強の場になっているようです。
いや、別に構わないんですが、一応、僕にとっては二度手間でもありますし、一言、断りがあっても良いんじゃないかなぁとは思うんですが・・・まぁ、お役に立てて何よりなんですけどね。
診察の結果、当面の所、放射線照射部への対処用にヒルドイド、蕁麻疹に対しては抗アレルギー薬(ビラノア錠)を処方するので、それで様子を見るように言われます。
抗アレルギー薬が処方されたのはちょっと意外でしたが、担当医によれば、抗がん剤治療後に蕁麻疹が出るようになった症例などに対しても有効なのだそうです。
また、痒み止めとしてレスタミンコーワクリームを処方されました。
この日の夜も、帰宅した頃、臀部の辺りに蕁麻疹が出ました。
今日の診察で「今度、蕁麻疹の症状が出たら写真を撮っておいて下さい」と言われていましたので、妻に患部を撮影してもらいます。
いい歳したおっさんがズボンを下ろしてお尻の写真を撮られるって、何だかマヌケな感じがしちゃいましたが。
また、処方された痒み止めを患部に塗ってみたところ、非常に良く効き、痒みが割とすぐに治まりました。
夜中に痒みで目が覚めて眠れなくなる事もありますので、これはありがたいですね。
また、昼間も痒みが出る事が度々ありますので、とりあえず仕事用のバッグに入れておきましょう。
続く2月26日の診察時には、前回いた女性の医師は同席しませんでした。
この日の段階で、蕁麻疹の症状は割と改善して来ています。
前回処方してもらった薬が効いているのかも知れません。
蕁麻疹が発症した時に撮影しておいた写真を担当医に何枚か見せましたが、特に問題は無いようです。
また、新たに貨幣状湿疹と思われる症状が3箇所(両足首と右肩の辺り)に発生しており、割と強い痒みがある事を伝えます。
ただ、担当医によれば、これに関しても特に重篤な症状では無いとの事。
今回の診察の結果としては、とりあえず現在の薬を継続しつつ、貨幣状湿疹に対しては、新たにステロイド剤(メサデルム軟膏)とヒルドイドを混合した軟膏を処方してもらい、様子を見る事になりました。
次回は3週間後(3月19日)に診察予定です。
それにしても、抗がん剤治療終了後4ヶ月以上、放射線治療終了後2ヶ月以上も経ってから新たな症状が出て来たのは意外でした。
まぁ、命と引き換えの治療だった訳ですから、それだけ身体に負担がかかったのも当然の事なんでしょうが、今後もまだまだ何か出て来たりするんでしょうかね・・・。