無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

抗がん剤治療その② ABVD療法1クール目後半

2017年6月30日(金)曇り。

今日は2回目の抗がん剤治療です。

 

以前の記事「病期確定までの経緯その③」で書いた通り、抗がん剤治療は2クール、計4回を予定しています。

尚、今日を含めて、残り3回は「オンコロジーセンター」という場所への通院にて治療を行なう予定です。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

初めてオンコロジーセンターの受付に行きましたが、結構な数の患者さんが居ますね。

もしかしたら金曜は患者さんが多いのかも知れません。

 

しかし、オンコロジーセンターに居る患者さん達の印象は、何と言うか、一昔前の「がん患者のイメージ」ではないですね。

僕の父親なんかと比べると、随分、印象が違います。

近年、抗がん剤治療は随分と進歩しているようですが、やはり、その成果なんでしょうか。

 

ただ、脱毛の対策は昔から有効打が無いようで、確かに、その部分(見え方)は昔から変わりませんね。

上手く言えませんが、抜け方と言うか、生え方と言うかが、独特な感じです。

 

受付を済ませ、しばらく待っていると名前を呼ばれ、部屋へと案内されます。

案内された部屋には、カーテンで仕切られたリクライニングシートが10脚ほど並んでいます。

 

「お好きな席へどうぞ」と言われるので、空いている席に座って待って待ちます。

ほどなくして看護師さんがやって来て、まずは点滴用のラインを取り、そのまま採血。

採血を終えると、一旦、オンコロジーセンターを出て、血液内科へ行くように言われます。

 

血液内科の受付では

「血液検査の結果が出てからの診察になりますので、1時間ほどお待ち下さい」

と言われ、おとなしく待つ事に。

 

1時間ほど経った頃、名前を呼ばれ、診察室へ入ります。

主担当医からは、血液検査の結果に問題は無い為、予定通り抗がん剤治療を行なう旨を告げられます。

 

その他には特に診察等も無く、再びオンコロジーセンターへ。

待合でしばらく待っていると、再度、先程の部屋へと案内されます。

 

さて、いよいよ治療開始です。 

まずは制吐剤(イメンドカプセル)を飲み、効果が出るまで1時間ほど待ちます。

 

リクライニングチェアの脇には小さなテレビが置いてあります。

事前に貰っていた、外来での抗がん剤治療の案内書に

「テレビを見る際はイヤホンを使用して下さい」

との記述がありましたので、僕も一応、イヤホンを持って来ています。

 

暇なので、とりあえずイヤホンを繋ぎ、テレビを眺めながら待つ事に。

 

1時間後、ようやく点滴開始。

薬剤滴下の順番は、入院して治療を行なった1回目と同じで、以下の通りです。

 

1:制吐剤「デカドロン注射液(13.2mg)」及び「アロキシ静注(0.75mg)」

2:抗がん剤「アドリアシン注用(ドキソルビシン塩酸塩/43mg)」

3:抗がん剤「ブレオ注射用(ブレオマイシン塩酸塩/17mg)」

4:抗がん剤「エクザール注射用(ビンプラスチン硫酸塩/10mg)」

5:抗がん剤「ダカルバジン注用(ダカルバジン/650mg)」

 

点滴は順調に進みますが、ダカルバジンの滴下を始める時点で、時間は午後2時。

さすがに、お腹が減って来ました。

 

前述の案内書に「オンコロジーセンター内での飲食可」と書かれていた理由が分かりました。

次からは、お弁当を持って来るべきですね。

 

さて、ダカルバジンが終われば治療は終了ですが、滴下を始めて10分ほど経った頃、異変が発生。

 

何か・・・腕が・・・痛い・・・・・?

もしかして、これが噂の「血管痛」でしょうか???

 

初回の治療時、特に何も感じなかったので完全に油断してましたが、明らかに腕、と言うか、ルートを取っている血管の先が痛いです。

痛みは地味に強く、少し脂汗が滲んで来ました。

 

しばらくすると、看護師さんが様子を見に来ましたので、血管が痛い旨を伝えます。

すると、看護師さんは、温かいカイロのような物が入った、腕に巻く袋のような物を持って来てくれました。

 

「大丈夫ですか?温めると、少し痛みが和らぐようなんですが・・・」

 

うーん・・・正直・・・あまり和らぎませんね・・・・・。

 

輸液バッグを見ると、あと少しで滴下が終わりそうです。

とにかく、ここは耐えるしかありません。

 

程なくして、ダカルバジンの滴下が終了。

その後、看護師さんが、少し多目に生理食塩水を流してくれます。

これは、確かに少し楽になる感じがして、助かりました。

 

それにしても、血管痛が出た事には驚くと共に参りました。

そして、この血管には、この後も、しばらく悩まされ続ける事になろうとは、思いもよりませんでした・・・。