無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

娘の誕生日(厳密には1日前)

2017年7月2日(日)晴れ。

今日は本当に暑いです。

 

明日、娘は4歳の誕生日を迎えます。

 

義父は、例によって泊まりがけで来る気満々だったらしいのですが、今回は僕の病気の状況もあり、妻が断固として拒否。

楽しみにされてたでしょうに、大変申し訳ありません。

 

誕生日と言えばケーキが必須アイテムだと思いますが、何故か娘はケーキがあまり好きではありません。

どうも生クリームが苦手なようですが、実際のところは分かりません。

 

とりあえず「今回はアイスケーキにするのが良いのではないか」という妻の提案もあり、色々と調べた結果、表参道まで買い出しに出かけます。

 

買って来たアイスケーキは、なかなかに美味しそう。

娘も気に入ってくれれば良いのですが。

 

また、毎年恒例の誕生日用のバルーンも届いたので、早速開梱。

バルーンを見た娘は、大変ご機嫌なご様子。

 

昨年までは、バルーンを見ても対して反応が無かったのですが、3歳と4歳では、割と認知に差があるんですかね。

 

今日の晩御飯は、僕がバックリブを調理する事にします。

 

娘が骨付きの肉が大好物だと言う事もあり、近年、我が家では記念日にラムチョップを食べる事が恒例になっているのですが、今回はバックリブを選択しました。

 

余談になりますが、僕は割と料理が得意です。

 

母親が家で仕事をしていた事もありますが、子供の頃から料理全般の「合理性」に興味

があった事もあり、中学生の頃から、土日は僕が昼食を作っていました。

また、上京してから、一人暮らしが長かった事もあり、自然と料理の腕は磨かれて行きました。

 

これは妻から聞いた事ですが、本来は結婚願望が無いに等しかった妻は、僕の料理に胃袋を掴まれたらしく、それが僕と結婚する大きな要因であったようです。

とは言え、結婚後は、基本的には料理は妻にお願いしているんですが。

 

僕と出会って以来、妻も料理に関して興味が出たようだったので、基本的な調理技術はほぼ全て教え込みました。

ただ、その後は妻が独力で腕を磨いて行き、現在では僕よりも上手くなった料理も多いですね。

 

日々のご飯が美味しいというのは、本当に有難い事で、その点でも、妻には本当に感謝しています。

 

さて、僕がバックリブやスペアリブを調理する際は、基本的にはフライパンで焼いて、ソースを絡めて終わりなのですが、今回は、ちょっとした事情があって、少し煮てみる事にします。

 

今回の手順とレシピとしては、以下の通りです。

 

1.まずバックリブには1cm程度の間隔で切り込みを入れ、常温に戻します。

2.直前に塩・こしょうを振り、フライパンで全体に焦げ目が付く程度に焼きます。

※焼いた結果「脂が出過ぎている」と感じた場合は、キッチンペーパー等で脂を取り除いて下さい。

3.スペアリブがひたひたになる程度に、お湯とお酒(10対1程度の比率)を加え、中火(沸騰しない程度)で30分程度、アクを取りながら煮ます。

4.タレ(醤油1:酒1:みりん0.2:砂糖0.1:白だし0.2:オイスターソース0.1)と、にんにくと生姜のすりおろし(適宜)を加えます。

5.煮汁が少なくなって来たら、火を調節して、焦げないように気をつけながら、とろみが出る程度まで煮汁を煮からめて完成です。

 

ちなみに、我が家のレシピは、基本的に「甘味」を必要最低限しか付けません。

味付けの方向性を含め、我が家の料理に関する基本的な調理方法の導入を行なった僕の好みなので仕方が無い部分があるのですが、良いのか悪いのかは別にして、妻も娘も、すっかり、そういうレシピを好むようになってしまいましたね。

 

尚、今回の料理は、妻と娘には大変好評だったので、まぁ良かったのですが、僕としては、大いに改善の余地があると感じました。

一番の問題は、肉の旨味が、ほぼ煮汁側に流れ出てしまっている点ですね。

 

まあ、そうなる事が、ほぼ分かっていたので、これまでは、この調理法を選択していなかった訳ですが。

 

「肉の柔らかさを求めるのであれば仕方が無い」と言われれば、その通りなんでしょうが、出来れば何とかしたい問題です。

一応、既にアイデアはあるので、今度、試してみたいと思います。

 

食後は、アイスケーキにロウソクを立て「ハッピーバースデートゥーユー」を歌いながら、娘の誕生日を祝います。

妻の目論見通り、アイスケーキは「美味しい」と言いながら、良く食べますね。

 

それにしても、久し振りに満面の笑みを浮かべている娘の様子を見ていると、こっちまで本当に幸せになります。

 

実は、僕が悪性リンパ腫になって以来、娘の顔から「満面の笑み」が失われつつあると感じています。

この事実は、僕や妻にとって相当にキツく、プレッシャーを感じずにはいられません。

 

とにかく、まずは僕が全力で病気を治さなければなりませんね。

頑張ります。