経営者の人間性(そして高級車に乗る人々について)①
今日は、ちょっと毛色の違うお話です。
僕が読者として購読させて頂いている
というブログがあります。
RiNさんの記事は本当に興味深く、いつも楽しく読ませて頂いているんですが、先日、少し気になる記事を拝読しました。
具体的には、この記事です。
過去の記事「抜歯からの」でも触れましたが、実は僕は経営者の端くれです。
このRiNさんの記事には少し思う所がありましたので、RiNさんにご承諾を頂いた上で「一経営者の視点」から、今回の一連の記事を書かせて頂く事にしました。
少し話は逸れますが、僕は自分の事を、比較的穏やかな性格をした人間だと思っています。
が、それでもRiNさんのブログにあるような車を見かけると、破壊してやりたい衝動に駆られますね。
実際は、なかなかそういう訳にも行かないのが歯がゆいところですが。
こういう記事も連想し、非常に腹立たしいです。
話を戻します。
本テーマは①〜③で構成されます。
前提として、①では「経営者」の中でも、まずは「(主に中小企業の)オーナー社長」について書こうと思います。
いわゆる「(主に大企業の)雇われ社長」に関しては、②以降で触れて行きます。
まず、一応、僕の経営者としての基本情報を開示しますと
・経営者種別:オーナー
・経営歴 :21年目
・会社種別 :株式会社(同族会社)
※僕を含めて株主は2人。非親族です。
・従業員数 :90名(2017年8月時点)
※正社員の数。他に派遣の方や契約社員の方も数名いらっしゃいます。
という所です。
業種については、ちょっと表現しにくいんですが、現状ではデザイン制作業務の比重が大きいですね。
さて、記事の中でRiNさんのご主人が仰っておられる
「経営者なんて俺がルールのやつばっかり。そういう人が経営者になるんだよ」
という発言について。
僕は、あまり他の経営者の方々と積極的に繋がりを持とうと思うタイプではないので、あまり多くのサンプルと言うか、情報を持っている訳ではありません。
が、感覚的には、ほぼ全ての経営者が「俺(自分)がルール」と言っても差し支えない考え方を、どこかで持っていると言っても過言では無いと思います。
その意味では、RiNさんのご主人が仰っておられる
「経営者なんて俺がルールのやつばっかり」
という部分は、僕個人としては正しいと思います。
「そういう人が経営者になる」のか
「経営者になると、そういう考え方をするようになる」のかは定かではありませんが。
ところで、ここで注意しなければならないのは、そういった考え方には2種類の物が存在するという点です。
具体的には
A:自分が一番偉いのだから、全ては自分の好きなようにするのが当然だ。
B:最終的な決定を下すのは自分なのだから、全ては自分の判断基準に従うしかない。
どちらも、言うなれば「俺(自分)がルール」という考え方です。
一般的に「経営者なんて俺がルールのやつばっかり」と言うと、Aのパターンを想像する人が多いと思いますし、事実、そういう経営者は多いです。
特に中途半端な規模の同族会社のオーナー経営者(僕もこの類型に該当しますね)にはAパターンの方が多いように思います。
またAパターンの経営者は、会社の中と外の区別がつかなくなってしまいがちだという傾向があるように思います。
RiNさんの記事の中で、ご主人が仰っている
「障害者用の駐車スペースに停めてある高級車は大抵経営者が乗っている」
という仮説が正しいのだとすれば、それがAタイプの経営者である事は想像に難くありません。
ただ、この仮説は、正直に申し上げて、論拠に乏しいのではないかと思います。
RiNさんのブログによれば、事実としては
・障害者マークの駐車スペースに高級車がことごとく駐車してある
・それらの車には障害者マークがついていない
(つまり利用資格が無いのに駐車をしている無法者の車である)
という事です。
ここに「経営者」というキーワードが結び付いて来る訳ですが、RiNさんのご主人の仮説を成立させる為には、少なくとも
「高級車に乗っているのは大抵は経営者である」
もしくは
「大抵の経営者は高級車に乗っている」
且つ
「社会的倫理観の低い無法者のほとんどは経営者である」
という、別の仮説を証明する必要があると思います。
②に続きます。