無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

暗転(PET-CTの結果を受けて)前編

2017年8月14日(月)曇りのち雨。

お盆の気候とは思えないほど、気温が低くて涼しいです。

 

この日は、先日撮影したPET-CTの結果を聞きにS病院へ向かいます。

 

総合受付を済ませ、血液内科の受付へ行くと

「血液検査の指示が出ていますので、採血をお願いします」と言われます。

 受付票を改めて見ると、確かにそうなってますね。

 

「撮影結果を聞くだけなのに、何で今日、血液検査をするんだろう?」

と、若干の違和感を覚えつつ、採血室へ向かいます。

 

採血終了後、例によって、血液検査の結果が出るまで1時間半ほど待たされた後、名前を呼ばれて診察室へ。

 

主担当医は、いきなり本題からではなく、当たり障りのない世間話から入ります。

これは経験上、あまり「良い兆候」ではありませんね。

 

さて、検査結果を聞きますが、まずは良いニュース。

原発箇所である左頚部リンパ節の腫脹に関しては、ほぼ消失している事が確認されたとの事です。

 

そして、やはり、と言うか、悪いニュースもありました。

具体的には、肺に新たな集積が見られるという事です・・・。

 

主担当医としては「この集積の正体を確認する必要がある」為、急遽、これから造影CTを撮影する事になりました。

 

PET-CTの結果に問題が無ければ、今日は放射線腫瘍科で今後の治療について話をする予定だったんですが、キャンセルです。

 

診察室を出て、放射線科へ。

受付に行くと、何時間前に食事をしたかを聞かれます。

造影CTの撮影は全く予定していなかったので、朝食を食べて来てしまいました。

 

その旨を伝えると「1時間ほど時間を置いてから撮影になります」との事。

まぁ、仕方無いですね。

待つしかありません。

 

1時間後、検査着に着替え、CTの撮影室へ入ります。

ここで、ちょっとした事件が発生。

 

造影剤を注入する為、看護師さんが右腕にルートを取ろうと試みますが、なかなか上手く行きません。

ルートの確保の失敗は初めて体験しましたが、物凄く痛いですね・・・。

 

「すみません、一度、抜きます」

そう言って、看護師さんは再度チャレンジします。

 

が、何と2度目も敢えなく失敗・・・看護師さんが焦っているのが分かります。

 

「本当にすみません・・・ラインを取る人間を変えます」

申し訳無さそうに看護師さんはそう言うと、今度は医師が登場。

 

嫌な予感しかしません。

経験上、医師の方が穿刺が上手い訳は無いんですが・・・。

 

はい、予想通り、3回目も失敗です。

これには、さすがに僕も不機嫌になりました。

 

話によれば、3回共、血管には届いているらしいのですが、その後、針が進まなくなってしまうとの事。

医師曰く「筋肉が強張っているみたいに見えます」と。

 

それを聞いた時、先週土曜日の救急で、採血の際に痛い目にあわされた事に思い当たりました。

 

bonyoh.hatenablog.com

  

冷静になって現在の自分の心理状態を確認してみますが、正直、穿刺される事に拒否感や嫌悪感を感じている事が分かります。

そこで、少し時間を貰い、なるべく良い穿刺の記憶、例えば、S病院のクリニックのAさんのイメージを持つように試みました。

 

bonyoh.hatenablog.com

  

しっかりと良いイメージを持つ事が出来たと感じたところで、再度ラインの確保をお願いします。

すると「不思議と」と言うべきか「予想通り」と言うべきか、上手く行きました。

 

これには、さすがに全員ホッとします。

いや、お騒がせしました。

 

しかし、もし、今回のトラブルが僕の精神的な要因によるものだとすれば、気を付けなくてはいけませんね。

 

つまり、今回、ラインの確保に3連続で失敗した事も、土曜のような事さえ無ければ上手く行っていた筈であり、嫌な記憶として残らないようにしなくてはならないという事です。

 

それにしても、この仮説が正しいのだとすれば、尚更、あの研修医には本当に穿刺が上手くなって欲しいですね・・・。

 

その後、撮影は無事終了し、再び血液内科へ向かいます。

 

さて、どんな結果が待っているんでしょうか。