抗がん剤治療その⑥ AVD療法1クール目後半
2017年9月8日(金)晴れ。
今日はAVD療法2回目です。
いつも通り、総合受付を済ませた後、オンコロジーセンターに向かいます。
前回の治療時、オンコロジーセンターの先生から、僕が見つけた
「ABVD療法でダカルバジンの投与方法を変更した事によって血管痛を軽減した」
とされる論文を読んでみたいと言われていたので、持って来ました。
まずはラインを取りますが、今回は右腕にチェンジします。
また、左腕同様、焼けた血管を避け、その上流(肘関節付近)の血管からルートを取ってもらいました。
尚、今回も採血に加え、採尿がありますね。
何故なんでしょうか?
恐らく、現在、僕は好中球の数値がかなり低いので、感染症の有無を確認しているのではないかと思いますが、理由は聞き忘れてしまいました。
今日は身長と体重、血圧をオンコロジーセンターで測定するように言われます。
これは初めての指示ですね。
いつもは内科の「処置室」と呼ばれるゾーンで測定を行なうんですが、何故、今日はここで測定するのか、理由が良く分かりません。
ルールが変わったんでしょうか?
採血と採尿を済ませた後、しばらく待って、処置室で看護師さんとの問診。
最近の健康状態等を聞かれ、酸素濃度のみを測定し、そのまま処置室で待ちます。
しばらくすると、再び看護師さんがやって来ました。
「すみません。今日は、まだ時間がかかりそうなので、先に胸部X線写真を撮影して来て頂いても宜しいですか?」
と言われ、放射線科へ。
撮影も無事終了し、再度、血液内科の待合で待ちます。
しばらく待って、ようやく診察室へ。
この段階で、既に来院から3時間近く経過しています・・・今日は本当に時間がかかりますね。
診察室には、主担当医ではなく、代理の(恐らく先輩の) 医師がいます。
話によると、主担当医は何やら立て込んでるらしく、この医師が代理で診察するのだそうです。
医師は、PCのモニターに、先ほど撮影した胸部X線写真と、前回の抗がん剤治療後(8月25日)に撮影した物を並べて表示します。
肺の影は確実に薄くなっており、やはりブレオマイシンが原因の炎症で間違いなさそうだとの事でした。
また、今日の血液検査の結果、これまでの治療経過の中では最も好中球のレベルが低下しているらしく、抗生剤(レボフロキサシン)を処方されました。
一通りの話が終わった後、医師に一点、質問します。
「これまで抗がん剤治療中は口腔外科を並行して受診してたんですが、ABVD療法の終了に伴って、口腔外科の診療も終了になりました。AVD療法を開始した現在、再開しなくて大丈夫でしょうか?」
これに対しては
「抗がん剤治療中に、主担当医をオンコロジーセンターまで行かせますので、そこで相談して決めて下さい」
と言われます。
診察室を出て、再びオンコロジーセンターへ。
いつも通りの手順で薬剤の滴下が進みます。
今日の医師や看護師さん達は、これまでのどの担当者とも違う方々なんですが、僕が血管痛に悩まされている事や、論文を持ち込んでまでS病院の標準レシピを変えているという情報は、良い意味でも悪い意味でも引き継がれているようです。
で、オンコロジーセンターの先生には、持って来た論文を呼んでもらった上で、以前の記事にも書いたように「ダカルバジンの溶解剤の容量を減らしてみて欲しい」と言ってみました。
・・・・・・・・・・・ここから先の顛末は、色々考えて、公開しません。
結論としては、主担当医の指示により、溶解剤は前回と同様、5%ブドウ糖溶液500mlになりました。
うーん、やはり、基本的に僕は、自分の主担当医の事は好きになれませんね。
前回の記事で、患者と医師の関係の重要性について書いておきながら、説得力に欠ける話だとは思います。
僕の場合、病気そのものの事に加え、そこに不安や疑念があった事もあり、セカンドオピニオンを求めた訳です。
そして、その結論として
・主担当医と言うよりS病院の血液内科の治療方針に妥当性があると考えて良い事
・主担当医以外の医師や看護師さん達は(一人の例外を除いて)基本的に信頼がおけそうである事
を確認出来ましたので、地理的な要因も含め、S病院での治療継続を選択しました。
そういう訳ですので、まぁ、今回の事も目をつぶる事にします。
ただ、願わくば、主担当医にはダカルバジンを最低2回、同じ血管から注入してみて欲しいですね。
それからでないと、この医師と、これ以上、この話をするのは無駄だと思います。
コーラを飲んだ事の無い人間に、コーラの味を理解させる事は出来ませんからね。
尚、口腔外科の診療再開について、主担当医に聞いてみたところ
「特に必要ありません」との事。
これについても、後日、一悶着あるんですが・・・。