無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

三度目のPET-CT

2017年11月4日(土)晴れ。

今日は抗がん剤の治療効果を評価する為、S病院のクリニックでPET-CTを撮影する事になっています。

 

しかしながら、実は前日の段階で舌と喉に痛みがあり、この状態では診断に影響が出るのではないかという危惧があります。

 

何しろ、以前の記事「病期確定までの経緯その②」でも書いた通り、PET-CTの撮影の際は「検査結果に影響する」という理由で、待っている間にスマホに触ったり本を読んだりするのすら禁止されているほどです。

 

bonyoh.hatenablog.com

  

まぁ、はっきり言って、ここまでの制限は過剰だとは思いますし、僕の危惧も杞憂なのかも知れません。

 

ただ、前回のPET-CT撮影の際に余計な(?)集積が出た為に、入院して気管支鏡生検を行ない、セカンドオピニオンを求め、抗がん剤治療が2クール追加されるという事態に発展し、結果として最悪の体調に陥った身としては、余計なノイズは入れたくない訳です。

 

で、本来であれば、昨日の段階で主担当医に連絡し、PET-CTを延期すべきかどうか相談したかったのですが、具合の悪い事に、昨日は祭日で連絡が付きませんでした。

 

また、撮影を延期するにしても、使用する放射性の薬剤(18F-FDG)の準備の都合上、前日の昼までにクリニックに連絡をする必要があったのですが、同様の理由により、それも出来ずという状況。

 

仕方が無いので、一応、出掛けられる準備を整えた上で、朝一番にクリニックに電話を入れ、状況を伝えます。

その際、電話口で対応して頂いた看護師さんの話は、概ね以下の様な内容でした。

 

「舌と喉に痛みがある状態が撮影結果に影響する事は否定出来ません。しかし、こちらとしては本院の指示無しに撮影を中止する事は出来ません。ただ、あなたが中止したいと言うのならば、こちらとしては止める方法がありません。どうしますか?」

 

僕としては、クリニックには撮影結果を診断する医師がいる筈なので、その判断を聞きたいのだと伝えたんですが、その看護師さんによれば、クリニックの医師でも、その判断は出来ないのだと言う事でした。

 

その上で

「本院は土曜日は休みですが、実は医師が院内に居る事も多いですし、院外に居ても連絡が付く可能性もありますので、本院に事情を話して医師に連絡を取ってみて下さい」

と言われます。

 

「どうせ連絡は付かないだろうな」とは思いつつも、本院の救急窓口に連絡し、事情を話します。

すると、救急の看護師さんが対応してくれて、意外な事に

「主担当医を探してみて、折り返し連絡します」

との事。

 

しばらく待ち、掛かって来た折り返しの電話によると、何と本当に主担当医が院内に居たようで

「その症状ならば診断に影響しないので撮影するように」

という指示が出たと伝えられます。

 

この時点で時間は10:30分。

撮影に間に合わせる為には10:50に到着しなければなりません。

家からクリニックまではさほど距離はありませんが、ギリギリ間に合うかどうかという時間です。

 

すぐにクリニックに電話をし

「少し遅れるかも知れませんが今から向かいます」

と伝え、急いで車で出掛けます。

 

土曜日で道路は空いてたので、何とか予定時間に間に合いました。

 

クリニックに到着すると、すぐに着替え、まずは血圧と体温を測定。

簡単な問診があった後、FDG投与用のラインを取ります。

 

今日の担当の看護師さんは、穿刺があまり上手ではありません・・・しばらく格闘するも、上手く行かず、結局やり直しに・・・非常に痛いです。

 

看護師さんが交代し、何とか無事にラインを確保。

その後、医師が来て、痛みを訴えている舌と喉の状態を確認されます。

 

簡単な診察の後

「撮影データは注意深く判断するので安心して下さい」

と言われました。

 

PET-CTの撮影自体は、いつも通り、3時間ほどで終了。

特に撮り直し等もありませんでした。

 

果たして、治療は上手く行ってるんでしょうか・・・今回は結果を聞くまで、落ち着かない日々が続きそうです。