無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

放射線治療1回目

2017年11月29日(水)晴れ。

今日から全15回の放射線治療が始まります。

 

総合受付で受診票を受け取りますが、特に血液検査等は入っていないようですので、そのまま放射線腫瘍科に向かいました。

放射線腫瘍科で受付を済ませると、まずは問診票を書くように言われます。

 

問診票は「痛みの箇所と痛みの程度」と「心理的な辛さ」を10段階評価で記入するようになっています。

うーん、こういうのって、10段階評価しろって言われても難しいですよね・・・とりあえず、痛みは無いので「0」、心理的な辛さは「2」としておきました。

 

記入した問診票を受付の方に渡すと、今度は更衣室で着替えるように言われます。

1階にある、普通(?)の放射線科の更衣室は割とキチンとしているのですが、ここの更衣室はカーテンで仕切っただけの非常に簡素なものですね。

尚、僕の場合、放射線を照射する範囲は耳の下から鎖骨にかけてなので、上着だけ着替えれば良いようです。

 

着替えた後、待機場所で少し待つと、リニアック(直線加速器/高エネルギー放射線治療装置)の部屋へ案内されます。

歩きながら、技師の方に名前と生年月日を確認され、部屋へ入りました。

 

治療は、女性の技師の方2名で行なうようですね。

検査着を脱いで上半身裸になり、眼鏡も外してリニアックの台の上に仰向けに寝るように言われます。

 

この台も、治療計画室のCTの台と同様、ただの平板でクッションはありません。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

台の上には(恐らく)発泡スチロールで出来た枕だけが置いてあります。

枕は首の所が割と盛り上がっており、頭を載せると顎が上がる感じの形状ですね。

 

治療計画室同様、この部屋の天井にもレーザーマーカーが設置されています。

レーザーの線をガイドにして身体の位置を調整された後、先日作製したマスクを被せられ、頭頸部をガッチリと固定されます。

また胴体も、ベルクロの付いた幅広のベルトで緩く固定されました。

 

今日は、まずは位置決めを行うとの事で、何枚かのX線写真を撮影します。

当たり前なのかも知れませんが、この機械でX線撮影も出来るようですね。

その後、また身体とマスクに位置をマーキング。

かなり細かく位置を確認している様子で、20〜30分程度の時間をかけて位置を決定して行きます。

 

しばらく作業を繰り返し、ようやく最終的な位置が決定。

いよいよ治療の為の放射線を照射するようです。

 

照射が始まると、器械が頭の周りをグルグルと動き、色んな音を立てます。

放射線を照射しているだけですので、痛かったりする訳ではありません。

が、CTやMRIとは違って、何だか少し嫌な気分ですね・・・顔の至近距離で機械に動き廻られているせいなのか、副作用が出るほどの放射線を浴びているというイメージの為なのかは分かりませんが。

 

照射自体は3〜4分程度で終了します。

照射が終わると、最後にID用の顔写真を撮影されて、部屋を出ました。

 

更衣室で着替えを終えると、今日は担当医による診察があるとの事で、再び待合スペースで待っているように言われます。

少しすると名前を呼ばれ、診察室へ。

 

担当医からは、先日撮影したCT画像と本日撮影したX線画像を示されながら、放射線を照射する範囲や方向、また総線量等について説明を受けます。

また、予想される副作用等についての説明も再度受けました。

尚、副作用の症状が出始めるのは治療の後半からだろうとの事です。

 

最後に、疑問点等は無いかと聞かれたので、疑問点ではありませんが、皮膚科を受診したい旨を伝えました。

実は、先日から皮膚に湿疹が出るようになり、非常に痒いです。

 

皮膚の治療や薬剤の処方にしても、放射線治療との兼ね合いがあるかも知れませんので、放射線腫瘍科の方から診療予約を入れてもらった方が良いだろうと思い、今日まで我慢していました。

 

担当医は、その場で皮膚科の診療手配を試みてくれましたが、ちょっと混み合っているらしく、その場では予約は取れません。

明日の通院時までに皮膚科の医師と話し、予約をしておいてくれるそうです。

 

診察室を出て終了手続を待っていると、看護師の方がやって来て、身体に書いたマーキングの取り扱い方法と、入浴や食事の注意点、また何かあった時の連絡方法等について説明を受けました。

 

また、先日説明のあった、支払いを週1回にまとめる手続きは行なったかを聞かれましたので、毎週火曜に設定した旨を伝えると

「では、今日はこのまま帰って頂いて結構です」との事。

 

病院を出て、車でオフィスに向かいます。

 

途中、見知らぬ番号から電話が掛かって来ますが、出てみると放射線腫瘍科からです。

明日は、まず皮膚科に行って問診票を記入し、その後、放射線治療を受け、再び皮膚科に行くように指示を受けました。

急な予約だった為、皮膚科の診察を受けるのには時間がかかるのかも知れません。

 

あまり詳しく調べた訳ではないので、確かな事は言えないのですが、この湿疹は、恐らく抗がん剤治療の影響で出来たものだと思います。

治療を終えて1ヶ月以上も経つのに、まだ新たな副作用が出て来るとは・・・本当にしつこいですね。