無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

放射線治療3回目(のはずが・・・そして理容室の良さを再認識)

2017年12月1日(金)晴れ。

今日は寒いですね。

いよいよ「冬がやって来たな」という感じがします。

 

今日は放射線治療3回目の予定でした。

が、朝起きて、身支度を整えていたところ、病院(放射線腫瘍科)から携帯に連絡があり、今日の治療は中止になってしまいました。

 

電話を掛けて来た方の話によれば、僕の治療に使っているリニアックの機械が不調らしく、現時点では復旧の見通しも立っていないとの事。

実は、リニアックの機械にはトラブルが多く、治療が急遽中止になる事があるかも知れないという事は事前に聞いてはいましたので、想定内の事ではあります。

 

まぁ、仕方が無いので、昨日予約しておいた理容室にだけ行く事にしました。

 

理容室には予約時間の少し前に到着しましたので、お店に入る前に放射線腫瘍科に行き、今日中止になった分の治療をいつ行うのかを確認します。

受付の方によれば「恐らく12月20日になると思いますが、これから全体のスケジュールを見直しますので、今はまだ分からないですね」との事でした。

 

帰ろうとすると、看護師の方から「身体に書いたマーカーを書き足したいんですが、お時間はありますか?」と聞かれます。

これから隣の理容室で散髪なのだと伝えると「もしお時間が許せば、散髪が終わってから再度いらして下さい」と言われましたので、そうする事を伝えました。

 

さて、いよいよ理容室での散髪です。

最後に理容室で切ってもらったのは、恐らく高校生の時ですから、30年以上前と言う事になりますね。

 

席に座ると、理容師さんから「どういう風にしましょうか?」と聞かれます。

そこでまず、抗がん剤治療の経緯を説明した上で

 

・今まではストレートパーマをかけてショートにし、ワックスで髪を立ち上げていた事

・頭皮の状態があまり良くないので、今回はストレートパーマをかけたくない事

 

等を伝えた上で「現在の髪の状態を考慮して、どのようなスタイルにすると良いと思うか提案して欲しい」と言ってみます。

 

少し考えていた様子の理容師の方からは

「長さを残してラフなオールバックにするのが似合いそうですが、もう少し毛量が増えてからの方が良いかも知れませんね・・・とりあえず、今回は短目にカットをしてスッキリさせる事を主眼にしたスタイルをおすすめします」

と言われました。

 

僕としても特に異存はありませんでしたので、お任せする事に。

 

理容師の方は、ドライの状態でカットを始めます。

美容室では、どの店も基本的にウェットカットだったので、なかなか新鮮ですね。

 

カットを終え、シャンプーをして頂きますが、何と言うか、かなりしっかりと洗われている感じがします。

理容師の方が割と体格の良い男性だという事もあるのかも知れませんが、そういう物理的な条件と言うより「方針として」しっかりと頭皮を揉みほぐすように洗われているように感じますね・・・気のせいなのかも知れませんが。

 

シャンプーの後、頭から肩にかけてマッサージをされたんですが、割と丁寧に揉んで頂けるんですね・・・マッサージ屋さんなら、これだけで一つのメニューになるんじゃないかという位のレベル。

ちょっと前の僕なら、肩や首を揉まれるのは好きじゃなかったんですが、抗がん剤治療の影響で肩がこるようになった今となっては、とても有り難いサービスです。

 

マッサージを終えるとシェービング。

一応、顔の皮膚の状態を確認して頂きますが、シェービングを行なっても問題無さそうだという事だったので、お願いをします。

いや、これ、本当に気持ち良いですね・・・。

 

近年では、この「顔剃り」等を目的に、理容室に行かれる女性の方が増えていると聞いた事があります。

久しぶりに理容室でシェービングをして頂いて思いましたが、気持ちの良さもさる事ながら、産毛を剃る事によってメイクの乗りも良くなりそうですし、これは女性の方に人気があるのも納得ですね。

 

久し振りに理容室に行ってみて、美容室との違いは

美容室が「スタイリングの美しさ」に重点を置いているのに対し

理容室は「凛とした身だしなみに」に重点が置かれている

点なのではないかと感じました。

 

およそ半年ぶりの散髪でスッキリしたという事も大きいのですが、それ以上に、理容室の良さを再認識出来て、とても気持ち良かったです。

 

病院に出店しているお店なだけあり、病気にまつわる諸事情に対しても理解があって話が早いですし、今後しばらく、このお店に通ってみるのも良いかも知れませんね。