無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

「5年相対生存率」ねぇ・・・

2017年12月27日(水)晴れ。

今日は、血液内科と放射線腫瘍科の予約が入っています。

 

総合受付で受付標を受け取り、まずは採血・採尿室へ。

採血終了後、血液内科へ向かいます。

 

何だか、今日は患者さんが少ないですね。

「気のせいかな?」とも思っていたんですが、珍しく(恐らく初めて?)1時間未満で名前を呼ばれて診察室へ。

年の瀬だからでしょうか・・・こんな事もあるのかと、ちょっと驚きました。

 

診察室では、まずは血液検査の結果について、主担当医から説明を受けます。

結果は非常に良好で、11月4日に撮影したPET-CTの結果および、その後の放射線腫瘍科での治療経過を踏まえ「治療は終了とします」との事。

何だか少し釈然としない部分もあるんですが、とりあえず「良かった」と言って良いんでしょうね、きっと。

 

他に何か気になる事は無いかと聞かれましたので、放射線を当てた部分の皮膚が痒い事を伝えます。

この症状に対しては、とりあえずはヒルドイドのローションを処方してもらい、様子を見る事に。

 

また、丁度1年前に骨折した部分(左あばら)が最近痛む事を伝えました。

痛みは割と強く出る事もあり、ちょっと気になります。

念の為にPET-CTの画像を再度確認して貰いましたが、その部分に特に異常は見られませんので、次回のCT撮影時に入念に診てもらう事になりました。

 

尚、次回のCT撮影は2月2日に決定。

今度はPET-CTを撮影するのではないかと思っていたんですが、主担当医によれば「PET-CTは明確な症状等が無い限り、あまり多用すべきではありませんし、通常の造影CTでも十分にフォローできます。もちろんPET-CTも何回かに1回は撮影すると思いますが」との事でした。

まぁ、そういうものなんですかね。

 

主担当医にお礼を述べて診察室を後にし、放射線腫瘍科へ向かいます。

 

放射線腫瘍科では、まずは口内の状態を確認して貰います。

ここ数日で荒れは改善して問題無いレベルにまで落ち着いて来ました。

 

また、例によって入念にリンパ節を触診して貰いましたが、こちらも問題無いとの事。

ただ、リンパ節周辺に関しては「3ヶ月~半年後位にむくみや、場合によっては多少の痛みが出るでしょう」と言われます。

そんなに時間差で症状が出るんですね・・・ちょっと意外でした。

 

尚、放射線を当てた部分の皮膚が痒い事に関しては、恐らく今日ぐらいがピークだろうとの事です。

血液内科の方でヒルドイドを処方して貰った事を伝えると、こちらではステロイド剤(デルモゾール)を処方して頂きました。

 

これで、当面の治療・診療予定は全て終了です。

治療の区切りと年の区切りがちょうど重なりましたね。

 

今年の初めに首に違和感を感じてから約1年、本当に色々ありましたね・・・皆様、大変お世話になりました。

 

言うまでもない事ですが、今後、悪性リンパ腫が再発するのかどうかは分かりません。

再発以外にも、抗がん剤治療や放射線治療を受けた身としては、晩期毒性(二次がんや心血管障害など)の問題もあり、決して油断出来ない状況は続きます。

 

一説によれば、僕の病気(及び病期)の5年相対生存率は84.6%だそうです。

これは10年以上前の統計かつ、たったの46症例から導き出されたもので、正直に言って信憑性に欠ける数字ですが、少なくとも僕としては、小さな娘を残して5年程度で死ぬ訳には行きません。

 

ここから先は、医療技術の発展と病気とのチキンレースになります。

願わくば、がんとの付き合いは、これっきりにしてもらえるとありがたいですね、ほんとに。