無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

25年ぶりの海水浴

2018年7月1日(日)と15日(日)、いずれも良く晴れて、暑く夏らしい日、海水浴へ向かいました。

7月1日に伺ったのは千葉県勝浦市の興津海水浴場、そして7月15日は同じく勝浦市にある鵜原海水浴場です。

 

上京して来てからは、海水浴と言えば湘南が定番で、ほぼ神奈川方面にしか行った事がありませんでした。

何の疑いも持たずに来ていた湘南の海水浴場で、ある時ふと「良く考えたら、何か臭いし汚いし身体がベタベタするし色々混み過ぎだし・・・何でわざわざ不愉快な思いをする為にこんな所まで来てるんだろう」と思うようになります。

 

それ以来、泳ぎに行くとしたらプールのみで、海には全く行っていません。

しかし(当然の事?ながら)娘は「海に行きたい」と言う訳で・・・。

 

実は去年、娘は初めての海水浴を経験しています。

去年の夏は僕は治療の関係で日焼けが禁じられていましたし、そもそも海水浴場に出向く事が出来るような体調ではありませんでしたので、妻にお願いをして連れて行ってもらいました。

 

東京の都心から電車を使って海水浴場に行こうと思うと、やはり第一の選択肢としては神奈川方面になってしまいますので、とりあえず江ノ島(片瀬海岸東浜海水浴場)へ行ったのだとか。

で、娘は期待に胸を膨らませていた訳なのですが、初めて行った海水浴の感想としては「ゴミが一杯あって汚くて臭い」という大変残念なものでした。

 

湘南が好きな方々や地元の方々には大変申し訳なく思うのですが、僕としても娘の意見には同意するしかありません。

ただ、そんな体験をした娘でも、やっぱり「海で泳ぎたい(ただし綺麗な海に限る)」と思うのだそうです。

それほどまでに「海」というのは人を惹き付けてやまないんでしょうか・・・。

 

妻としては「娘を綺麗な海に連れて行ってあげたい」と思ってはいるものの、いざ行くとなると、色々な(とりわけ交通機関や僕に関連する)問題があり、なかなか決定的なプランが見付けられていません。

僕としても「何とかしてあげたい」とは思うのですが、いかんせん海水浴に対して否定的な訳ですから、正直に言って、それほど前のめりになる事はありませんでした。

 

が、そんな折、勝浦の海水浴場に関する情報を得る機会があり、色々と調べてみた所、僕としても「これならまぁ行ってみても良いかもな」と思うようになった訳です。

恐らく25歳くらいから海水浴には行っていませんので、実に25年ぶりとなりますね。

 

さて、行ってみた感想ですが、結論から言うと、どちらも非常に良い海水浴場でした。

個人(我が家)的には鵜原海水浴場の方がより素晴らしかったです。

 

まず、どちらも水がかなり綺麗です。

両者は地理的に近い事もあり、実際の水質は恐らく同じだとは思いますが、鵜原海水浴場の方が海藻がより少ない為か、若干透明度が高いような気がします。

また、これも海藻の少なさ故かも知れないのですが、磯臭さが全くありません。

 

どちらも遠浅の砂浜で、入り江形状である為、波は穏やかです。

神奈川方面と違って砂が白いのも非常に印象が良いですね。

 

規模としては鵜原海水浴場の方が大きく、興津海水浴場の2倍くらいでしょうか。

とは言え、鵜原海水浴場も割とコンパクトな部類に入ると思います。

興津海水浴場の方はよりコンパクトですが、小さな磯があります。

生き物観察なんかも楽しみたい場合は興津海水浴場の方が良いですね。

 

鵜原海水浴場に関しては、遊泳エリアにはネットが張ってあり、ライフセーバーも常駐しています。

海の家は、割とクラシカルなタイプの店が2軒営業していました。

 

興津海水浴場に関しては、伺った7月1日時点では海開きがされていませんでしたので、このあたりの事情が現在どうなっているのかは分かりません。

 

僕はそれほど多くの海水浴場に行った事がある訳ではありませんが、鵜原海水浴場は、これまで行った中ではベストと言える海水浴場ですね。

もちろん、もっと景色が美しかったり、水が綺麗だったり、便利だったりする所に行った事はあります。

が、ここは水質、景観、清潔度、規模感、客層、混雑度合、アクセス、利便性等のバランスが最高だと思います。

 

今迄、何故来なかったのかが不思議なくらいですが、よく考えてみれば、東京湾アクアラインが出来ていなければ、もしかしたら一生来る事は無かったかも知れません。

 

唯一と言って良い難点が駐車場事情。

とにかく周辺の道路の道幅が狭く、車一台がギリギリ通れる道ばかりなんですが、一方通行ではない為、途中で対向車に出会うとかなり苦労します。

また、海水浴場の規模とは見合っているのかも知れませんが、周辺にある駐車場の収容台数も少な目で、到着した時点(午前8時30分頃)で既にほぼ空きが無く、危うく車を駐められないところでした。

 

尚、この日、家を出たのは5時半頃でしたが、その時間でもアクアライン方面は既に約1時間の自然渋滞が発生していて、到着までに3時間を要しています。

この道路事情も若干のマイナスポイントですね。

 

ただ、ここはJR外房線鵜原駅から徒歩5分の所にありますので、上記のような事情を考慮すると、電車で来た方が色々と無難かも知れません。 

とは言え、我が家の場合、電車で来ても2時間半〜3時間ほどかかりますので、所要時間だけで見れば同じくらいなんですが。

 

それにしても、勝浦の海水浴場には良い意味で裏切られました。

若い頃に悪化した海水浴に対するイメージが覆されたのは、少なくとも娘にとっては僥倖だったと言えると思います。

 

ここに来ていなければ、少なくとも僕は、恐らく娘を海水浴に連れて行く事はほぼ無かったのはないでしょうか。 

娘も妻も非常に楽しそうでしたし、正直、僕も楽しかったです。

 

車でも電車でも自宅から3時間もかかる訳ですから、決して近いとは言えません。

が、それを差し引いたとしても、勝浦の海水浴場であれば是非また来ようと思います。