無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

初めてのMRCP

2018年7月25日(水)晴れ。

今日は膵臓の嚢胞の検査で、久しぶりにMRI装置での撮影です。

 

まだ首の腫れが悪性リンパ腫だと判明していなかった頃にJ病院で撮影して以来となりますので、1年4ヶ月ぶりとなりますね。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

放射線科で受付を済ませ、更衣室で検査着に着替えた後、スタッフの方から「今回は造影剤を使用しますので、あちらの機械で血圧を測定して下さい」と言われます。

まぁ、造影剤を使ったCT撮影は何回も経験していますので、それは分かっているんですが、ここの血圧を測る機械は多分壊れているんですよね・・・。

 

実は先日、造影CTを撮影した際は、機械が何回も測り直しをした挙句に計測エラーとなる事が4回も連続し、圧迫されすぎて腕どころか頭にまで痛みが出るという事件がありました。

 

嫌な予感はしていたんですが、いざ測ってみると、今回は何と最高血圧が200オーバー、最低血圧が120オーバーという結果が2連発・・・。

「いや、さすがにそれはない」とは思いつつも、2回連続で同じ様な数値が揃うと若干不安になります。

 

結局、今回は3回目の計測で比較的まともな数値が出て来ましたが、この機械、患者さんから苦情が出たりしないんでしょうか・・・それとも僕との相性が悪いだけなんですかね。

 

さて、MRIの部屋に入り、技師の方と看護師の方から検査についての簡単な説明を受けた後、最初に鎮痙剤(腸管の動きを抑える薬)を注射されます。

 

今回は腹部の撮影になる訳ですが、MRIはCTに比べて撮影にやや時間がかかる為、撮影時の身体の「動き」に弱く、内臓等が動くと良好な撮影結果が得られません。

その為の注射なのですが、これが肩への筋肉注射でメチャクチャ痛い・・・薬剤を注入された瞬間は鈍器で肩を殴られた位の痛みがあります。

 

まぁ、痛みはすぐに引くんで問題はありませんが、 筋肉注射が久し振りだった事もあり「こんなに痛かったっけ?」と、ちょっと驚きました。

 

その後、MRI装置の台の上に腕を上げた(バンザイした)状態で仰向けになり、ベルクロ式の太い帯で腹部を固定されます。 

更に、今回は膵臓の撮影ですので、腹部に湾曲した板状のコイルを載せられ、騒音対策用のヘッドホンを装着してから装置の中へ。

 

MRI装置は強力な磁気や電磁波を発生させたりする際に様々な音が発生しますが、この機械はJ病院の物とは音の感じが違うようです。

何と言うか、子供の頃に見たヒーロー物のドラマなんかでレーザー光線が発射される際の音とか、悪の組織の研究所でカプセルに入れられた人間や動物に怪しいビームみたいなのを浴びせて怪人に変身させたりする時みたいな音がします。

 

若い人には伝わらないですね、きっと。

 

MRI装置は、撮影の準備段階として、この状態で30分ほどかけて身体の中にある水素原子核のスピン軸を揃えるのですが、その間はトンネル状の装置の中でじっとしていなくてはならず、また何も見る物がありませんので、とにかく退屈で時間が長く感じます。

J病院でMRI検査を受けた際の記事にも書きましたが、せめて残り時間が分かるタイマーをつけてくれないものでしょうか。

 

そんな事を考えながら横になっている時、ふと腰の辺りがだんだん熱くなって来ている事に気が付きました。

最初は「気のせいかな」と思ったんですが、はっきりと熱を感じますし、単に体温がこもっている感じでもありません。

 

後で分かった事なんですが、今回のMRI装置は3テスラという高い磁場を発生させるタイプの物であった為、やや乱暴な言い方をすると身体が電子レンジで加熱されたような状態になって熱を感じたようです。

 

J病院での検査の際は熱を感じる事はありませんでしたが、それは使用したMRI装置が1.5テスラのタイプの物であった為らしく、音の感じが違ったのも出力の差が関係していたのかも知れません。 

まぁ、単にメーカーの違い(多分J病院はシーメンス社製でS病院はフィリップス社製)によるのかも知れませんが。

 

さて、その後は一旦トンネルの中から出て造影剤を投与され、再びトンネルの中へ。

ようやく撮影となりますが、これは6〜7分で終了しました。

 

ちなみに、今回担当して頂いた看護師さんの穿刺技術は素晴らしく、先ほどの筋肉注射も含め、穿刺時の痛みは全くありませんでした。

このブログでも度々言及していますが、一連の検査や治療を受ける中で、すっかり穿刺に関して敏感になってしまいましたね・・・なるべく早く悪いイメージを払拭出来れば良いんですが。

 

撮影を終えた後、着替えを済ませて会計へ向かいます。

今回の金額は6,980円なり。

J病院で検査をした際の料金は5,910円だったのですが、どうやらこの差も磁場強度の違いによって保険点数が違う為であるようです。

 

尚、結果は一週間後。

果たして、どうなる事やら。