無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

気管支鏡生検の(暫定)結果と今後の治療方針

2017年8月23日(水)晴れ。

久し振りの猛暑日で、暑いですね。

 

今日は、先日の気管支鏡生検の結果等を踏まえ、血液内科で今後の治療方針を確認する事になっています。

 

総合受付で機械から出て来た受付票を確認すると、今日も血液検査が入っています。

何だか嫌な感じですが、とりあえず採血室へ。

 

採血室で受付を行なうと、今日は久し振りに採尿もあるようで、再尿コップが機械から出て来ました。

一体、何の検査なんでしょうか。

 

一抹の不安を覚えながらも、採血と採尿を済ませ、血液内科へ。

例によって、しばらく待ちます。

 

今日は主担当医が外来を担当している日なので、いつもより時間がかかりますね。

2時間以上待った後、ようやく名前を呼ばれて診察室へ。

 

さて、まずは気管支鏡生検の結果の確認です。

全ての結果が出るには、あと数日必要らしいのですが、現段階で判明している病理検査の結果から

 

「肺の影はブレオマイシンの投与が原因の薬剤性炎症(器質化肺炎)である可能性が極めて高い」

 

との事です。

 

最も心配されていた「ホジキンリンパ腫の肺への浸潤」という可能性は「限りなくゼロに近い」との事で、とりあえずはホッとしました。

 

ここで、主担当医に

「8月10日に撮影したPET-CTの画像に見られる右頚部の集積については、どのように考えているか」

を聞いてみましたが

 

「器質化肺炎に対する炎症反応である可能性が極めて高い」

というのが血液内科としての所見だとの事です。

 

右頚部の集積については病理検査等をした訳ではありませんが

 

・肺の影がホジキンリンパ腫の浸潤でない(可能性が極めて高い事が判明した)事

原発箇所である左頚部の集積が、ほぼ消失している事

 

この2点から「右頚部へのホジキンリンパ腫の浸潤は、理論上、考えにくい」と。

 

そこで、次に

「右頚部の集積が原発箇所とは別種の病変である可能性」

についても聞いてみたんですが、それについては

 

・勿論、その可能性はゼロではない。

・ただ、抗がん剤治療中に別種の悪性リンパ腫が発症する事は、理論上、考えにくい。

・また、そういう症例を見た事も聞いた事も無い。

 

との事です。

 

加えて言うならば

「勿論、確かな事は言えませんが、左頚部の集積も、ホジキンリンパ腫の残存ではなく、器質化肺炎に対する炎症である可能性もあります」

との事。

 

まぁ、それはちょっと楽天的過ぎる見立てかも知れませんね。

 

で、これらの事を踏まえ、今後の治療方針については

 

・ABVD療法からB(ブレオマイシン)を除いた「AVD」療法を2クール追加

・その後に再度PET-CTを撮影して次の治療法を検討

 

という提案をしたいという事です。

 

ただ、別の選択肢として

「勿論、このまま放射線治療へ移行しても良いと思いますが、どうされますか?」

と聞かれます。

 

そりゃ、僕としても、なるべくなら、抗がん剤治療は追加したくありません。

ただ

 

・そもそも僕の病状の場合の標準治療はABVD療法4コース(+放射線治療)である事

・左頚部の集積はホジキンリンパ腫の残存であると捉えるのが無難だと考えている事

・最後の抗がん剤治療から既に4週間近く経過している事

放射線照射範囲も可能な限り限定したい事

 

等から「AVD療法を速やかに実施したい」と伝えます。

 

また「治療と平行してセカンドオピニオンも求めたい」と伝えました。

 

主担当医としても、その方向で賛成だとの事。

 

「では、これまでの治療経過等をまとめた資料と、紹介状を用意します。セカンドオピニオンを求める病院と先生は決まってますか?」

 

実は、既に「国立がん研究センター中央病院」を予約してあります。

予約の際、病院から「ご希望の医師はいらっしゃいますか?」と聞かれましたが、別に希望の医師がいるという訳ではなかったので、特に指定はしていません。

医師の指定を行なわない場合、病院の方でホジキンリンパ種に詳しい先生を選んでくれるとの事でしたので、お任せです。

 

尚、AVD療法は2日後の8月25日(金)から開始する事に決定。

その時までに、セカンドオピニオン用の資料と紹介状を用意してくれるとの事です。

 

停滞していた事態が、再び動き始めました。