無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

このブログの今後について

このブログは昨年の7月から開始し、昨年1月からの事を書き記して来ました。

途中、少し中断していたり、更新ペースを落としながら書き続けて来ましたが、ようやく現実の時間軸に追い着きました。

 

最近の記事で書いている通り、当面の所、悪性リンパ腫に関する動きはさほど無いだろうと思われます。

また、新たな懸念として表出した膵臓の嚢胞に関しても、とりあえず11月末までは動きはありません。

 

このブログは僕の病気の事だけを書いている訳ではありませんが、基本的には悪性リンパ腫に関する話を中心としたものではありますので、新たな記事を書く事は極端に減る事になりそうです。


特に何の計画も立てず、ただ成り行きで続けて来たこのブログも、気付けば開始から1年以上が経過しました。

これまで書いて来た記事は基本的には書きっぱなしで、過去の記事を読み返してみると、現在の記事の感じとはトーンが異なっている感じがします。

 

そこで、誤字脱字の修正や平仄の調整等も含め、一度全てリライトする事にしました。

よって、しばらくの間、新たな記事は書かない予定です。

 

今後、このブログをどうするのかはリライトをしながら考えますが、今の所は止めるつもりはありません。

悪性リンパ腫のその後の状態については勿論なのですが、膵臓の病変も悪化する可能性がありますし、たまには記事を書くつもりではいます。

 

また、以前の記事で、僕が日常の出来事を日記変わりにメモしている事を書きましたが、そのメモの中から、これまでこのブログでは触れて来なかった事について書くかも知れません。

もしかすると、写真や図表のような物を追加したりして、スタイルを変えて行くかも知れません。

 

出来れば、悪性リンパ腫も含めたがんに関する情報を、患者の視点から僕なりに発信出来ればと思ってはいるのですが、具体的な構想がある訳ではありませんし、現段階では全くの未定です。


当面の所、更新頻度が極端に少ないブログになるとは思いますが、これからも宜しくお願い致します。

膵臓の嚢胞について話を聞きに消化器内科へ

2018年8月31日(金)晴れ。

今日はMRCPの結果と今後の方針等についての話を伺う為、専門の診療科である消化器内科へ向かいました。

 

担当医とは初対面ですので、簡単な挨拶を交わした後、まずは先日撮影したMRCPの画像を見ながら僕の病状についての説明を受けます。

 

基本的には先日、血液内科で説明された事とほぼ同じ内容で、僕の病変は腫瘍性嚢胞(恐らく分枝膵管型IPMN)と見て間違い無いだろうとの事です。

この病変は非常にゆっくり、数年から10年以上かけて徐々に症状が進行して行きつつ、最終的にはがん化する事も多いのだとか。

 

リスク因子には色々な物があるようですが、遺伝的な要素も関係しているようで、近親者の中に消化器系のがんになった人間が3人以上いるかどうかというのが1つの目安であるとの事。

僕の場合、父、父方の叔父、父方の祖母が大腸がんであった為、バッチリ当てはまっていますね。

 

また、喫煙との関連性も高いらしいです。

現在は禁煙しているものの、僕の場合は30年ほどの喫煙歴があったので、今現在喫煙しているかどうかに関わらず、リスク因子となるのだとか。

ほぼ毎日飲酒をするのも当然褒められた事ではないらしく、まぁ完全に高リスク群に属しているという事のようです。

 

がん化する割合としては年に2〜3%程度というデータがあるそうですが、担当医によれば「大規模調査のデータでもないので、あまりあてにはならない」のだとか。

また、前提として、この病変は仮にがん化すると治療が非常に難しくなる可能性が高い事をまず理解しておいて欲しいと言われました。

 

この段階からフォローをしていても危険度に変わりは無いそうで、要するに「検査していようがいまいが、がん化すれば終わり」という事です。

かと言って、がん化していない段階で膵臓を切除するのは非常にリスクが高く、医者としては悩ましい所であるようですね。

 

今後は病変のサイズ等を見ながら定期的に検査をして行く事になりますが、最初にこの病変が発見された際は、まずは3ヶ月後の状態の変化を見るとの事。

その結果、変化が大きいようなら細胞診等の精密検査を実施する事になり、変化が無ければ1年に1回程度、MRCP等で経過を見て行く事になるそうです。

よって、次回は11月末に再度MRCPを撮影する事になりました。

 

自分なりに予習はしていたので、まぁ大体の事は分かっていたのですが、基本的にはがん化するのを待ち、がん化すれば対処療法的に手術なり化学療法なり放射線治療なりを行ないはするものの、生存率は非常に低いというのが実態です。

特に有効な予防法がある訳でもなく、あまり希望が持てる感じではありません。

 

少し話が変わるようですが、一昔前とは異なり、最近では著名人の方が「がんに罹患された」というニュースが流れる事が増えて来ました。

医療技術の発展、特にがんに対する治療法の進歩はめざましく、がんが「不治の病」では無くなって来た為なのかも知れません。

 

ただ、がんは難しい症例が多いのも事実で、例えば膵がんに罹患された方の場合「寛解した」というニュースよりも「亡くなった」というニュースの方が圧倒的に多いのではないかと思います。

 

全員とは言いませんが、著名人の方の場合、基本的には健康管理を徹底されていたと思われますので、恐らく膵臓の病変は早い段階で判明していたのではないでしょうか。

にもかかわらず、亡くなられてしまう事が多いという事実が、膵臓の病変の難しさを如実に表しているのだと思います。

 

僕の病変が今度どうなって行くのかは現時点では全く分かりませんが、まぁ、がん化しない事を願うしか無いという事でしょう。

勿論、今現在がん化していたり手遅れの状態だったりする訳ではありませんので、比較的マシな状況ではあるのですが、ただ手をこまねいているしかないというのは、何と言うか、やるせないですね、本当に。

MRCPの結果

2018年8月1日(水)晴れ。

 

毎日本当に暑い日が続いています。

ここ数年、メディアは毎年のように「今年の夏は暑い」と言っているような気がしますが、今年は本当にちょっとシャレにならないかも知れまんね。

 

さて、今日は先週撮影したMRCPの結果を聞きに病院へ向かいます。

 

血液内科の受付を済ませて待合エリアのソファに座りますが、見たところ、今日はいつもより明らかに患者さんが少ないですね。

診察室に呼ばれるのも非常に早く、計っていた訳ではありませんが、多分、受付を済ませてから10分後には診察室に入っていたと思います。

 

これは僕が経験した中では、血液内科での待ち時間としては恐らく最短だったのではないでしょうか。

いつもは大体1時間程度は待つので驚きました・・・こんな日もあるんですね。

 

診察室に入った後、最初は例によって最近の体調等について少し話をしますが、3週間前に診察を受けた際に話した内容からの変化は特にありません。

ので、近況報告も早々に終え、主担当医から今回の検査結果を告げられます。

 

放射線科診断専門医の所見によれば、膵頭部に1cm程度の嚢胞性病変があるらしく、これは「貯留嚢胞もしくはIPMN等の嚢胞性病変と考えられる」との事です。

ただ、嚢胞内部に充実成分は見られず、主膵管の拡張も認められない事等から、とりあえず現状のところ悪性ではなさそうだという事ではありました。

 

また、胆嚢、脾臓、副腎に異常は見られません。

膵臓の他には、左の腎臓にも嚢胞があるようですが、これに関しては特に言及はありませんでした。

腎臓に嚢胞がある場合、厄介な病気としては「多発性嚢胞腎」が考えられますが、その疑いは今の所は無いという事でしょう。

 

膵臓に関しては、今後は消化器内科でフォローする事になり、8月31日に初回の診察予約を入れてもらいました。

僕を担当して下さる医師は、その日が最短の診察になるようです。

 

特に急いでいる訳ではありませんので全く問題は無いのですが、院内からの予約で1ヶ月後まで予約が埋まっているのには少し驚きました。

主担当医によれば、その医師は膵臓疾患に関しての実績が豊富との事ですので、もしかしたら多くの患者さんを診られている方なのかも知れません。

 

膵臓の病気に関しては、まだあまり勉強をしていませんので良く分からない事ばかりなのですが、これから少しずつ学んで行きたいと思います。

現段階でさらっと調べた感じでは、僕の現在の症状は確かに緊急性は低いものの、膵臓がんのリスクが普通の人に比べて飛躍的に高いという事ではあるようですね。

 

まぁ、あまり喜ばしい状態とは言えませんが、この段階で病変を発見出来ている事自体は幸運だと言えるかも知れません。

一般的に良く言われているように、膵臓の病変は普通の検診などで見つかる事は稀で、何か症状が出た時点では既に病状が進行してしまっている事がほとんどです。

 

僕の場合、悪性リンパ腫の病勢診断の為に撮影したPET-CTで「ついでに」異常が発見された為、その後の画像診断でもフォローされ続けている訳なのですが、逆に言えば、PET-CTを撮影するような病気に罹患していなければ、恐らく膵臓の病変は発見されていなかったのではないかと思われます。

 

そう考えれば「悪性リンパ腫に罹患したのは幸運だった」と言えなくもありませんが、さすがにそこまで言うのはちょっと能天気過ぎるかも知れませんね。

 

まだ専門医の診察を受けている訳でもありませんし、とりあえずは消化器内科での診察までの1ヶ月間で膵臓の病変について勉強しつつ、今後に臨みたいと思います。

初めてのMRCP

2018年7月25日(水)晴れ。

今日は膵臓の嚢胞の検査で、久しぶりにMRI装置での撮影です。

 

まだ首の腫れが悪性リンパ腫だと判明していなかった頃にJ病院で撮影して以来となりますので、1年4ヶ月ぶりとなりますね。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

放射線科で受付を済ませ、更衣室で検査着に着替えた後、スタッフの方から「今回は造影剤を使用しますので、あちらの機械で血圧を測定して下さい」と言われます。

まぁ、造影剤を使ったCT撮影は何回も経験していますので、それは分かっているんですが、ここの血圧を測る機械は多分壊れているんですよね・・・。

 

実は先日、造影CTを撮影した際は、機械が何回も測り直しをした挙句に計測エラーとなる事が4回も連続し、圧迫されすぎて腕どころか頭にまで痛みが出るという事件がありました。

 

嫌な予感はしていたんですが、いざ測ってみると、今回は何と最高血圧が200オーバー、最低血圧が120オーバーという結果が2連発・・・。

「いや、さすがにそれはない」とは思いつつも、2回連続で同じ様な数値が揃うと若干不安になります。

 

結局、今回は3回目の計測で比較的まともな数値が出て来ましたが、この機械、患者さんから苦情が出たりしないんでしょうか・・・それとも僕との相性が悪いだけなんですかね。

 

さて、MRIの部屋に入り、技師の方と看護師の方から検査についての簡単な説明を受けた後、最初に鎮痙剤(腸管の動きを抑える薬)を注射されます。

 

今回は腹部の撮影になる訳ですが、MRIはCTに比べて撮影にやや時間がかかる為、撮影時の身体の「動き」に弱く、内臓等が動くと良好な撮影結果が得られません。

その為の注射なのですが、これが肩への筋肉注射でメチャクチャ痛い・・・薬剤を注入された瞬間は鈍器で肩を殴られた位の痛みがあります。

 

まぁ、痛みはすぐに引くんで問題はありませんが、 筋肉注射が久し振りだった事もあり「こんなに痛かったっけ?」と、ちょっと驚きました。

 

その後、MRI装置の台の上に腕を上げた(バンザイした)状態で仰向けになり、ベルクロ式の太い帯で腹部を固定されます。 

更に、今回は膵臓の撮影ですので、腹部に湾曲した板状のコイルを載せられ、騒音対策用のヘッドホンを装着してから装置の中へ。

 

MRI装置は強力な磁気や電磁波を発生させたりする際に様々な音が発生しますが、この機械はJ病院の物とは音の感じが違うようです。

何と言うか、子供の頃に見たヒーロー物のドラマなんかでレーザー光線が発射される際の音とか、悪の組織の研究所でカプセルに入れられた人間や動物に怪しいビームみたいなのを浴びせて怪人に変身させたりする時みたいな音がします。

 

若い人には伝わらないですね、きっと。

 

MRI装置は、撮影の準備段階として、この状態で30分ほどかけて身体の中にある水素原子核のスピン軸を揃えるのですが、その間はトンネル状の装置の中でじっとしていなくてはならず、また何も見る物がありませんので、とにかく退屈で時間が長く感じます。

J病院でMRI検査を受けた際の記事にも書きましたが、せめて残り時間が分かるタイマーをつけてくれないものでしょうか。

 

そんな事を考えながら横になっている時、ふと腰の辺りがだんだん熱くなって来ている事に気が付きました。

最初は「気のせいかな」と思ったんですが、はっきりと熱を感じますし、単に体温がこもっている感じでもありません。

 

後で分かった事なんですが、今回のMRI装置は3テスラという高い磁場を発生させるタイプの物であった為、やや乱暴な言い方をすると身体が電子レンジで加熱されたような状態になって熱を感じたようです。

 

J病院での検査の際は熱を感じる事はありませんでしたが、それは使用したMRI装置が1.5テスラのタイプの物であった為らしく、音の感じが違ったのも出力の差が関係していたのかも知れません。 

まぁ、単にメーカーの違い(多分J病院はシーメンス社製でS病院はフィリップス社製)によるのかも知れませんが。

 

さて、その後は一旦トンネルの中から出て造影剤を投与され、再びトンネルの中へ。

ようやく撮影となりますが、これは6〜7分で終了しました。

 

ちなみに、今回担当して頂いた看護師さんの穿刺技術は素晴らしく、先ほどの筋肉注射も含め、穿刺時の痛みは全くありませんでした。

このブログでも度々言及していますが、一連の検査や治療を受ける中で、すっかり穿刺に関して敏感になってしまいましたね・・・なるべく早く悪いイメージを払拭出来れば良いんですが。

 

撮影を終えた後、着替えを済ませて会計へ向かいます。

今回の金額は6,980円なり。

J病院で検査をした際の料金は5,910円だったのですが、どうやらこの差も磁場強度の違いによって保険点数が違う為であるようです。

 

尚、結果は一週間後。

果たして、どうなる事やら。

25年ぶりの海水浴

2018年7月1日(日)と15日(日)、いずれも良く晴れて、暑く夏らしい日、海水浴へ向かいました。

7月1日に伺ったのは千葉県勝浦市の興津海水浴場、そして7月15日は同じく勝浦市にある鵜原海水浴場です。

 

上京して来てからは、海水浴と言えば湘南が定番で、ほぼ神奈川方面にしか行った事がありませんでした。

何の疑いも持たずに来ていた湘南の海水浴場で、ある時ふと「良く考えたら、何か臭いし汚いし身体がベタベタするし色々混み過ぎだし・・・何でわざわざ不愉快な思いをする為にこんな所まで来てるんだろう」と思うようになります。

 

それ以来、泳ぎに行くとしたらプールのみで、海には全く行っていません。

しかし(当然の事?ながら)娘は「海に行きたい」と言う訳で・・・。

 

実は去年、娘は初めての海水浴を経験しています。

去年の夏は僕は治療の関係で日焼けが禁じられていましたし、そもそも海水浴場に出向く事が出来るような体調ではありませんでしたので、妻にお願いをして連れて行ってもらいました。

 

東京の都心から電車を使って海水浴場に行こうと思うと、やはり第一の選択肢としては神奈川方面になってしまいますので、とりあえず江ノ島(片瀬海岸東浜海水浴場)へ行ったのだとか。

で、娘は期待に胸を膨らませていた訳なのですが、初めて行った海水浴の感想としては「ゴミが一杯あって汚くて臭い」という大変残念なものでした。

 

湘南が好きな方々や地元の方々には大変申し訳なく思うのですが、僕としても娘の意見には同意するしかありません。

ただ、そんな体験をした娘でも、やっぱり「海で泳ぎたい(ただし綺麗な海に限る)」と思うのだそうです。

それほどまでに「海」というのは人を惹き付けてやまないんでしょうか・・・。

 

妻としては「娘を綺麗な海に連れて行ってあげたい」と思ってはいるものの、いざ行くとなると、色々な(とりわけ交通機関や僕に関連する)問題があり、なかなか決定的なプランが見付けられていません。

僕としても「何とかしてあげたい」とは思うのですが、いかんせん海水浴に対して否定的な訳ですから、正直に言って、それほど前のめりになる事はありませんでした。

 

が、そんな折、勝浦の海水浴場に関する情報を得る機会があり、色々と調べてみた所、僕としても「これならまぁ行ってみても良いかもな」と思うようになった訳です。

恐らく25歳くらいから海水浴には行っていませんので、実に25年ぶりとなりますね。

 

さて、行ってみた感想ですが、結論から言うと、どちらも非常に良い海水浴場でした。

個人(我が家)的には鵜原海水浴場の方がより素晴らしかったです。

 

まず、どちらも水がかなり綺麗です。

両者は地理的に近い事もあり、実際の水質は恐らく同じだとは思いますが、鵜原海水浴場の方が海藻がより少ない為か、若干透明度が高いような気がします。

また、これも海藻の少なさ故かも知れないのですが、磯臭さが全くありません。

 

どちらも遠浅の砂浜で、入り江形状である為、波は穏やかです。

神奈川方面と違って砂が白いのも非常に印象が良いですね。

 

規模としては鵜原海水浴場の方が大きく、興津海水浴場の2倍くらいでしょうか。

とは言え、鵜原海水浴場も割とコンパクトな部類に入ると思います。

興津海水浴場の方はよりコンパクトですが、小さな磯があります。

生き物観察なんかも楽しみたい場合は興津海水浴場の方が良いですね。

 

鵜原海水浴場に関しては、遊泳エリアにはネットが張ってあり、ライフセーバーも常駐しています。

海の家は、割とクラシカルなタイプの店が2軒営業していました。

 

興津海水浴場に関しては、伺った7月1日時点では海開きがされていませんでしたので、このあたりの事情が現在どうなっているのかは分かりません。

 

僕はそれほど多くの海水浴場に行った事がある訳ではありませんが、鵜原海水浴場は、これまで行った中ではベストと言える海水浴場ですね。

もちろん、もっと景色が美しかったり、水が綺麗だったり、便利だったりする所に行った事はあります。

が、ここは水質、景観、清潔度、規模感、客層、混雑度合、アクセス、利便性等のバランスが最高だと思います。

 

今迄、何故来なかったのかが不思議なくらいですが、よく考えてみれば、東京湾アクアラインが出来ていなければ、もしかしたら一生来る事は無かったかも知れません。

 

唯一と言って良い難点が駐車場事情。

とにかく周辺の道路の道幅が狭く、車一台がギリギリ通れる道ばかりなんですが、一方通行ではない為、途中で対向車に出会うとかなり苦労します。

また、海水浴場の規模とは見合っているのかも知れませんが、周辺にある駐車場の収容台数も少な目で、到着した時点(午前8時30分頃)で既にほぼ空きが無く、危うく車を駐められないところでした。

 

尚、この日、家を出たのは5時半頃でしたが、その時間でもアクアライン方面は既に約1時間の自然渋滞が発生していて、到着までに3時間を要しています。

この道路事情も若干のマイナスポイントですね。

 

ただ、ここはJR外房線鵜原駅から徒歩5分の所にありますので、上記のような事情を考慮すると、電車で来た方が色々と無難かも知れません。 

とは言え、我が家の場合、電車で来ても2時間半〜3時間ほどかかりますので、所要時間だけで見れば同じくらいなんですが。

 

それにしても、勝浦の海水浴場には良い意味で裏切られました。

若い頃に悪化した海水浴に対するイメージが覆されたのは、少なくとも娘にとっては僥倖だったと言えると思います。

 

ここに来ていなければ、少なくとも僕は、恐らく娘を海水浴に連れて行く事はほぼ無かったのはないでしょうか。 

娘も妻も非常に楽しそうでしたし、正直、僕も楽しかったです。

 

車でも電車でも自宅から3時間もかかる訳ですから、決して近いとは言えません。

が、それを差し引いたとしても、勝浦の海水浴場であれば是非また来ようと思います。 

悪性リンパ腫治療終了半年後の検査結果(と膵臓の嚢胞について)

2018年7月11日(水)晴れ。

今日は血液内科での診察の予定が入っています。

 

実は先週の金曜日(7月6日)に造影CTの撮影と血液検査を受けており、今日はその結果を聞きに伺いました。

悪性リンパ腫の治療終了後、6か月が経過した時点の状態確認となります。

前回、血液内科を受診したのは2月7日でしたから、およそ5ヶ月ぶりの診察ですね。

 

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診察室へ入った後、まずは最近の体調等についてひとしきり話をしました。

 

相変わらず、味覚障害睡眠障害、また皮膚トラブルも続いています。

味覚障害に関しては基本的に対処のしようが無く、時間をかけて回復するのを待つしかありません。

 

睡眠障害に関しても同様で、睡眠薬等も効きませんでしたし、現在のところは有効な手立てが見つかっていません。

とりあえずの所、睡眠(と言うより寝床に入っている)時間を約11時間ほど確保する事で、ぶつ切れで浅い眠りではあるものの、トータルでは一日5〜6時間ほど睡眠が取れているという感じでしょうか。

 

熟睡出来ない為もあって非常に疲れやすく、日中に眠気に襲われる事もしばしば。

何とか仕事もこなせてはいますが、やはり頭の回転が鈍い感じがしていますし、こちらもなるべく早く回復して欲しいところですね。

 

皮膚の状態に関しては、相変わらず蕁麻疹と貨幣状湿疹が出ており、放射線照射部分の乾燥も続いているという状況です。

今回の診察では、蕁麻疹に対しては抗ヒスタミン薬(ビラノア錠)、乾燥に対しては保湿剤(ヒルドイドローション)を、どちらも少し多目に処方して貰いました。

貨幣状湿疹用の軟膏(メサデルムとヒルドイドを混合したもの)はまだ十分に残っていますので、皮膚トラブルに関しては、これで当面の間は大丈夫そうですね。

 

さて、その後、今回の検査結果を告げられますが、ざっくりと言えば、画像診断の結果としても血液検査の結果としても「問題無し」との事でした。

 

画像上、相変わらず左神経リンパ節や副神経リンパ節の一部が目立ってはいるようですが、これは治療終了後の状態から特に変化をしている訳ではなく、その他の全身リンパ節に関しても腫大は見られないようです。

また、悪性腫瘍で注意すべき脾腫や胸水および腹水等といった症状も見られません。

 

一応、血液検査の結果としては、血小板の数が少ない事が指摘されてはいます。

が、僕の場合、これは悪性リンパ腫に罹患するずっと以前(正確な記録は取っていませんが、少なくとも10年以上前)から見られていた症状で、恐らく体質の問題であると考えて良さそうです。

数値的にも深刻な状況というほどではありませんので、今回も特に問題視はされませんでした。

 

これらの検査結果をふまえ、主担当医からは「悪性リンパ腫の検査としては、今後は造影CTを年に1回、血液検査を年に2回行なう程度で良いでしょう」と言われます。

この点に関しては、とりあえずのところホッとしました。

 

ただ、実は悪性リンパ腫に対する一連の検査の中で、膵臓に5〜10mmほどの嚢胞がある事が判明しており、この点も少し気になります。

 

今回の造影CTの撮影結果に対する放射線科診断専門医のレポートによれば「膵体部に小さな低吸収域が認められます。一度MRCP(MRI装置を使用した胆管や膵管等の撮影)による評価をしてください」との事。

 

この件について主担当医と話したところ「それほど緊急性が高いとは思えませんが、悪性リンパ腫の方も落ち着きましたので、念の為に検査をしておきましょうか」という事になり、2週間後の7月25日に予約を取りました。

 

実は妻は母親を膵臓がんで亡くしており「膵臓に嚢胞がある」という所見が以前からずっと気になっていたようです。

その為、今回きちんと膵臓を調べる事になったのは「もちろん不安もあるけど、やっぱり安心感の方が大きい」との事。

 

まぁ確かに、膵臓の嚢胞はがん化する事もありますので、少し注意して診ておいた方が良いですからね・・・・・何事も無ければ良いんですが。

1年ぶりに歯のクリーニングへ(気付けば禁煙後1年経過)

2018年7月2日(月)晴れ。

 

今日は仕事の合間に、職場の近くにある歯科医院へ歯のクリーニングで伺いました。

悪性リンパ腫の治療を始める直前(昨年の6月9日)にやって以来ですから、約1年ぶりとなります。

 

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通常であれば半年に一度、口腔状態の確認を兼ねてクリーニングを受けているのですが、昨年の12月はまだ悪性リンパ腫の治療中で、免疫や止血の問題がありましたので、中止していました。

今年の4月頃には既にクリーニングを受けても大丈夫な状態だったのですが、どうせなら6月と12月という、以前のサイクルに戻そうと思い、今日になったという訳です。

スケジュールの都合もあり、結果的に7月に入ってしまいましたが。

 

前回、クリーニングを受けた直後から禁煙をしているので、これまでに比べると歯の汚れは格段に少ない状態です。

いつもはタバコのヤニがびっしり付着した状態からクリーニングを始めて貰っていましたので、今日は恐らく歯科衛生士の方から驚かれるだろうと思っていました。

 

これまではずっと、割と馴染みの歯科衛生士さんがクリーニングを担当して下さっていたんですが、今回は何と院長が担当。

院長はほぼクリーニング後の状態しか見た事がありませんので、今日の状態を見ても特に驚かれたり何か言及されたりする事は全くありませんでした。

まぁ、別に良いんですけど、ちょっと拍子抜けしちゃいましたね。

 

さて、それはそうと、クリーニングを終え、診察をして貰った結果「右上の奥歯の支えが弱くなっているようです。ちょっと歯の動きが大きいですね」と言われます。

これまでは着色汚れ以外に何か言われる事は無かったので、少しショックでした。

 

院長によれば、右の奥歯の辺りは噛み合わせが「良過ぎる」らしく、無意識にそこばかり使って噛んでしまっているのではないかと思われるとの事です。

そうなると、そこに負荷が集中してしまい、歯を支えている部分にダメージが蓄積してしまうのだとか。

 

「場合によっては少し歯を削って、意図的に噛み合わせを若干悪くする事で圧力を周囲に分散するように調整した方が良いかも知れません」とまで言われました。

いや、虫歯でも無いのに歯を削るっていうのは、ちょっと勘弁して貰いたいところですね・・・。

 

院長に「左側をメインにして噛むようにした方が良いんでしょうか?」と聞いてみたところ「う〜ん、そう出来れば良いんですが、咀嚼というのはほぼ無意識に行なわれていますので、意識的に変えるのは無理じゃないでしょうか。歯を削る方向で考えた方が良いと思います」と言われます。

が、僕としては、この言葉を聞いて俄然闘志が湧いて来ました。

 

僕は「人間の行動は意識でコントロール出来る」というのが持論です。

例えばタバコにしても「やめる」と決めたら薬なんかに頼らずに思考だけで禁煙し、既に1年以上経過しているという実績もあります。

 

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「咀嚼の仕方を変える」というのは、これまでやった事の無い試みではありますが、少なくとも禁煙よりは簡単なんじゃないでしょうか。

 

そう言えば、禁煙すると「体調が良くなる」とか「ご飯が美味しくなる」とか言われますが、僕の場合、特にそういった事は感じませんね・・・悪性リンパ腫の治療で受けた身体へのダメージと相殺されているのかも知れません。

 

まぁ、仮に禁煙していなかったのだとしたら、今よりも更に体調が悪かったのかも知れませんし、そもそも、そういう事を目的として禁煙した訳ではありませんので、別に良いんですが。

 

少し話が逸れてしまいましたが、とりあえずは半年後のクリーニングと検診で、今回指摘された箇所の状態の改善が確認出来るようになる事を目指し、努力してみようと思います。

歯は大事ですからね、本当に。