無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

気管支鏡生検の最終結果

2017年8月28日(月)晴れ。

少し気温が低く、過ごしやすいですね。

 

今日は、気管支鏡生検の正式な結果を聞きに、S病院の呼吸器内科へ向かいます。

 

受付表を見ると、今日は特に検査等も無いようですね。

呼吸器内科の受付を済ませ、しばらく待った後、名前を呼ばれて診察室へ。

 

呼吸器内科の担当医は、いつも非常に疲れているように見えるのですが、今日は何だか顔色が良いですね。

 

さて、担当医によれば、まず、生検の結果としては

 

・悪性の細胞は発見されなかった

・全ての検査数値を見ても悪性腫瘍等を疑う要素は無い

 

との事です。

 

担当医は次に、2枚の胸部X線写真をPCのモニターに表示します。

一つは、生検直後(8月18日)に撮影した物、もう一つは、AVD療法1回目の終了後(8月25日)に撮影した物です。

 

この2枚の写真を見比べながら、肺の状態を解説してくれました。

前回の診察時にも感じましたが、この医師の説明は、とても丁寧で分かりやすいです。

 

2枚の写真を比較すると、1週間で影が薄くなっているの事が確認出来ます。

つまり、この影は炎症である可能性が高いという事ですね。

 

これらの事から、最終的な所見としては、やはり

「ブレオマイシンによる薬剤性器質化肺炎」

とするのが妥当だろうという事です。

 

尚「薬剤性器質化肺炎」と言うのは「ホジキンリンパ腫の肺への浸潤」よりは「マシ」な結果ではありますが、決して喜ばしい物ではありません。

これは立派な病変であり、下手をすると、がん化する可能性もあります。

 

したがって、今後しばらくの間、定期的に胸部X線写真を撮影し、継続的に肺の状態をフォローして行く必要があるという事でした。

 

その後、担当医から「今後の治療については、どうされるんですか?」と聞かれたので

 

・基本的にはAVD療法を2クール追加し、その後のPET-CTの結果を見て、今後の治療方法を判断する予定である事

 

・これと平行して、国立がん研究センター中央病院にてセカンドオピニオンを求め、このままS病院で治療を続けるか、転院するかを決めるつもりである事

 

を伝えました。

 

呼吸器内科の医師としても「非常に妥当な判断だと思う」との事です。

 

診察の最後に、先日、主担当医から貰ったセカンドオピニオン用の資料に不足が無いかを確認してもらい、最新の検査結果の資料を若干追加して頂きました。

 

礼を言って診察室を出て、会社へ向かいます。

 

8月14日以降、何だか色々とバタバタしていましたが、兎にも角にも、肺に悪性の物が出てなくて良かったです。

 

オフィスに着く直前、何かを忘れたような気がして、よくよく記憶を辿ってみると、病院で会計を済ませていなかった事に気が付きました。

慌てて病院に戻り、お会計を済ませます。

 

別に、がんが寛解した訳でも無いのに、浮かれてるんですかね?

 

僕自身としては、仮にこの先、がんが寛解したとしても、浮かれるつもりなど全くありません。

それは、ここでは詳しくは述べませんが「がん」という病気について、それなりに勉強して来た僕の結論です。

 

・・・が、肺の影がホジキンリンパ腫の浸潤では無い(可能性が極めて高い)というだけで、お会計を忘れて病院を出て行っちゃう訳ですから、何も言い訳出来ませんね。

 

落ち着け、俺。

 

ところで、話は変わりますが、この日の夜中、強烈な腹痛に見舞われました。

以前の記事「便秘とか血管痛とか」の時と同じ感じです。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

脂汗が滲むほどの痛みで、なかなか辛いですね・・・。

ものすごく時間をかけ、何とか少しずつ便を出して行くと、次第に痛みが和らいで来ました。

 

今回の事から考えると、以前、お腹が痛くなったのは、マグミットが身体に合わなかった訳では無いのかも知れません。

 

ただ、特に何日も便秘だった訳では無いんですが・・・腹痛の原因が良く分からず、色々な意味でスッキリしませんね。