無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

便秘とか血管痛とか

2017年7月5日(水)曇り。

 

この日、朝から強烈な腹痛に見舞われました。

脂汗が出る位、強烈な腹痛です。

 

しかし、この日は客先での重要な打ち合わせが2件入っていて、どうしても会社に行かなくてはなりません。

ただ「こんな体調で本当に大丈夫なのか?」と、我ながら不安なレベル。

 

実は1日前の話。

朝起きて、しばらく(4日ほど)便が出ていない事に気が付きました。

一応、これも病院から貰っていた資料にあった「連絡すべき体調の変化」の一つです。

したがって、病院に連絡し、診察を受ける事に。

 

事情を主担当医に話すと、とりあえず「マグミット錠」と「ピコスルファートナトリウム内服液」の2つを処方され、しばらく様子を見るように言われました。

 

「マグミット錠」は主成分が「酸化マグネシウム」で、大腸内や便に水分を引き寄せ、排便をしやすくするという薬です。

分類としては「機械性(塩類)下剤」になりますね。

 

また「ピコスルファートナトリウム内服液」は、大腸を直接刺激するタイプの「刺激性(ジフェニルメタン系)下剤」に分類される薬で「マグミット錠」を飲んでも効かなかったら、こっちを飲むように言われました。

 

また、他に何か気になる症状は無いかと聞かれたので、血管痛がまだ続いている旨を伝えます。

正直、寝ていると、たまに痛みを感じて起きてしまうような状態です。

 

腕を見ると、痛みの出ている血管の部分が茶色く変色してしまっているのがハッキリと分かります。

まるで薬で焼けてしまったかのよう。

 

主担当医からは、血管の状態が回復するには、ある程度(数ヶ月〜場合によっては年単位)の時間がかかる事と、この状態になってからの有効な対策はあまり無い旨を告げられます。

仕方が無いので、とりあえず次回の抗がん剤治療からは腕を右に変える事にしました。

 

また、これ以外にも、2回目の抗がん剤治療の直後から、抗がん剤の「心毒性」とか「肺毒性」といった言葉の意味が体感的に分かるようになって来ました。

 

「心毒性」に関しては、特に寝入りの際に感じるのですが、何と無く心臓が止まりそうな感じがして、上手く入眠出来ない事が増えました。

 

また「肺毒性」に関しては、意図的に深く息を吸い込む際、少し苦しさを感じるようになっています。

抗がん剤治療が終わるまでは負荷が高めの運動は避けるようにしていますが、もし運動すれば、多分、息切れするか、咳き込むのではないかと予想されます。

 

さて、便秘の話に戻りますが、とりあえず、医師に言われた通り、7月4日の朝・昼・晩と、マグミット錠を飲んでみました。

すると、確かに翌日の朝、便が出るには出たんですが、その後、冒頭の様に強烈な腹痛に見舞われる事になります。

 

「マグミット錠」は、作用としては比較的穏やかで、腹痛などの副作用は出にくいとされている薬なので、これは意外でした。

 

ちょっと話が飛びますが、僕は普段、割とラフな格好で仕事をしています。

が、客先での打ち合わせがある場合は、ジャケットやパンツを含め、比較的タイトな服を着て出掛けます。

 

実は排便の後、出勤の際に、このタイプの服に着替えた直後から腹痛が発生しました。

 

これは今でもそうなのですが、抗がん剤治療を始めてからと言うもの、タイトな服を着るのを非常に億劫に感じるようになってしまいました。

何と言うか、単純に苦しさを感じますし、上記の便秘のケースほどではありませんが、軽い腹痛を覚える事もあります。

 

この便秘のケースでは、何がそれほどまでの腹痛を発生させたのか分かりません。

「マグミット錠」を服用したのは、この時が初めてだったのですが、体に合わなかったのかも知れません。

抗がん剤や服装との相互作用の結果だったのかも知れません。

それとも、他に僕が気付いていない要因があったのかも知れません。

 

腹痛の原因が全て「マグミット錠」にあるという訳では無いと思いますが、とりあえず使用は中止しました。

その結果、腹痛は発生しなくなり、また、便秘にもなってはいません。

また、当然の事ながら「ピコスルファートナトリウム内服液」は未使用のままです。

 

正確な原因が分からないので、こういう態度は正しくないとは思うのですが、今後、余程の事が無い限り「マグミット錠」は服用しないでしょうね、きっと。