無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

慶應日吉キャンパスの銀杏並木で葉っぱポーン!

2017年11月25日(土)晴れ。

 

この日、慶應義塾大学日吉キャンパスに1年ぶりに向かいました。

この時期、日吉の銀杏並木は見事なまでに黄金色に染まって非常に美しく、毎年、家族で遊びに来ています。

 

昨年、ここに来た時、娘は沢山の黄色い落ち葉を見ると、両手一杯に拾い上げ

「葉っぱポーン!」

と言いながら、何度も何度も空へ向かって放り投げ続けました。

 

妻と私も一緒になって落ち葉を放り投げると、頭上から黄金色の葉っぱが降り注ぐ光景を美しくて楽しいと感じたのか、娘が「うわぁー」と言いながら目を細め、満面の笑みを浮かべていたのを思い出します。

 

その時の事が余程楽しかったのか、娘は今年、家の近所の銀杏の葉っぱが黄色く色付いて来たのを見て

「葉っぱポーンしに行きたい」

と自ら言い出しました。

 

ようやく、1年前の事をハッキリと覚えていられるようになったんですね。

 

自宅から1時間弱ほど車を走らせ、13時過ぎに到着。

まずは学生食堂で腹ごしらえをしましょう。

 

去年も一昨年もそうだったんですが、妻と娘はハヤシライスとコロッケの乗ったプレートを一緒に食べます。

僕はラーメンを食べる事が多いんですが、今日は何故かラーメンコーナーがお休みだったので、鳥の唐揚げが入った辛いクッパにしました。

 

このクッパは、辛いカップラーメンみたいなスープがかけられた、ゆで野菜と唐揚げ入りのご飯です。

うーん、これは何と言うか、なかなかに「学食ならでは」の食べ物で、ちょっと笑っちゃいました。

 

食後、購買部を覗きに行った妻は、慶應オリジナルパッケージのミントタブレットを見つけると「これカワイイね」と言って購入。

僕も初めて見ましたが、全体的にマットな質感で、紺地に金の校章が同調エンボスになっており、確かにデザインは良いですね。

味はイマイチでしたが。

 

銀杏並木に戻ると、娘は一心不乱に「葉っぱポーン!」を楽しみます。

僕が学生の頃から(そして恐らくそれ以前から)そうなんですが、毎年この時期の日吉キャンパスには、同じように落ち葉を空に放り投げて遊んでいる子供達が沢山居ます。

うちの娘も、他の子供達も、本当に楽しそうですね。

 

昨年来た時、何やら大学生の陸上競技会のような物が開催されていたんですが、今年も(恐らく)同じ競技会をやっている時に来たようです。

後で調べて分かったんですが、これは毎年開催されている10,000mの記録挑戦競技会らしいですね。

 

黄金色に染まった銀杏並木で子供達が落ち葉を放り投げている傍ら、陸上選手がアップを繰り返している光景は、何故だかちょっとお祭りみたいで、賑やかな雰囲気。

天気も良くて、とても気持ちが良いです。

 

1時間ほど「葉っぱポーン!」や落ち葉拾いを楽しんだ後、喉が渇いたので、飲み物を飲みながら陸上競技を眺め、キャンパス内を少し散歩してから帰りました。

うん、今年も楽しかったです。

来年もまた来ようね。

 

帰り道、たまたま慶應の三田キャンパスの前を通ったんですが、こちらも何だかすごい人混みです。

何事かと思って妻にスマホで調べて貰うと、どうやら三田祭(学園祭)をやっているようですね。

 

妻が「行ってみたい」と言いますが、娘は疲れてグッスリと眠ってしまっています。

まぁ、明日まで開催しているようですので、もし余裕があれば、明日、行ってみる事にしましょう。

 

余談ですが、慶応日吉キャンパスの銀杏並木は、今日のように黄金色に染まった秋の景色が一番有名だとは思います。

しかし、実は、もっと良い景色があります。

 

もう少し寒くなり、葉っぱが落ち切ってしまった頃、良く晴れた夜中に来ると、天に向かって鋭く伸びた銀杏の枝が続く並木の先、闇夜に白く浮かび上がる日吉記念館の上に月が静かに佇む光景が見られます。

個人的には、凛とした空気の中で眺めるこちらの景色の方が、荘厳で静謐な感じがして、オススメですね。

 

調べてみた所、直近では2018年1月7日(日)の午前0時頃が良さそうです。

ただ、今年の場合、日吉記念館が改修工事中ですので、画的には少し残念な事になるかも知れません。

それでも、かなり美しい光景である事に間違いはないと思います。

 

もし、見に行く事が出来る方がいらっしゃれば、是非。