無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

気管支鏡生検② 退院編

2017年8月18日(金)曇り。

 

気管支鏡生検後の経過に特に問題は無く、無事に退院となりました。

 

S病院の場合、通常、退院する時間は、朝食後の午前中です。

ただ、僕としては、今日は

 

・胸部X線撮影

・口腔外科

放射線腫瘍科

・血液内科

 

と、予定が目白押しです。

 

これらが、とても午前中に終わる筈はありません。

入院用の荷物を抱えて、長時間、院内をウロウロするのは、出来れば避けたいですね。

 

僕の場合、自宅が近いので、退院して、荷物を自宅に置いてから、再度来院しても良いんですが、出来れば、このまま病室を使いたいところです。

 

昨夜から担当して頂いている看護師さんが、朝の検温に来たので、事情を説明し

「この部屋は何時まで使ってて大丈夫か」を確認してもらう事にします。

 

看護師さんは

「あぁ、わかりました。では、確認してみますね」

と言って、病室を後にします。

 

が、いつまで経っても返事が来ませんね・・・。

 

すると、今度は今朝から担当して頂く看護師さんが挨拶に見えます。

仕方が無いので、先程の看護師さんに対して行なったのと同じ説明をして「病室が何時まで使用出来るか」の確認をお願いします。

 

しかし、入院する度に思うんですが、この病院の看護師さんは、ちょっとイレギュラーなお願い等をすると、回答が異常に遅い事が多いです。

それだけならまだしも、場合によっては、今回のように、回答が返って来ない事も何度かありました。

 

こういう考え方は、あまり良くないのかも知れませんが・・・

「この病院の看護師さんの多くはマニュアル以外の事が出来ないに違いない」

と思わざるを得ません。

 

そうこうするうちに、朝食が運ばれて来たので、とりあえず朝食を食べ、シャワーを浴びます。

 

身支度を終える頃、朝から担当して頂いている看護師さんがやって来て

「外来が全て終わるまで使ってて良いそうです」との返事を頂きました。

 ありがとうございます。

 

病室を出て、まずは総合受付へ。

いつもなら、診察券を機械に通すと、その日の予定がシートに印刷されて出て来るんですが、モニターに「本日は受付済です」と表示され、シートが出て来ません。

 

うーん、これだと、各科が何時からの予定になっているのかが分かりませんね・・・。

仕方が無いので、適当に行ってみる事にしましょう。

 

まずは胸部X線撮影へ。

放射線科の受付では、特に混乱も見られず、撮影はスムーズに終了しました。

 

次は口腔外科へ。

こちらも特に問題無く、スムーズに診察が終了します。

 

尚、口腔外科は、今回で終了となりました。

お世話になりました。

ありがとうございました。

 

この調子なら、放射線腫瘍科もスムーズに行くだろう思っていたんですが、受付に行ってみると、問題が発生します。

 

どうも、僕の診察は予定に入っていなかったらしく、受付の方から

「ちょっと血液内科の方に確認をしますので、少々お待ちください」と告げられます。

 

受付の方は、電話口で何やら主担当医と揉めている様子。

その後、しばらく待っていると、名前を呼ばれ、診察室へ入ります。

 

放射線腫瘍科の担当医は、頼もしい感じのする女性の医師ですね。

 

担当医は、これまでの経緯をあまり知らない様子だったので、とりあえず、最初の診察時から、昨日、気管支鏡生検を行なった所まで、かいつまんで説明します。

 

「えー!昨日、入院で気管支鏡生検なさったの?それはお疲れ様でした」

と、医師は少し驚いてました。

つまり、放射線腫瘍科の医師は、その事も知らされていなかったという事です。

 

で、医師は、先日のPET-CTの画像を見ながら

「うーん、左だけって聞いてたんですが、右にも出てますねぇ・・・これ、どう考えるべきなんだろう・・・」と。

 

?・・・・・右?・・・・・聞いてないですね・・・・・。

 

医師は、画像を示しつつ、以下の様な説明をしてくれました。

 

・右の集積は無視出来ない大きさである事

・しかし、放射線で叩けないような大きさではない事

・ただし、左右両方叩くとなると、片方だけ叩く場合と違って副作用が大きくなる事

・とは言え、照射量は20Gyの予定なので、比較的影響は少ないと思われる事

 

ただ、その前に、前提として

 

・右頚部に集積が出た事を血液内科から聞いていない事

・肺の気管支鏡生検の話も全く聞いていない事

 

から、放射線腫瘍科の医師は、明らかに不愉快そうな様子。

 

僕としても、これらの情報が共有されていない事は非常に不愉快ですし

「このまま、この病院で治療を受けてて本当に大丈夫なのか?」

と疑わざるを得ません。

  

「ちょっと血液内科と話をしないと何も決められませんので、一旦、ロビーの方でお待ち下さい」

と言われ、診察室を出て、待ちます。

 

その後、しばらくして、再び診察室へ。

 

医師からは

「来週の火曜日に、血液内科、呼吸器内科、放射線腫瘍科の三者で話をして、今後の治療方針を決める事になりましたので、こちらでの治療は一旦、全て白紙に戻します」

と告げられます。

 

まあ、そりゃそうでしょうね。

 

これにより、本日の血液内科の予定もキャンセルとなりました。

 

しかし、肺と同様ですが、左頸部の集積がほぼ消滅しているにも関わらず、何故右に集積が現れたのか・・・。

 

これも炎症?それともホジキンリンパ種ではない別種の病変?

いや、それなら血液内科で何か言われる筈だし・・・・・謎です。

 

こりゃ、セカンドオピニオンを求める必要がありそうですね。