放射線治療4回目(に病院の過酷な労働環境の改善を願う)
2017年12月5日(火)晴れ。
最近、気持ちの良い天気の日が続いていますね。
今日は、昨日とは打って変わって、スムーズに治療が進みます。
放射線腫瘍科に到着してから、治療を終えて外に出るまでに30分ほどしか掛かりませんでした。
ちなみに今日の場合、放射線腫瘍科での流れは以下の様な感じです。
01.受付の方に受診票を渡す
02.数分後に更衣室で着替える
03.数分後に名前と生年月日を確認されつつリニアックの部屋に入る
04.治療台の上に上半身裸で横になる
05.技師の方に軽く体の位置を調整される
(天井から照射されるレーザーの線と体に書いた線を合わせていると思われます)
06.マスクとベルトで体をリニアックの台に固定する
07.技師の方が部屋を退出
08.X線写真を2枚撮影して放射線照射の精密な位置を確認する
09.遠隔操作で台そのもの位置が微調整される
10.約10秒間の照射と1秒間の照射を1セットとして4セットの放射線照射を行なう
(照射開始から終了まで3分30秒程度)
11.技師の方が再度入室してマスクとベルトを外す
12.リニアックの部屋を出て更衣室で着替える
13.受付で受診票を受け取って全行程が終了
恐らく、今日の流れが放射線腫瘍科のスタンダードなのだと思いますが、他の診療科との大きな違いは待ち時間がほとんど無い事です。
スケジュール表をちらりと見た事があるのですが、かなりビッシリと予定が書き込まれており、非常にシステマティックにオペレーションされているようですね。
まぁ、放射線腫瘍科の場合、急患が来る事も無いでしょうし、患者の状態に応じて臨機応変に対応する必要があるという訳でも無いでしょうから、単純に他の診療科と比較は出来ないとは思います。
また、放射線腫瘍科の患者数は他の診療科よりも少ないとは思いますし、そもそも医師による診療と技師による放射線照射を同列に扱ってはいけないのかも知れません。
ただ、放射線腫瘍科では医師による診察がある上に技師による放射線照射がある訳ですから、他の診療科よりもスケジュール管理は複雑な筈です。
また、患者数が少ないとは言っても、上述のように、一人の患者にかかる工数は他の診療科よりもかなり多いと思います。
このように考えると、差し引きで、放射線腫瘍科とその他の診療科のオペレーションを比較しても良いと思われるのですが、放射線腫瘍科のスムーズさは驚異的と言わざるを得ません。
昨今(特に急性期)病院の過酷な労働環境が問題となっています。
僕は仕事柄、多少なりとも医療現場の現状を見聞きするのですが、そのような過酷な労働環境に陥ってしまう大きな原因の一つは、病院の著しく非効率的なオペレーションにあると思っています。
勿論、それだけが原因だと言うつもりはありませんし、医療現場特有の事情があるのも分かっているつもりです。
しかし、同じ「病院」という条件下でも、上記の放射線腫瘍科のような例がある事は注目すべきだと思います。
病院は縦割りの弊害が出がちな組織形態である事も理解出来なくはありません。
が、放射線腫瘍科のオペレーションの優れた点を他の診療科も真摯に見習い、業務効率の改善を試みるべきなのではないでしょうか。
言うまでも無く、それは病院の労働環境の向上にとどまらず、医療の質の向上をもたらす筈なのです。
・・・部外者がゴチャゴチャ言い過ぎましたかね。
さて、今日は火曜ですので、週に一度の支払いの日です。
会計を済ませ、放射線腫瘍科の分の領収書を確認すると、以下の通りでした。
・1回目:26,110円
・2回目:6,820円
・3回目:7,480円
・4回目:6,600円
初回に関しては、マスクの製作費や安全管理費等が計上されている為に高額です。
明細を見て分かったのですが、マスクの製作費って3,000円なんですね・・・保険適用とは言え、もっと高いのかと思ってました。
それから、3回目は担当医による診察があった為、少しだけ高くなっていますね。
不思議なのは、2回目と4回目の差です。
この2つの回の治療内容には差が無い筈なんですが、2回目の明細には「外来診療料」という項目が記載されています。
うーん、2回目の時には、特に診療は無かった筈なんですが・・・。
そう言えば、2回目の照射の際、急遽CTを撮影して照射位置を再調整しましたが、その部分の費用なんでしょうか?
ただ、仮にそうなのだとすると、その費用が220円と言うのは安過ぎるような・・・。
まぁ、これまでも何回か「以前、間違って多く貰ってしまったので返金します」という対応をされた事がありましたので、もしかすると今回も、それと同様の単純なミスなのかも知れませんね。