無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

初めての鍼

2018年3月24日(土)晴れ。

 

数日前から娘の体調があまり良くありません。

ずっと咳が続いてはいたんですが、あまりひどくは無かったので様子を見ていたところ、今日は明らかに悪化しています。

午前中に小児科に行き、痰切り(カルボシステインの液剤)を処方してもらいました。

 

実は、明日から3日間、福岡に行く予定なのですが、仮に病状が重篤化するようだと、残念ならがキャンセルしなければなりません。

さて、どうなるでしょうか。

 

僕はと言えば、背中から肩にかけて、特に肩甲骨辺りの痛みがひどい状態です。

僕は元々、肩こりや腰痛などとは無縁の体質だったのですが、以前の記事にも書いた通り、昨年末辺りから身体に変調が見られます。

 

bonyoh.hatenablog.com

 

これが抗がん剤治療の影響によるものか、加齢によるものなのかは分かりません。

まぁ、恐らく両方の影響なんだとは思いますが。

 

抗がん剤治を療開始してから、妻に時折マッサージをしてもらっているのですが、妻によれば「ちょっともう素人には手に負えないレベル」と言う状況です。

 

とは言え、どこに行けば良いものかと悩んでいたんですが、昨年、小田原へ旅行に行った際にホテルの客室に置いてあった雑誌に載っていた治療院の事を思い出しました。

その時は、妻が腰痛に悩まされており「ここ良さそうじゃない?」と話していたんですが、まさか自分が行く羽目になるとは。

 

記事を読んだ記憶を頼りにネットで少し探すと、その治療院は見つかりました。

電話をしてみると、この後1コマだけ空いているというので、早速予約。

支度を整え、車で向かいます。

 

ここは自費診療のみの治療院で、マンションの一室にひっそりと存在します。

受付を済ませると、まずは問診で最近の身体の状況を色々と聞かれます。

問診を終えると、治療台の上で横になるように促され、身体の各部の可動状況や張りの状態、痛みの出方等を確認。

しばらくして出た結論としては「首周りが全くダメ」なのだとか。

 

「背中の状態が悪い為に首の状態も悪くなるという訳ではないんですか?」と聞いてみたところ

「それはそうなんですが、現状としては背中よりも首周りの方がはるかに状態が悪いので、まずは首周りの状態を改善してから背中の治療をした方が症状の改善が早いと思います」との事。

 

残りの時間で首周りのマッサージを受けますが、かなり痛いですね・・・。

が、施術後は驚くほど楽になっている事に気付きます。

 

また、問診時に「過去の怪我の影響で左足首が曲がらない」という事を伝えていたのですが、首周りのマッサージと同時に「鍼を打ちますね」と言われて左足脛の外側に鍼を打たれ、電気を流されました。

低周波(?)なんですかね、鍼を打たれた辺りがビクビクと痙攣します。

 

実は、僕は鍼を打たれるのは初めてです。

「鍼を打つ」と言われた際「あ、いや、ちょっと心の準備とか、痛かったりしないのかなとか」などと心の中で思っているうちにトン!と打たれてしまったんですが、結論から言うと、全くと言って良いほど痛くなかったですね。

 

院長によれば「首周りにも鍼を打った方が早く治るとは思いますよ」と言われますが、その一方、滅多やたらに鍼を打つのは勧めないのだそうです。

 

尚、僕は押される所が全て痛かったんですが、ひどい人になると押されても痛く無い(つまり神経がまともに機能しないほど圧迫されている状態である)そうで、僕の症状の悪性度は「中程度」との事でした。

 

治療終了後「継続して来院されますか?」という、トーンとして非常に誠実な感じの聞かれ方をされましたので、僕としても正直に「こういう治療は初めて受けましたので、身体の変化を確認してから判断したいと思います」と伝えました。

 

帰宅後、ほどなくすると強烈に眠くなり、すぐに寝てしまいました。

これは施術中に言われていた「交感神経の緊張を取った」からなんでしょうか。

 

目が覚めて時計を見ると、眠っていたのは1時間強だったんですが、かなり深く眠ったようで、非常にスッキリとした目覚めでした。

最近はあまり睡眠の質が良くなかったので、こういう感じは久し振りですね。

 

今回の治療院の評価は、現時点では決めかねます。

ただ、症状が異なるので単純比較は出来ないとは言え、ぎっくり腰の治療の際に通った整骨院よりは明らかに身体の状態に改善が見られます。

また、表現が適切かどうかは分かりませんが「商売っ気が無い」感じだったのも好感が持てましたし、恐らく、またお世話になるんじゃないかなという予感はしますね。