無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

墓参りと病気の報告の為に福岡へ

2018年3月25日(日)晴れ。

今日から2泊3日の旅程で福岡へと向かいます。

 

前回の記事に書いた通り、前日まで娘が体調を崩していました。

今朝の娘の状態次第では福岡行きは中止するつもりでいたんですが、何とか咳は止まったようで、熱もありません。

食欲もあるようですし、本人に聞いても「大丈夫」との事ですので、当初の予定通り出発する事にしました。

 

ところで、僕の両親は既に他界しています。

実家の家族としては他に兄がおり、福岡に本社がある会社に就職してはいるんですが、転勤族である為、常に福岡に住んでいるという訳でもありません。

したがって、僕にとっては最早「帰省」という感じではないのですが、我が家では例年12月に墓参りを兼ねて福岡へ行く事が慣例となっています。

 

普通は「帰省」というと、お盆の時期になると思うのですが、仕事の性質上、僕の会社には「お盆休み」や「ゴールデンウィーク」といった長期休業は(年末年始を除いて)ありません。

また、兄の仕事も同様なので、仮に兄が福岡に住んでいる時期だったとしても、わざわざ混雑するお盆の時期に福岡に行く意味合いは薄い訳です。

 

そこで、父や母の命日辺りに墓参りを兼ねて行くのが良いかなとは思うのですが、父の命日は5月で、母の命日は12月です。

本当は年に2回行くべきなんでしょうが、なかなかそういう訳にも行きません。

 

で、唐突なようですが、妻は福岡の事が大好きです。

妻曰く「土地の雰囲気とか人の感じ」も非常に気に入っているそうなのですが、何と言っても食べ物が大好きで、中でも海産物、特に鯖の刺身や、それを胡麻醤油ダレに和えた「ゴマサバ」には目がありません。

そういった要素もあり、特段の事情が無い限り、我が家では福岡に行くのは美味しい海産物が比較的多い12月の方を選択しているという訳です。

 

ただ昨年の12月は、悪性リンパ腫の治療中だった為、福岡行きは中止していました。

が、治療が終わって一段落つきましたので、遅ればせながらの墓参りと、ここ数年は福岡に住んでいる兄に病気の事を報告する為、また甥っ子(兄の息子)2人が、それぞれ大学と高校へ進学が決まった事のお祝いもありましたので、かなりイレギュラーではありますが、この時期の福岡行きとなった訳です。 

 

当日、羽田空港までは車で行ったのですが、到着してみると、何と駐車場が満車です。

駐車待ちの列も相当長く、これは待っていても出発時刻までに空きそうにありません。

仕方が無いので近隣の駐車場に駐めようかと思ったのですが、過去に使った事は無いものの、数年前に新設された国際線のターミナルにも駐車場がある事を思い出し、行ってみる事に。

すると、数台の空きがあり、何とか無事に駐車する事ができました。

 

国内線のターミナルまでは連絡バスで移動しなければならない為、若干不便ではありますが、近隣の駐車場に駐めるよりは遥かにマシです。

春休みに突入していた事も関係していたんでしょうか・・・例年、この時期に羽田を利用する事は無かったので事情は知りませんでしたが、完全にナメてました。

ただ、ここ数年、羽田の利用者数は増え続けているようですし、今後は駐車場の予約が必須なのかも知れませんね。

 

さて、福岡空港へ到着し、タクシーでホテルへと向かいます。

その途中「かろのうろん」に行列が出来ているのを見て驚きました。

 

「かろのうろん」とは、中洲の辺りにある老舗(明治15年創業)のうどん屋さんです。

まぁ、決して美味しくないという訳ではないんですが、何と言うか、個人的には並んでまで食べるような店では無いと思っています(お気を悪くされる方がいらっしゃったら申し訳ありません)。

事実としても、僕は生まれてこのかた、この店に行列が出来ているのを見た事がありませんでした。

 

乗っていたタクシーの運転手さんに「いつからこんな事になってるんですか?」と聞いてみたところ「3〜4年前からですかねぇ」との事。

僕が「福岡出身者としては『かろのうろん』に並ぶってのは、正直、理解し難いんですが」と言うと、運転手さんも「何だか最近、急に博多のうどんの人気が出たみたいで、観光客の方が増えてますねぇ」と苦笑されてました。

 

うーん、やっぱり、タモリさんや博多華丸・大吉さんがメディアで「博多うどん」の事に言及した影響なんでしょうかね・・・。

個人的な経験としては、妻を初めて福岡に連れて来た時、僕が何気なく博多のうどんの事を教えて食べに連れて行って以来、妻は博多うどんの大ファンになってしまったという事もありましたので、まぁ、それなりに人気が出る要素はあるのだとは思いますが。

 

そんな事もありつつ、昼過ぎにホテルへ到着。

まだチェックイン出来る時間ではありませんので、フロントに荷物を預け、コンシェルジュの方におすすめのランチを聞いてみます。

「お嫌いでなければ、博多ラーメンなどはいかがですか?」と言われましたので、おすすめの店を教えてもらいました。

 

そのお店はホテルの近隣にあり、行ってみたところ、割と人気のあるお店のようで、少し長目の行列が出来ています。

妻に「並んでるけど、どうする?」と聞いてみると「他にあてもないし、博多ラーメンなら回転も早いだろうから、並んでも良いよ」と言うので、列に加わりました。

で、ならんでいる間に、この店は東京にも支店がある事が判明。 

 

別に良いんですが、どうせなら東京では食べられないお店の方が良かったですね・・・まぁでも、変に全国を意識したり奇をてらったりはしていないスタンダードなタイプの博多ラーメンで、味自体は悪く無かったので良かったですが。

 

食事を終え、少し買い物などをしながら時間を潰し、チェックイン。 

少し部屋で休んだ後、兄一家と会食する事になっている、中洲の「吉塚うなぎ屋」へと向かいました。

 

ここは地元では非常に知られた鰻料理の有名店で、久しぶり(恐らく30年ぶりくらい)に食べましたが、相変わらず本当に美味しいです。

ただ、お店の方によると、ここ数年は深刻な鰻の不漁が続いており、お客さん一人当たりに提供する鰻の量を絞らざるを得ない状況が続いているのだとか。

 

うなぎの完全養殖も一応は成功しているようですが、まだ商用化出来る段階には到達していないようですので、しばらくはこういう状態が続くんでしょうね・・・。

 

それはそうと、実は僕は悪性リンパ腫の事を兄には全く話していませんでした。

ので、これまでの経緯を話したところ、さすがに兄一家は全員、驚いた様子でした。

が、その話を一しきり終えた後、おもむろに兄が話を始めます。

 

「そうか。色々、大変だったな・・・ところでさ、実は俺、前立腺がんなんだよ」

 

・・・・・続く。

初めての鍼

2018年3月24日(土)晴れ。

 

数日前から娘の体調があまり良くありません。

ずっと咳が続いてはいたんですが、あまりひどくは無かったので様子を見ていたところ、今日は明らかに悪化しています。

午前中に小児科に行き、痰切り(カルボシステインの液剤)を処方してもらいました。

 

実は、明日から3日間、福岡に行く予定なのですが、仮に病状が重篤化するようだと、残念ならがキャンセルしなければなりません。

さて、どうなるでしょうか。

 

僕はと言えば、背中から肩にかけて、特に肩甲骨辺りの痛みがひどい状態です。

僕は元々、肩こりや腰痛などとは無縁の体質だったのですが、以前の記事にも書いた通り、昨年末辺りから身体に変調が見られます。

 

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これが抗がん剤治療の影響によるものか、加齢によるものなのかは分かりません。

まぁ、恐らく両方の影響なんだとは思いますが。

 

抗がん剤治を療開始してから、妻に時折マッサージをしてもらっているのですが、妻によれば「ちょっともう素人には手に負えないレベル」と言う状況です。

 

とは言え、どこに行けば良いものかと悩んでいたんですが、昨年、小田原へ旅行に行った際にホテルの客室に置いてあった雑誌に載っていた治療院の事を思い出しました。

その時は、妻が腰痛に悩まされており「ここ良さそうじゃない?」と話していたんですが、まさか自分が行く羽目になるとは。

 

記事を読んだ記憶を頼りにネットで少し探すと、その治療院は見つかりました。

電話をしてみると、この後1コマだけ空いているというので、早速予約。

支度を整え、車で向かいます。

 

ここは自費診療のみの治療院で、マンションの一室にひっそりと存在します。

受付を済ませると、まずは問診で最近の身体の状況を色々と聞かれます。

問診を終えると、治療台の上で横になるように促され、身体の各部の可動状況や張りの状態、痛みの出方等を確認。

しばらくして出た結論としては「首周りが全くダメ」なのだとか。

 

「背中の状態が悪い為に首の状態も悪くなるという訳ではないんですか?」と聞いてみたところ

「それはそうなんですが、現状としては背中よりも首周りの方がはるかに状態が悪いので、まずは首周りの状態を改善してから背中の治療をした方が症状の改善が早いと思います」との事。

 

残りの時間で首周りのマッサージを受けますが、かなり痛いですね・・・。

が、施術後は驚くほど楽になっている事に気付きます。

 

また、問診時に「過去の怪我の影響で左足首が曲がらない」という事を伝えていたのですが、首周りのマッサージと同時に「鍼を打ちますね」と言われて左足脛の外側に鍼を打たれ、電気を流されました。

低周波(?)なんですかね、鍼を打たれた辺りがビクビクと痙攣します。

 

実は、僕は鍼を打たれるのは初めてです。

「鍼を打つ」と言われた際「あ、いや、ちょっと心の準備とか、痛かったりしないのかなとか」などと心の中で思っているうちにトン!と打たれてしまったんですが、結論から言うと、全くと言って良いほど痛くなかったですね。

 

院長によれば「首周りにも鍼を打った方が早く治るとは思いますよ」と言われますが、その一方、滅多やたらに鍼を打つのは勧めないのだそうです。

 

尚、僕は押される所が全て痛かったんですが、ひどい人になると押されても痛く無い(つまり神経がまともに機能しないほど圧迫されている状態である)そうで、僕の症状の悪性度は「中程度」との事でした。

 

治療終了後「継続して来院されますか?」という、トーンとして非常に誠実な感じの聞かれ方をされましたので、僕としても正直に「こういう治療は初めて受けましたので、身体の変化を確認してから判断したいと思います」と伝えました。

 

帰宅後、ほどなくすると強烈に眠くなり、すぐに寝てしまいました。

これは施術中に言われていた「交感神経の緊張を取った」からなんでしょうか。

 

目が覚めて時計を見ると、眠っていたのは1時間強だったんですが、かなり深く眠ったようで、非常にスッキリとした目覚めでした。

最近はあまり睡眠の質が良くなかったので、こういう感じは久し振りですね。

 

今回の治療院の評価は、現時点では決めかねます。

ただ、症状が異なるので単純比較は出来ないとは言え、ぎっくり腰の治療の際に通った整骨院よりは明らかに身体の状態に改善が見られます。

また、表現が適切かどうかは分かりませんが「商売っ気が無い」感じだったのも好感が持てましたし、恐らく、またお世話になるんじゃないかなという予感はしますね。

妻の誕生日(厳密には翌日)の話

2018年3月11日(日)晴れ。

 

今日は朝起きてから鼻水がずっと出ていて、全く止まる気配がありません。

とは言え、熱など他の症状がある訳ではありませんので、病院へは行かずに市販薬を飲んで様子を見る事にします。

 

僕は花粉症持ちではないんですが、妻が「絶対、今年から花粉症になったんだよ」としきりに言うので、初めてアレルギー性鼻炎の薬(アレジオン)を買ってみる事に。

半信半疑で飲んでみましたが、予想通りと言うべきか、全く効きませんね・・・。

 

さて、どうしたものかと悩んでいたところ、今度は娘が「気持ち悪い」と言って泣き出しました。

実はこの数日、娘は時折「気持ち悪い」と言う事があったのですが、特に体調に大きな変化がある訳ではなかったので、様子を見ていました。

が、泣いたのは初めてでしたので、さすがに娘の方は病院で診てもらう事にします。

 

土日の救急は相当待たされる事を覚悟していたんですが、何と幸運な事に、受付を済ませて10分で診察室へ呼ばれました。

しかも、いつも診てもらっている小児科の先生が当直という幸運。

こんな事もあるんですね。

 

診察の結果、とりあえず胃腸薬と吐き気止めを飲んで様子を見るように言われます。

僕の見立てでは便秘が原因じゃないかと思うんですが、さて、処方された薬で改善するでしょうか。

 

その後、いつものスーパーへ買い物に出掛けます。

が、買い物の最中も鼻水がひどく、たまらずスーパー内の薬局コーナーで風邪薬(ベンザブロック)を買って、その場で飲みました。

 

持っていたポケットティッシュもすぐに使い切ってしまったので、ティッシュもレジを通してすぐに使うという有様。

いや、これは本当にひどい状態です。

 

早々に買い物を切り上げ、やっぱり救急に行こうと思ったのですが、帰宅した頃に鼻水が止まって来ました。 

「アレジオン」が全く効かずに「ベンザブロック」が効く訳ですから、やはり花粉症ではなかったと言う事なんでしょうね。

兎にも角にも、救急へは行かずに済みそうです。

 

帰宅してしばらくすると、娘のうんちが4日ぶりに出ました。

その結果なのか、処方された薬が効いたのかどうかはわかりませんが、それから少しすると気持ち悪さは無くなったようです。

 

それでは(唐突ですが)約束の焼き鳥に連れて行きましょうかね・・・。

 

実は、前日は妻の誕生日で、娘は数日前から「お母さんの誕生日には美味しい焼き鳥を食べてお祝いしたい」と言っていました。

が、気持ちが悪い状態では外食は出来ませんので「気持ち悪いのが治ったらね」と言っていたんですが、症状が改善した事により、娘は「治ったから焼き鳥に行きたい」と。

 

まぁ、約束ですからね・・・少し考えて、銀座の「鳥よし」へ行く事にします。

 

人気店ではあるものの、まだ早い時間(17時)だったので特に予約や確認の電話はせずに行ったんですが、あいにく今日は全て予約で埋まっているとの事。

が、2階にある姉妹店の「宮新」であれば席が取れるとの事なので、そちらへ案内してもらいました。

 

こちらには初めて伺いましたが、個室に案内してもらった事もあり、子連れだと「宮新」の方が良いかも知れませんね。

味の方も「鳥よし」の姉妹店だけあって美味しく、娘も沢山食べています。

 

気持ち悪さから、娘はここ数日あまり食欲が無かったんですが、いつもの調子が戻って来たようでホッとしました。

妻も非常に気に入ったようですし、良かったです。

 

食事の後、資生堂パーラーに寄ってケーキを買って帰ろうかと思ったんですが、行ってみると売り切れが多かったので、松屋銀座へ向かいました。

地下の洋菓子ゾーンで迷いに迷っていた妻と娘でしたが、最終的に「アンリ・シャルパンティエ」のザッハトルテを選択。

 

娘は生クリームが苦手なので、ちょっと意外な選択でしたが、帰宅して食べてみたところ、生クリーム以外は非常に美味しかったようです。

もしかすると、これからは「ザッハトルテ、生クリーム抜きで」とか、牛丼屋みたいな注文をするようになるかも知れませんね。

 

ケーキを食べた後は、プレゼントに買ってあった「ヘアビューロン」を渡します。

僕としては「非常に胡散臭い」と思っているヘアアイロンなのですが、かねてから妻が非常に欲しがっていた製品であった為、物凄く喜んでいました。

 

まぁ、こういう美容系の製品って、使っている人の自己満足みたいな所もあるんでしょうし、そこも含めた価値を勘案しないといけないんでしょうけど・・・やっぱり僕としては、釈然としませんね。

皮膚科の受診と新たな症状(貨幣状湿疹)の発生

2018年2月15日(木)晴れ。

今日は2月7日の血液内科の診察時に予約をしてもらった皮膚科の受診日です。

 

受付票に記載されている医師の名前を見ると、以前に診てもらった方とは違いますね。

 

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皮膚科の受付で待っている間に壁に掲示されている医師名を確認すると、今回の僕の担当医は皮膚科の部長のようです。

前回の皮膚科の受診も血液内科経由だったのですが、今回は主担当医が意図的に担当医を変更したのでしょうか?

 

診察室に入ると、若い女性の医師で驚きました。

が、その方の名札を見ると、当然と言えば当然ですが、受付表に記載されている医師の名前ではありません。

突然、担当医が変更になったんでしょうか?

 

やや疑問に思いながらも、とりあえず問診で、左頬から鎖骨辺りにかけての痒みが一日中続く事を伝えます。

この症状は、放射線が照射された部分の汗腺の働きが低下した事による皮膚の乾燥が原因だと思われます。

また、蕁麻疹のような物が、昼は肩から腕にかけて、その後は背中から腰、夜になってくると臀部から大腿部にかけて発生する事を伝えました。

 

一通りの診察が終了すると、女性の医師は「少々お待ち下さい」と言って診察室の奥の部屋へと消えて行きます。

そして、しばらく後に本来の担当医と一緒に戻って来ました。

なるほど、そういう事でしたか。

 

担当医は、女性の医師が作成したカルテを見ながら改めて診察を行ない、カルテを書き換えて行きます。

女性の医師は、その様子を熱心に見つつ、時折ノートにメモを取っていますね。

僕の症例が珍しかったりするんでしょうか、どうやら女性の医師の勉強の場になっているようです。

 

いや、別に構わないんですが、一応、僕にとっては二度手間でもありますし、一言、断りがあっても良いんじゃないかなぁとは思うんですが・・・まぁ、お役に立てて何よりなんですけどね。

 

診察の結果、当面の所、放射線照射部への対処用にヒルドイド、蕁麻疹に対しては抗アレルギー薬(ビラノア錠)を処方するので、それで様子を見るように言われます。

抗アレルギー薬が処方されたのはちょっと意外でしたが、担当医によれば、抗がん剤治療後に蕁麻疹が出るようになった症例などに対しても有効なのだそうです。

また、痒み止めとしてレスタミンコーワクリームを処方されました。

 

この日の夜も、帰宅した頃、臀部の辺りに蕁麻疹が出ました。

今日の診察で「今度、蕁麻疹の症状が出たら写真を撮っておいて下さい」と言われていましたので、妻に患部を撮影してもらいます。

いい歳したおっさんがズボンを下ろしてお尻の写真を撮られるって、何だかマヌケな感じがしちゃいましたが。

 

また、処方された痒み止めを患部に塗ってみたところ、非常に良く効き、痒みが割とすぐに治まりました。

夜中に痒みで目が覚めて眠れなくなる事もありますので、これはありがたいですね。

また、昼間も痒みが出る事が度々ありますので、とりあえず仕事用のバッグに入れておきましょう。

 

続く226日の診察時には、前回いた女性の医師は同席しませんでした。

 

この日の段階で、蕁麻疹の症状は割と改善して来ています。

前回処方してもらった薬が効いているのかも知れません。

蕁麻疹が発症した時に撮影しておいた写真を担当医に何枚か見せましたが、特に問題は無いようです。

 

また、新たに貨幣状湿疹と思われる症状が3箇所(両足首と右肩の辺り)に発生しており、割と強い痒みがある事を伝えます。

ただ、担当医によれば、これに関しても特に重篤な症状では無いとの事。

 

今回の診察の結果としては、とりあえず現在の薬を継続しつつ、貨幣状湿疹に対しては、新たにステロイド剤(メサデルム軟膏)とヒルドイドを混合した軟膏を処方してもらい、様子を見る事になりました。

 

次回は3週間後(319日)に診察予定です。

 

それにしても、抗がん剤治療終了後4ヶ月以上、放射線治療終了後2ヶ月以上も経ってから新たな症状が出て来たのは意外でした。

まぁ、命と引き換えの治療だった訳ですから、それだけ身体に負担がかかったのも当然の事なんでしょうが、今後もまだまだ何か出て来たりするんでしょうかね・・・。

久し振りの診察

2018年2月7日(水)晴れ。

今日は久し振りに放射線腫瘍科と口腔外科、そして血液内科の診察です。

 

総合受付で受付表を確認し、まずは放射線腫瘍科へ向かいます。

相変わらず待ち時間はほとんど無く、すぐに診察室へ。

 

簡単な問診の後、例によって、かなり入念に触診されます。

最近の寝汗の事もあり、診察では「何か言われるんじゃないか」と内心ビクビクしていたんですが、特に何事も無く診察は終了。

 

治療をした側の首が少し腫れていますが、担当医によれば「これ位の軽い腫れやむくみが少し続くと思いますよ」との事です。

次回は4ヶ月後(6月6日)の診察となりました。

 

次は口腔外科へ。

こちらは特に何か言われるとは思っていなかったのですが、担当医に「まず、口の乾燥が気になりますね」と言われます。

また、以前から口内の粘膜が白化している箇所があり、経過観察しているものの、状態が改善していない事が気掛かりだとの事。

 

粘膜の白化に関しては、以前にも「噛み癖がありますか?」と聞かれた事があったんですが、僕としては、そういう自覚は全くありません。

担当医としては、何も無ければ今回で診察終了のつもりだったらしいのですが、引き続き経過観察をする事に。

次回は放射線腫瘍科の受診タイミングに合わせて6月6日に来るように言われました。

 

う〜ん、白化の原因が良く分からないのは何だか嫌ですね・・・。

 

最後は血液内科です。

今日は珍しく、ほぼ待ち時間がありませんでした。

 

診察室で先日の造影CTと血液検査の結果を伝えられますが、主担当医によれば「完璧にコントロール出来ている(悪性リンパ腫は消滅しているように見える)」との事。

まぁ、先ほど放射線腫瘍科で「画像を見ても問題ありませんね」と予め聞いていたので、そういう風に言われるのも当たり前なのかも知れませんが。

 

今後の経過観察として、次回は半年後に造影CTを撮影すると言われます。

ちょっと間隔が長いのではないかと思い「3ヶ月後とかに撮影するんじゃないんですか?」と聞いてみました。

 

主担当医の説明によると、例えば、より高齢(60代など)の方や、もっと状態の悪かった人の場合は3ヶ月後くらいに撮影する事が多いらしいのですが、僕の場合は半年後で良いとの判断なのだそうです。

結局、諸般の事情で5ヶ月後(7月6日)に撮影する事になりましたが。

 

最後に、他に変わった事は無いかと聞かれましたので、相変わらず皮膚の湿疹(蕁麻疹?)が収まらない話をすると、その場で皮膚科に予約を入れてくれました。

ただ「今日とりあえず乾燥対策の薬(ヒルドイド?)を少し出しておきましょう」と言っていたのに処方箋を出し忘れたようです。

 

う〜ん、この主担当医、こういう事が何度かあるんですよねぇ・・・まぁ、薬は皮膚科で出してもらいますので別に良いんですけど。

 

病院を出て調剤薬局に行くと、うがい薬(ネオステリングリーン)が大量に処方されていて、ちょっと笑っちゃいました。

まぁ、次回の診察が4ヶ月後ですから仕方ないんでしょうが、さすがに調剤薬局の人も「何でこんなに大量に???」という顔をしてましたね。

 

しかし、今日の結果には、とりあえずホッとしました。

もちろん「完璧にコントロール出来ている」と言う言葉の通り、がんに「完治」というものは無く「いかにコントロール下に置いておくか」だと思います。

が、それでも治療後の状態が非常に良いというのは悪い知らせではありません。

 

このまま何事も無く過ごせれば良いんですが。 

造影CT

2018年2月2日(金)雪。

 

今日は、経過観察の為の造影CTの撮影です。

昨夜から雪が降っていますが、先月22日の大雪の時とは違い、積もらないようですね。

 

そう言えば22日の朝は、どうにもこうにも起きる事が出来ず、仕方なく自宅作業に切り替えたのを覚えています。

今日も若干、起きるのに苦労したんですが、天候の影響だったりするんでしょうか?

 

実は最近、天気が悪かったり、低気圧が近づくと身体が重い気がしてなりません。

昔から、そういう人達が一定数いるとは感じていますが、これまでは「そんなの関係あるのかなぁ?」と疑問に思っていました。

 

科学的な根拠は分かりませんが、現在の僕の状況を考えると、天候(もしくは気圧?)と体調の間には何らかの関係があるのかも知れません。

しかし、そんな事、本当にあり得るんでしょうか?

 

体調と言えば、最近また、寝ていると大汗をかいて起きる事がたまにあります。

発汗量は治療前と比べると少なく、服を着替える必要があるほどではないんですが、身体の痒みも相変わらずで、一瞬「悪性リンパ腫が治ってないんじゃないか」という考えが頭をよぎってしまいます。

 

もちろん、現在感じている痒みは、明らかに湿疹(もしくは蕁麻疹?)のような症状を伴っていますので、以前の痒みとは性質が違う事は分かっています。

首も以前のようにスッキリとした感じではなく、何となくむくんでいるように見えますが、これも放射線の影響で、そういう感じになる事は聞いていましたし、明確に腫れているというほどでもありません。

 

「きちんとフォローしているんだから大丈夫だろう」と自分に言い聞かせようとはするんですが、夜中に大汗をかいて起きたりすると、どうしても不安が拭い去れない自分がいるのも事実ですね・・・。

 

さて、病院に到着し、総合受付で受付票を確認したところ、今日は血液検査も予定されているようです。

が、もう造影CTの撮影予定時刻が迫っていますので、とりあえず放射線科へ。

受付で、血液検査はCTの後でも良いか確認してみると「大丈夫です」との事なので、採血室へは後で行く事にしました。

 

検査着に着替えると、すぐに名前を呼ばれて撮影です。

前回の撮影時、ラインが上手く取れなかった記憶はまだ鮮明に残っていますが、今回はどうでしょうか。

 

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前回の教訓から、とにかくリラックスして良いイメージを持つようにしてみたところ、今回は無事にラインが取れてホッとしました。

これからも穿刺は何度もあるでしょうから、これを積み重ねて行ければ良いですね。

 

造影CT撮影後、採血室へ向かいます。

採血自体は無事に終了したんですが、今回、採血を担当して頂いた看護師さんの穿刺の方法は、ちょっと変わっていました。

 

上手く伝わるかどうか分かりませんが、何と言うか、針を「放り投げる」ような刺し方で、ちょっと驚きました。

何となく合理的な方法であるような気もしなくはないんですが、力加減が難しそうですね・・・失敗したりしないんでしょうか・・・。

 

その日の夜、夕食を食べていると、穿刺後の絆創膏を貼っている所が左右どちらも痒くなっている事に気付きました。

絆創膏を剥がしてみると、貼っていた部分だけではなく、周りも赤くなっていますね。

 

僕は少し血が止まりにくい体質である事もあって、採血などの後、比較的長時間、絆創膏を剥がさずにいて、うっかり剥がし忘れてしまう事があります。

それでも、これまでは絆創膏にかぶれる事は無かったんですが、体質が変わったんでしょうか?

 

湿疹(蕁麻疹?)の事もありますし、やっぱり、皮膚の状態が良く無いのかも知れませんね。

豊川稲荷東京別院にて毎年恒例のご祈祷

2018年1月21日(日)晴れ。

 

今日は新年恒例の、豊川稲荷東京別院でのご祈祷です。

例年、初詣代わりにご祈祷をして頂いているのですが、今年の正月は体調を崩していた事もあり、この時期となりました。

 

豊川稲荷東京別院は「稲荷」という文言がついているものの、いわゆる稲荷神社ではなく、正式には「妙厳寺」という曹洞宗の寺院です。

ただ、寺院であるにもかかわらず鳥居も立ち並び、稲荷狐も多数祀られています。

更には七福神やら身代わり地蔵に愛染明王まで祀られていたりと、何だかカオスな「お寺」ですね。

 

また、ご祈祷も一般的な寺院の感じとは違います。

太鼓と鉦を激しく打ち鳴らしながらの高速な読経は、なかなかロックな感じで、言葉は不適切なのかも知れませんが「格好良い」ですね。

ご祈祷の随所で黄色の経典(?)らしき物を、アコーディオン(あるいは「スリンキー」)のように高速でバラバラと煽る光景も必見です。

 

41歳の時に初めてこのご祈祷を受けた時は衝撃的でしたが、何と言うか「肌が合った」ようで、それ以来、毎年こちらでご祈祷を受けています。

僕は特に信心深い人間ではないのですが、年始になると、このお経を聞きたくなり、やっぱり来てしまいますね。

 

実は、娘はこのご祈祷が怖かったようで、昨年までは毎年泣いていました。

建物の雰囲気も嫌いだったんだと思いますが、廊下の段階で嫌がっていましたね。

ご祈祷の音が割と大きい事もあり、音に敏感な小さな子供にはちょっと負担が大きかったのかも知れません・・・無理やり連れて来てごめんね。

 

が、どうやら今年は平気になったらしく、余裕で座りながら周りを見渡し「あれは何だ、これはどうしてだ」などと妻に質問しています。

お姉ちゃんになったねぇ・・・何だかちょっぴり寂しいような気もしますが。

  

ご祈祷を終えると、本殿内にある祠(?ですかね・・・しかも何が祀ってあるのか良く知りません・・・)を5つほど巡り、ご祈祷料に応じた品物を頂いて帰ります。

 

ここ数年、頂く品物は各自の名前の入った木札の他、栗(?)の焼印が入ったしゃもじとお汁粉の素だったんですが、今年はジップロックとタオルという内容に大幅リニューアルされていました。

ちなみに、それ以前は「しゃもじ・お神酒・お米・お汁粉の素」というセットだったんですが、段々グレードダウンしてますね・・・。 

 

まあ、毎年お汁粉も食べていませんでしたし、しゃもじも特に使っていなかった事を考えれば、ジップロックとタオルは確実に活用すると思うので良いのかも知れません。

ただ、何というか「有り難み」みたいなものがが無いんですよねぇ・・・ジップロックの包み紙が京王百貨店の物のままというのにも妙に興ざめしてしまいますし。

 

ご祈祷では、これまでもずっと「心身堅固」とか請願していましたが、昨年は見事に悪性リンパ腫に罹患しましたので、効果のほどは・・・あ、今更気付きましたが、請願は「無病息災」とかじゃないといけなかったんですかね(笑)。

 

さて、最近の体調については、大きな問題はないものの、昨年末から出るようになった湿疹(蕁麻疹?)が未だ収まっていません。

ただ、皮膚が粉を吹くような状態は治まって来ましたので、多少は良くなって来ているのだと思います。

とは言え、夜中、体の痒みで目が覚める事も良くあり、地味に辛いですね。

 

他のクリニックに行ったとしても、さして対処は変わらなそうな気がしますし、どうしたもんですかねぇ・・・。