無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

抗がん剤治療その④ ABVD療法2クール目後半

2017年7月28日(金)晴れ。

ここのところ、ずっと天気が悪かったので、久しぶりの晴れですね。

 

さて、今日はAVBD療法4回目。

とりあえず、これで抗がん剤治療は終了です。

 

いつもの様に、総合受付を済ませ、まずはオンコロジーセンターへ。

これまでの血管痛の経過等を考慮し、ラインを取ってもらうのは、前回に引き続き、右腕を選択しました。

  

採血を終え、血液内科へ。

主担当医からは、これまでの経過としては、データ的には順調と言って良いが

 

・好中球の数値は注意が必要なレベルである事

・今回の採血データとしては炎症に関する値が少し気になる事

 

を懸念点として伝えられます。

 

炎症の数値に関しては、数日前に38℃近い発熱があった事を伝えると、主担当医は

「好中球が少ない状態が影響しているのかも知れませんね」

と納得した様子(でしたが、この見立ては後に恐らく誤りであった事が判明します)。

 

今後の治療予定としては、当初の予定通り、ABVD療法終了後、まずはPET-CTを撮影して治療の奏功具合を確認し、問題が無ければ放射線治療に移行するとの事。 

仮に、治療があまり奏功していない場合はどうするのか、一応確認してみましたが、その場合は、やはり「救援化学療法になるだろう」との事。

 

そうなったら仕方無いのですが、正直、それは勘弁して欲しいんですよね・・・

とにかく、上手く奏功しててくれと願うしかありません。

 

診療の最後に、抗がん剤治療の2回目と3回目の際の血液検査結果を貰っていない事を伝え、出して貰います。

血液検査の数値にしてもそうなんですが「病気の事を勉強するのは非常に興味深い」と伝えると、主担当医は非常に嬉しそうな様子。

 

やっぱり「自分の仕事に理解や共感を得られると、人は嬉しいのだな」と改めて思いました。

 

今日は、抗がん剤治療終了後に放射線科に寄って、必要書類を受け取って帰るよう言われ、診察室を出ます。

 

再度オンコロジーセンターへ行き、いつも通りの治療を開始。

ダカルバジンによる血管痛が出た事について、オンコロジーセンターの先生や看護師さん、また薬剤師さんには相当に気を遣って頂いているのが良く分かり、本当に感謝しかありません。

 

最後の滴下を終えると、看護師さんから

「これでAVBD療法終了ですね。本当にお疲れ様でした」

と言われます。

 

僕としても、何だか少し名残惜しいような、変な気分です。

皆さん、ありがとうございました。

 

オンコロジーセンターでの治療を終えると、言われた通り放射線腫瘍科へ向かいます。

ここに行くのは初めてですね。

 

S病院の放射線腫瘍科は、何と言うか、独特の雰囲気があります。

場所が地下にあるという事も多分に影響しているとは思うのですが、はっきり言えば、ちょっと「陰鬱な感じ」ですね・・・。

とりあえず、今日は診察等は無く、単に必要書類を貰っただけで帰ります。

 

尚、PET-CTは8月10日、放射線治療は(PET-CTの結果が良好であれば)8月14日から開始予定との事。

世間一般的には「お盆休み」の期間ですが、病院も大変ですね。

まぁ、僕も休みではありませんが。

 

帰宅すると、妻と娘が、これまでの事を色々と労ってくれました。

娘の(申し訳無いけど良く分からないw)歌とダンスに、とても癒されました。

本当にありがとうね。

 

妻に、今日の夕食は何が食べたいかを聞かれます。

妻としては、どこか美味しいお店で、抗がん剤治療が終了した事を労ってくれるつもりだったようですが、少し考えた結果、僕の結論は

「妻特製の手羽中のスパイシー唐揚げ(だけ)をお腹一杯食べたい」

でした。

 

妻は少々面喰らったようでしたが

「それで良いの?じゃあ買い出しだね!」

って事で、スーパーへ向かいます。

 

鶏肉のコーナーで大量の手羽中をカゴに入れた後、ふと牛肉のコーナーを見ると、良さそうな牛すじも発見。

牛すじ煮には宿題もありますので、こちらも併せて購入しました。

この週末にレシピを確定させようと思います。

 

家に帰って、早速「手羽中のスパイシー唐揚げ」を作って貰いますが、調理の都合もあり、今回は一般的な「甘辛煮」も同時に作って貰う事にしました。

 

全部で50本ほど作って貰いましたが、家族で軽〜く完食です。

 

いや、美味しかったですね。

ごちそうさまでした。