無知の知菴 〜悪性リンパ腫罹患者の日常〜

結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫と診断され、経験した事、学んだ事、思う事。

久し振りの診察

2018年2月7日(水)晴れ。

今日は久し振りに放射線腫瘍科と口腔外科、そして血液内科の診察です。

 

総合受付で受付表を確認し、まずは放射線腫瘍科へ向かいます。

相変わらず待ち時間はほとんど無く、すぐに診察室へ。

 

簡単な問診の後、例によって、かなり入念に触診されます。

最近の寝汗の事もあり、診察では「何か言われるんじゃないか」と内心ビクビクしていたんですが、特に何事も無く診察は終了。

 

治療をした側の首が少し腫れていますが、担当医によれば「これ位の軽い腫れやむくみが少し続くと思いますよ」との事です。

次回は4ヶ月後(6月6日)の診察となりました。

 

次は口腔外科へ。

こちらは特に何か言われるとは思っていなかったのですが、担当医に「まず、口の乾燥が気になりますね」と言われます。

また、以前から口内の粘膜が白化している箇所があり、経過観察しているものの、状態が改善していない事が気掛かりだとの事。

 

粘膜の白化に関しては、以前にも「噛み癖がありますか?」と聞かれた事があったんですが、僕としては、そういう自覚は全くありません。

担当医としては、何も無ければ今回で診察終了のつもりだったらしいのですが、引き続き経過観察をする事に。

次回は放射線腫瘍科の受診タイミングに合わせて6月6日に来るように言われました。

 

う〜ん、白化の原因が良く分からないのは何だか嫌ですね・・・。

 

最後は血液内科です。

今日は珍しく、ほぼ待ち時間がありませんでした。

 

診察室で先日の造影CTと血液検査の結果を伝えられますが、主担当医によれば「完璧にコントロール出来ている(悪性リンパ腫は消滅しているように見える)」との事。

まぁ、先ほど放射線腫瘍科で「画像を見ても問題ありませんね」と予め聞いていたので、そういう風に言われるのも当たり前なのかも知れませんが。

 

今後の経過観察として、次回は半年後に造影CTを撮影すると言われます。

ちょっと間隔が長いのではないかと思い「3ヶ月後とかに撮影するんじゃないんですか?」と聞いてみました。

 

主担当医の説明によると、例えば、より高齢(60代など)の方や、もっと状態の悪かった人の場合は3ヶ月後くらいに撮影する事が多いらしいのですが、僕の場合は半年後で良いとの判断なのだそうです。

結局、諸般の事情で5ヶ月後(7月6日)に撮影する事になりましたが。

 

最後に、他に変わった事は無いかと聞かれましたので、相変わらず皮膚の湿疹(蕁麻疹?)が収まらない話をすると、その場で皮膚科に予約を入れてくれました。

ただ「今日とりあえず乾燥対策の薬(ヒルドイド?)を少し出しておきましょう」と言っていたのに処方箋を出し忘れたようです。

 

う〜ん、この主担当医、こういう事が何度かあるんですよねぇ・・・まぁ、薬は皮膚科で出してもらいますので別に良いんですけど。

 

病院を出て調剤薬局に行くと、うがい薬(ネオステリングリーン)が大量に処方されていて、ちょっと笑っちゃいました。

まぁ、次回の診察が4ヶ月後ですから仕方ないんでしょうが、さすがに調剤薬局の人も「何でこんなに大量に???」という顔をしてましたね。

 

しかし、今日の結果には、とりあえずホッとしました。

もちろん「完璧にコントロール出来ている」と言う言葉の通り、がんに「完治」というものは無く「いかにコントロール下に置いておくか」だと思います。

が、それでも治療後の状態が非常に良いというのは悪い知らせではありません。

 

このまま何事も無く過ごせれば良いんですが。 

造影CT

2018年2月2日(金)雪。

 

今日は、経過観察の為の造影CTの撮影です。

昨夜から雪が降っていますが、先月22日の大雪の時とは違い、積もらないようですね。

 

そう言えば22日の朝は、どうにもこうにも起きる事が出来ず、仕方なく自宅作業に切り替えたのを覚えています。

今日も若干、起きるのに苦労したんですが、天候の影響だったりするんでしょうか?

 

実は最近、天気が悪かったり、低気圧が近づくと身体が重い気がしてなりません。

昔から、そういう人達が一定数いるとは感じていますが、これまでは「そんなの関係あるのかなぁ?」と疑問に思っていました。

 

科学的な根拠は分かりませんが、現在の僕の状況を考えると、天候(もしくは気圧?)と体調の間には何らかの関係があるのかも知れません。

しかし、そんな事、本当にあり得るんでしょうか?

 

体調と言えば、最近また、寝ていると大汗をかいて起きる事がたまにあります。

発汗量は治療前と比べると少なく、服を着替える必要があるほどではないんですが、身体の痒みも相変わらずで、一瞬「悪性リンパ腫が治ってないんじゃないか」という考えが頭をよぎってしまいます。

 

もちろん、現在感じている痒みは、明らかに湿疹(もしくは蕁麻疹?)のような症状を伴っていますので、以前の痒みとは性質が違う事は分かっています。

首も以前のようにスッキリとした感じではなく、何となくむくんでいるように見えますが、これも放射線の影響で、そういう感じになる事は聞いていましたし、明確に腫れているというほどでもありません。

 

「きちんとフォローしているんだから大丈夫だろう」と自分に言い聞かせようとはするんですが、夜中に大汗をかいて起きたりすると、どうしても不安が拭い去れない自分がいるのも事実ですね・・・。

 

さて、病院に到着し、総合受付で受付票を確認したところ、今日は血液検査も予定されているようです。

が、もう造影CTの撮影予定時刻が迫っていますので、とりあえず放射線科へ。

受付で、血液検査はCTの後でも良いか確認してみると「大丈夫です」との事なので、採血室へは後で行く事にしました。

 

検査着に着替えると、すぐに名前を呼ばれて撮影です。

前回の撮影時、ラインが上手く取れなかった記憶はまだ鮮明に残っていますが、今回はどうでしょうか。

 

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前回の教訓から、とにかくリラックスして良いイメージを持つようにしてみたところ、今回は無事にラインが取れてホッとしました。

これからも穿刺は何度もあるでしょうから、これを積み重ねて行ければ良いですね。

 

造影CT撮影後、採血室へ向かいます。

採血自体は無事に終了したんですが、今回、採血を担当して頂いた看護師さんの穿刺の方法は、ちょっと変わっていました。

 

上手く伝わるかどうか分かりませんが、何と言うか、針を「放り投げる」ような刺し方で、ちょっと驚きました。

何となく合理的な方法であるような気もしなくはないんですが、力加減が難しそうですね・・・失敗したりしないんでしょうか・・・。

 

その日の夜、夕食を食べていると、穿刺後の絆創膏を貼っている所が左右どちらも痒くなっている事に気付きました。

絆創膏を剥がしてみると、貼っていた部分だけではなく、周りも赤くなっていますね。

 

僕は少し血が止まりにくい体質である事もあって、採血などの後、比較的長時間、絆創膏を剥がさずにいて、うっかり剥がし忘れてしまう事があります。

それでも、これまでは絆創膏にかぶれる事は無かったんですが、体質が変わったんでしょうか?

 

湿疹(蕁麻疹?)の事もありますし、やっぱり、皮膚の状態が良く無いのかも知れませんね。

豊川稲荷東京別院にて毎年恒例のご祈祷

2018年1月21日(日)晴れ。

 

今日は新年恒例の、豊川稲荷東京別院でのご祈祷です。

例年、初詣代わりにご祈祷をして頂いているのですが、今年の正月は体調を崩していた事もあり、この時期となりました。

 

豊川稲荷東京別院は「稲荷」という文言がついているものの、いわゆる稲荷神社ではなく、正式には「妙厳寺」という曹洞宗の寺院です。

ただ、寺院であるにもかかわらず鳥居も立ち並び、稲荷狐も多数祀られています。

更には七福神やら身代わり地蔵に愛染明王まで祀られていたりと、何だかカオスな「お寺」ですね。

 

また、ご祈祷も一般的な寺院の感じとは違います。

太鼓と鉦を激しく打ち鳴らしながらの高速な読経は、なかなかロックな感じで、言葉は不適切なのかも知れませんが「格好良い」ですね。

ご祈祷の随所で黄色の経典(?)らしき物を、アコーディオン(あるいは「スリンキー」)のように高速でバラバラと煽る光景も必見です。

 

41歳の時に初めてこのご祈祷を受けた時は衝撃的でしたが、何と言うか「肌が合った」ようで、それ以来、毎年こちらでご祈祷を受けています。

僕は特に信心深い人間ではないのですが、年始になると、このお経を聞きたくなり、やっぱり来てしまいますね。

 

実は、娘はこのご祈祷が怖かったようで、昨年までは毎年泣いていました。

建物の雰囲気も嫌いだったんだと思いますが、廊下の段階で嫌がっていましたね。

ご祈祷の音が割と大きい事もあり、音に敏感な小さな子供にはちょっと負担が大きかったのかも知れません・・・無理やり連れて来てごめんね。

 

が、どうやら今年は平気になったらしく、余裕で座りながら周りを見渡し「あれは何だ、これはどうしてだ」などと妻に質問しています。

お姉ちゃんになったねぇ・・・何だかちょっぴり寂しいような気もしますが。

  

ご祈祷を終えると、本殿内にある祠(?ですかね・・・しかも何が祀ってあるのか良く知りません・・・)を5つほど巡り、ご祈祷料に応じた品物を頂いて帰ります。

 

ここ数年、頂く品物は各自の名前の入った木札の他、栗(?)の焼印が入ったしゃもじとお汁粉の素だったんですが、今年はジップロックとタオルという内容に大幅リニューアルされていました。

ちなみに、それ以前は「しゃもじ・お神酒・お米・お汁粉の素」というセットだったんですが、段々グレードダウンしてますね・・・。 

 

まあ、毎年お汁粉も食べていませんでしたし、しゃもじも特に使っていなかった事を考えれば、ジップロックとタオルは確実に活用すると思うので良いのかも知れません。

ただ、何というか「有り難み」みたいなものがが無いんですよねぇ・・・ジップロックの包み紙が京王百貨店の物のままというのにも妙に興ざめしてしまいますし。

 

ご祈祷では、これまでもずっと「心身堅固」とか請願していましたが、昨年は見事に悪性リンパ腫に罹患しましたので、効果のほどは・・・あ、今更気付きましたが、請願は「無病息災」とかじゃないといけなかったんですかね(笑)。

 

さて、最近の体調については、大きな問題はないものの、昨年末から出るようになった湿疹(蕁麻疹?)が未だ収まっていません。

ただ、皮膚が粉を吹くような状態は治まって来ましたので、多少は良くなって来ているのだと思います。

とは言え、夜中、体の痒みで目が覚める事も良くあり、地味に辛いですね。

 

他のクリニックに行ったとしても、さして対処は変わらなそうな気がしますし、どうしたもんですかねぇ・・・。

花を買う。そして最近の子供靴に思う。

2018年1月13日(土)晴れ。

 

今日は久しぶりに、花を買いに行きました。

 

妻は花が大好きで、以前はよく生けていたんですが、抗がん剤治療中は僕の免疫力が低下していた為、生花は控えていました。

そういう事情でしたので、花を買うのは8ヶ月ぶり位の事ですね。

 

我が家では、いつも花は神宮前にあるお店で買っています。

ここは、物が非常に良い割に、値段はそこまで高くはなく、なかなか良心的。

久し振りにやって来た花屋さんに、娘が「ここ楽しいねー」と笑顔です。

 

以前このお店に来た時は、さほど楽しそうにはしていなかったんですが・・・だんだん花が好きになって来たのかも知れませんね。

 

妻はしばらく店内の花を物色していましたが、あまり気分の物が無かったらしく、花は諦め、土佐みずきの枝を買って帰る事に。

それでも、妻はすごく嬉しそうです。

枝にはつぼみが付いており、上手く行けば花が咲くようなので、楽しみですね。

 

また以前のように、沢山お花を買いましょう。

 

その後、銀座のABCマートへ。

娘の靴が小さくなって来た為、新しい靴を探します。

 

娘は「ベルト(ベルクロ)の無い(スリップオンタイプの)靴が欲しい」と言っていたらしいのですが、お店に来ていた他の子供たちも口々に同じ事を言っています。

何故なのかを妻に訊ねると、運動等の際、スリップオンタイプの靴を履いている子はすぐに外に出られるので、ベルクロタイプの靴を履いている子は、それを羨ましく思うのだとか。

 

なるほどねぇ。

ただ、子供の場合、きちんと足をホールド出来る靴でないと危ないと思うんですが。

 

さて、いくつか試着してみたところ、幸い、なかなか良い靴が見つかりました。

ナイキの「エアマックスモーション」というモデルの靴です。

 

実は娘は普通の子に比べて足幅が狭く、履く靴がかなり限定されます。

ナイキの場合、比較的足幅が広い製品が多い為、これまであまり眼中に無かったのですが、このモデルは娘の足にフィットしているようですね。

 

家に帰ると、娘は買って来たばかりの靴を履いて家の中を小走りで動き回り、何だか楽しそうです。

今日はこの後、近所の焼肉屋さんで夕飯を食べる予定なのですが、娘は早速この靴を履いて行きたいのだとか。

 

その焼肉屋さんへ行く時は、いつも娘は妻の自転車に乗せて行って欲しいと言うのですが、今日は何と「歩いて行く」と言い出しました。

そして道中、走る走る。

 

今まで履いてきた靴の中で最も軽いからだと思うんですが、とにかく走るのが非常に楽しい様子です。

いや、なかなか良い買い物が出来ました。

 

それにしても、最近の子供靴って、機能も素晴らしいんだと思いますが、お値段も素晴らしいですねぇ。

 

靴に限った話ではありませんが、僕が子供だった頃、子供用の物って、こんなに高くなかったんじゃないかなと思います。

勿論、物価的な側面はありますが、それを考慮に入れたとしても、単価が上がっているような気がしてなりません。

 

恐らくメーカーなんかに言わせれば「身体機能が未成熟な子供の為だからこそ、きちんとした物を作らなければならず、結果として費用は高くなるのだ」とかいう事になるんでしょうが、古い人間にとっては「子供に変な贅沢をさせてるんじゃないか」という考えが、どうしても頭をよぎってしまいますね・・・。

 

夕食から戻り、寝支度を整えた後、娘はベッドでクリスマスに貰った図鑑を読んで欲しいと妻にせがみます。

 

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娘はこの図鑑を非常に気に入ったらしく、毎日読んでいるようなのですが、中でも一番のお気に入りはナイチンゲールについて書かれている所なのだそうです。

やはり、医療関係に興味があるんでしょうか。

 

現在出版されているナイチンゲールの絵本を調べてみたところ、講談社ポプラ社から出ている物と、小学館から出ている漫画がある様子。

妻とも相談して、どれか買ってみても良いかも知れませんね。

仕事始めのはずが・・・(近所の耳鼻科にちょっと感心)

2018年1月5日(金)曇り。

 

今日から仕事始めです。

が、実は、今日になっても風邪の状態は芳しくなく、と言うか、悪化しています。

昨夜は遂に鼻呼吸が全く出来ない状況になってしまいました。

 

喉の状態も非常に悪く、唾を飲み込むと激痛に近い痛みがありますね・・・。

うがいと、氷を舐める事で少しだけ痛みを和らげるのが精一杯です。

そんな状態であるにもかかわらず、不思議と熱が出ませんので、救急窓口へ行く訳にも行きません。

 

で、その状態のまま朝になってしまいましたので、会社を休んで近所の耳鼻科へと向かいます。

昨年の仕事納めの日も休んだのに、新年の仕事始めの日まで休むとは・・・情けない。

 

この耳鼻科は今日から診療を開始したようですが、待合ゾーンは患者さんで溢れかえってますね。

初診ですので、問診票にあれこれ記入して待ちます。

この混雑状況だと結構待たされるのは覚悟していたんですが、かなりテキパキとした対応で、比較的すぐに診察を受ける事になりました。

 

ここは、とにかく効率重視であるようで、あまり患者や病気に対して丹念に向き合う感じはしませんが、かと言って、いい加減な診療をしているという訳ではありません。

また、少なくとも患者数に比べて「待ち時間が短い」という一点においては非常に優れていると言わざるを得ません。

これも都心部におけるクリニックの戦略として有効な一つの形なのかも知れませんね。

 

さて、診察ですが、まずは看護師さんによる問診からです。

既往歴として、直近まで悪性リンパ腫の治療を行なっていた事を告げると、さすがに態度が変わりました。

その後、再び待合で待つように言われ、ほどなくして医師の診察です。

 

処置内容は説明されませんでしたが、最初に細い金属の管で鼻水を吸引した後、同じような金属の管から薬液を鼻腔内に噴霧されます。

その後は医師から悪性リンパ腫の治療経過を中心に問診を受け、鼻腔の状態を詳細に確認された後、数種類の薬を処方されました。

 

医師による診療が終わると、ネブライザで吸入をするよう、看護師さんに言われます。

この病院で使っているのはオムロンの超音波式の物ですね。

ネブライザに何の薬剤を使用しているのかは、説明を受けなかったので分かりません。

 

5分間の吸入を終えると、すぐに会計。

処方箋を受け取った後は、いつもの調剤薬局へ向かいます。

 

調剤薬局では、以下の薬を受け取りました。

 

・レボフロキサシン:抗生物質(「クラビット」のジェネリック)。抗がん剤による免疫力低下時にも何度か処方された薬です。

・カルボシステイン:これは喉の炎症による膿を排出しやすくする薬のようです。

ポンタールカプセル:痛みや炎症を抑える薬のようですが、あまり馴染みはなく、良く知りません。

・レパミド:ポンタールを飲む際に一緒に飲む薬。胃の粘膜を保護する為。

 

家に帰って妻に薬を見せると、妻も似たような症状で同じクリニックに何度か行っているのですが、抗生物質としてレボフロキサシンを処方された事は無いとの事。

これは、悪性リンパ腫の治療経緯を勘案しての事なんでしょうか。

 

それにしても、医師による薬液の噴霧以降、劇的に鼻づまりが解消しており、喉の痛みも低減しています。

耳鼻科、恐るべし。

 

風邪を引いた時に内科に行く人がいますが、風邪の際は断然、耳鼻科ですね。

この数日の苦しみは一体何だったのかと思うほどの劇的な改善ぶりです。

 

しかし、驚くべき事が一つ。

実は僕の風邪は娘にも伝染したのですが、何と娘は、たったの1日で回復。

幼稚園児の免疫力で軽くキック出来る風邪なのに、これほど重症化するとは。

当然の事ながら、妻には伝染すらしませんでした・・・。

 

正月休みは風邪による寝正月でしたが、明日から通常の土日休みですので、まぁ、ここで正月気分を味わいますか。

こういう状況だった事もあり、今年は幸か不幸か、三が日の初詣を避けましたので、お参りは人混みが完全に消えた来週末にでも行く事にしましょうかね。

年の始めの会社見学

2018年1月2日(火)晴れ。

今日は3年前から恒例の、我が家の会社見学です。

 

昨日から娘が「お正月はコロコロガチャンをしに行くんだよね?」と、楽しみにしている様子だったんですが、そのせいか、今日は物凄く早い時間に娘に起こされました。

尚「コロコロガチャン」とは、ビリヤードの事です。

 

僕の会社にはビリヤード台が置いてあり、2年前に初めて触れた時から、娘はビリヤードが好きなようです。

今年は「棒(キューの事)でやるんだー」と意気込んでいますが、さすがに今の身長では難しいかなぁ。

 

風邪の具合はあまり芳しくはないのですが、実は今日は仕事があり、どうせ会社には行かなくてはなりません。

今日は誰も出勤していない筈だと思っていたんですが、会社に着いてみると、何人かの社員が働いていて驚きました。

作業予定は聞いていなかったんですが・・・皆様、お疲れ様です。

 

娘は早速、コロコロガチャンに夢中になります。

最初はキューを使って何とかしようと試行錯誤をしていましたが、さすがに難しいようで、諦めて手で玉を投げ始めました。

たまに的玉が穴に入ると「あのね、こうやって緑の玉に白い玉を当てて・・・」などど娘に解説して頂け、大変勉強になります(笑)。

 

さて、僕はそろそろ仕事をする時間です。

今日は、あるお客さんが年明けから使用するアプリの最終テストを行なったのですが、途中で謎の不具合が発生してしまいました。

 

色々と試行錯誤をしてみましたが、なかなか不具合は解消されません。

とりあえず検証は一旦終了とし、後はプログラマー陣に問題の解消を託します。

再テストは本日の夜間に行なう事になりそうな為、お客様から貸与して頂いている検証用のノートPCを持ち帰り、自宅で作業をする事にしました(あまり褒められた事じゃないんですが、お正月ですし、許して下さい・・・)。

 

体調の事もあり、帰宅後は少し寝かせてもらいます。

その間に、妻と娘はお買い物へ。

 

妻は最近、体重の増加に危機感を抱いており、ジムに通おうか、運動器具を買おうか、しばらく悩んでいた様子でしたが、結局、諸事情(主に幼稚園の事情)により、走る事にしたようです。

で、今日のお買い物で、ジョギング用のウェアを購入したとの事。

 

唐突ですが(こういう言い方には問題があるのかも知れませんが)娘は女の子なのに、あまり買い物が好きではありません。

妻としては、本当はシューズも買う予定だったらしいのですが、娘が「もう帰りたい」と言うので、諦めて帰路につこうとしたところ、途中で「ジェラート食べたい」と言い出し、お気に入りのジェラート屋さんに寄ってから帰って来たのだと。

 

うーん、うちの娘は本当に「花より団子」を地で行く子ですね。

ちなみに、今日の夕食は久しぶりに鶏の唐揚げだったんですが、娘は大きな唐揚げを4つも平らげました。

 

いや、本当に沢山食べるようになりましたねぇ・・・喜ばしい事なんですが、こんな娘も、そのうち「ダイエットしなくちゃ」とか騒ぎ出すんでしょうか。

 

さて、夜の10時過ぎ、今回のアプリ開発のチーフプログラマーから連絡が入り、テスト再開です。

一通りの手当を施したとの事でしたが、それでも不具合は全く解消せず・・・。

が、そこから更に試行錯誤を行なっていったところ、夜中の1時過ぎに、ようやく原因を特定する事が出来ました。

そして2時も過ぎた頃、遂に不具合は解消。

 

・・・皆様、本当にお疲れ様でした。

正月からバタバタして大変でしたが、とりあえずは良かったです。

 

50歳近くになってまで、こんな生活をしている事が病気を発症した一因かも知れないというのに、一体、何をやってんだか・・・すぐには難しいかも知れませんが、僕だけの問題じゃなく、仕事のあり方について良く考えて、改善して行かないといけませんね、本当に。

あご出汁のお雑煮

2018年1月1日(月)晴れ。

 

2018年、最初の一日がやって来ました。

さて、今年は一体、どんな年になるんでしょうか。

 

風邪の調子は相変わらずで、寝込むほどではありませんが、元気という訳でもない状態ですね。

昨夜、寝るのが遅かった為、今日は家族全員、遅目に起きました。

 

さて、とりあえず、お雑煮を作りましょう。

 

我が家は例年、おせち料理は作りません。

買って来たりする事もありません。

何故かと言うと、僕も妻も、おせち料理が好きではないからです。

 

勿論、おせち料理の「意義」は理解しているつもりですし、娘に対する教育的観点に立てば食べるべきなのかも知れませんが、やはり好きではないものを作ったり食べたりする気にはなりません。

加えて「恐らく娘も、おせち料理が好きじゃないんじゃないか?」と思っていたりするんですが、これは完全な決め付けです。

 

とは言え、実は結婚する前は「数の子」だけは作っていました。

数の子の調理法には実家の秘伝のレシピがあり、そのレシピで調理した数の子は、おせち料理の中では、僕が子供の頃から唯一、例外的に好きだった一品です。

 

しかしながら近年は、妻が魚卵をあまり好まない事もあり、作らなくなってしまいましたね・・・ただ「数の子」は、近年中に復活させる事を目論んでいます。

復活した暁には、レシピを公開させて頂きますので、乞うご期待(そんなマイナーなレシピなんか誰も期待してないか)。

 

で、おせち料理ではないんですが、お正月に必ず作る料理が「お雑煮」です。

僕は福岡出身なので、子供の頃から「あご出汁」のお雑煮に親しんで来たんですが、妻にはこれが衝撃的だったらしく、お雑煮だけは必ず僕が毎年(時には年に数回)作っています。

 

それにしても「あご出汁」は、ここ数年で突然メジャーになりましたね・・・一体、何が原因なんでしょうか。

有名店のラーメンに使われたからか「博多うどん」が知られるようになって来たからか・・・はっきりとした理由は分かりませんが、降って湧いたようなブームのせいで、出汁用の「焼きあご」の産地は大変なようです。

 

「あご出汁」の素晴らしさが広く知られるようになって来たのは喜ばしい事なのかも知れませんが、この手のムーブメントに良く見られる「行き過ぎ」という状態にだけは、なって欲しくありませんね・・・。

 

さて、福岡のお雑煮の代表的な具材としては、焼いた丸もち、ぶり(もしくは鶏肉)、かつお菜、大根、人参、戻した干し椎茸といったところでしょうか。

ちょっと珍しいところでは、スルメを入れるレシピもあるようですね。

 

かつお菜」というのは福岡特産の青菜で「鰹のような味がする」とか「鰹節が不要なほどの旨味がある」事から、その名がついたらしいのですが、個人的には、そんな味がするとは思いません。

非常にマイナーな野菜で、東京では入手が難しいので、小松菜で代用するのが実際的なところだと思います。

 

【あご出汁つゆの作り方】 

1.鍋に以下の材料を合わせ、一晩置く。

・水:2ℓ

・酒:大さじ3

・昆布:5cm角4枚程度

・焼きあご:1袋(大型の物が8~9尾)

2.鍋を火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す。

3.沸騰しないように火加減を調整しながら焼きあごを10分ほど煮出して取り出す。

4.火を強めて沸騰したら、かつお節(薄削り・40g)を入れる。

5.すぐに火を止め、5分程度置き、キッチンペーパーで漉す。

6.5を沸騰しないように火にかけながら、白だし、塩、醤油、みりん等を加えて完成。

 

淡麗なつゆですので、使う調味料の銘柄によってもかなり味が変わってしまいます。

したがって、調味料の分量は「お好み」としか言えません。

僕の場合、いつも使っている白だしがメインで、他を少々という感じが好きですね。

 

【お雑煮の作り方】

1.干し椎茸を冷水に漬け、冷蔵庫で一晩戻す(あご出汁と一緒に仕込んでおく)。

2.ぶりの切り身に塩と酒を振り、10分程度置いた後、キッチンペーパーで水気を取る。

※鶏肉を使う場合は一口大に切るだけで特に下処理は不要です。

3.小松菜を塩茹でした後、水気を切り、3〜4cmの長さに切る。

4.あご出汁つゆを適量、別の鍋に取り、アクを取りながら以下の材料を中火で煮る。

・1で戻した干し椎茸

・2のぶり(もしくは鶏肉)

・大根(3mm程度の輪切り)

・人参(2mm程度の輪切り・梅の花などの飾り切りをすると尚良い)

5.もちを焼く

6.上記の具を器に盛り、あご出汁つゆ(具材を煮ていない方)を注いで完成。

 

具材を煮た方の煮汁はコクがあり、かなり美味しいので、別の具材を煮たり、うどんや雑炊のベースとして再利用するのもオススメです。

 

妻はこのお雑煮が大好きで、これだけは決して自分で作ろうとしません。

妻曰く「分量や作り方を真似ても絶対に出せない味」なんだそうですが、それは単に慣れの問題でしょうね。

 

ただまぁ、前述した調味料の件も含め、色々な要素の微妙なさじ加減で味が変わる料理である事も事実ではあると思います。

もし作られる方がいらっしゃったら「ご自身の味」を見つけてみて下さい。

 

妻も娘も、あっという間に最初の一杯を完食した後、予備の汁や具が無くなるまでおかわりをしてくれました。

いや、ここまで見事に平らげて頂くと、作った甲斐がありますね。